このページは、山佐木材の「お知らせ」に分類されたブログをまとめたページです。
九州・沖縄の情報や技術・研究等が集中する福岡市に営業所を開設致しました。
これまで東京出張所や熊本営業所を拠点に営業活動していましたが、
3年ほど前に閉所し、鹿児島からの情報提供のみとなっておりました。
福岡営業所を開設することで、タイムリーに情報交換に繋げられることや提案活動にも幅が生まれ、
より一層の繋がりや安心をご提供出来るものと期待しているところです。
熊本県出身の宇田(うだ)が常駐することになっていますので、木材料や木質構造等について
ご質問やご不明な点、ご確認したことなどが有りましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
所 在 地 〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉2丁目3-16 紙久ビル402号室
電話番号 092-600-9310
F A X 092-600-9311
(山佐木材株式会社 営業部一同)
平素は格別のご愛顧を賜り厚くお礼申し上げます。
熊本震災以降、長らく閉所しておりました「熊本営業所」の代わりとして
福岡市中央区に「福岡営業所」を再出発する運びとなりました。
これまでお問合せ頂きながらも、なかなか伺えなかったお客様へのご挨拶や、全国のお客様へ、
より一層迅速にご対応できるよう努めて参ります。
2022年10月1日の開所を目指して、現在準備を進めておりますが、
詳細をお知らせできるようになりましたら改めてご案内いたします。
今後とも変わらぬご愛顧ならびにお引き立てを賜りますよう願い申し上げます。
(山佐木材株式会社 営業部一同)
文化の日を前に11月1日、学術、芸術、社会活動など様々な分野で鹿児島の発展に貢献した2個人1団体に主催する南日本新聞社の佐潟隆一社長様から南日本文化賞が贈られました。
山佐木材株式会社は産業経済部門での受賞でありました。
津曲貞利氏(津曲学園理事長)選考委員長より、産業経済部門での贈賞理由が述べられました。
山佐木材は長きにわたり木造建築に力を入れてきました。
この会場があります城山ホテル鹿児島ガーデンレストラン【ホルト】を皮切りに、郷土”鹿児島”の森林資源(材木)をしっかりと受け継ぎながら、木造建築に関わる事業として一連の健闘を続けながら鹿児島の代表的な建物等を作ってきました。
昨今木材が注目されている中、再生可能な木材を建築の主要資材として活用し、さらには近代的な高層ビルの木質化にもチャレンジしています。
また今回の団体賞としての贈賞は、鹿児島の企業はこういう形で企業のDNAとしてそれぞれ継承してほしいという想いを込めております。
ご承知の通り、佐々木会長の情熱が今の山佐木材をつくっているのは正しくその通りですが、ある意味企業として、企業文化としてほかの企業にも持ってもらいたいと願い、団体賞を贈賞します。
贈賞式の後の懇親会では、佐々木会長より、これまでの主な建築物の写真を映しながら、現在の事業形態へと経営判断した時代背景と理由を述べるとともに、社長を務めた約32年間、木材利用と木造建築の普及活動に尽力してきた活動を振り返り、「南日本文化賞」受賞の光栄に預かった喜びを語りました。
左から、芸術部門 楠元 香代子様、環境文化部門 常田 守様、産業経済部門 山佐木材、特別賞 川畑 瞳様(お父様)
なお、このとき戴いた副賞は、佐々木会長と相談して従業員全員に分配しようということになりました。
これからも「郷土が誇る企業」を目指して従業員とともに努力を続けてまいりたいと思います。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
(代表取締役社長 有馬 宏美)
10月19日(土)、当社が事務局をつとめる「超高層ビルに木材を使用する研究会」の第7回総会、記念シンポジウムが下記のとおり福岡で開催されましたので、ご報告いたします。
■日時:10月19日(土)13:15~
■場所:電気ビル本館 地下2階7号会議室
〒810-0004 福岡市中央区渡辺通2丁目1番82号
■主催:超高層ビルに木材を使用する研究会(https://tyoukousoumokuzai.jimdo.com/)
■内容
(1)13:15~13:45 総会
(2)14:00~14:10 シンポジウム開会挨拶
(3)14:05~15:00 特別講演
「CLTの抱える課題と今後の展開」
京都大学生存圏研究所教授 五十田 博氏
(4)15:00~17:30 パネルディスカッション
「進化する建築・進化する木質構造-CLTの課題と今後の展開-」
(5)18:00~20:00 意見交換会 「大名やぶれかぶれ渡辺通り店」
■ 第7回定時総会
研究会の定時総会は、シンポジウムの前に開催され、全議案が承認されました。
設立7年目を迎え、法人会員25社、個人会員40名となりました。
研究会に興味があられる方は、入会歓迎いたします。研究会ホームページ
■記念シンポジウム
「進化する建築・進化する木質構造 -CLTの課題と今後の展開-」
■ 特別講演「CLTの抱える課題と今後の展開」
(京都大学生存圏研究所教授 五十田 博氏)
今回は京都大学の五十田先生に、基調講演をお願いしました。
海外の事例紹介、そして日本の状況、告示や耐火規定等の改定などを踏まえ、今CLT建築はどのような課題を抱えているか、また今後どのような展開が期待できるかについてお話をいただきました。
■ パネルディスカッション
基調講演のあと、稲田会長をコーディネーターとして、パネルディスカッションが行われました。
ディスカッションの前に、お一人ずつご発表いただきました。
「林野庁補助事業へのこれまでの取り組みと今後」
超高層ビルに木材を使用する研究会会長
稲田 達夫氏
稲田会長からは、これまでの林野庁委託事業・補助事業における取り組み紹介、そして今年度の取り組もうとしている床専用CLTパネルの開発状況について紹介されました。
「山佐木材DOL実験棟の設計と建設」
山佐木材株式会社 技術開発室長
桐野 昭寛氏
弊社・技術開発室より、山佐木材工場内に建設したCLTによる実験棟の紹介が行われました。接合には平成30年度林野庁補助事業で開発したラグスクリューボルトを使用するなど、コスト削減を意識しています。
「CLT床2時間耐火被覆技術について」
旭化成建材株式会社 材料技術グループ長
早乙女 一美氏
早乙女様からは、CLT床の耐火被覆について、これまでの耐火試験から得られた結果と仕様を紹介いただきました。また松尾建設様工事により得られた重量面、施工面の課題についての検討状況についてもご紹介いただきました。
「建設現場におけるロボット等の活用」
清水建設株式会社 生産計画技術部主査
中島 忠大氏
中島様からは、建設現場の課題を解決するためのロボット開発状況を、実際のロボットの動画をもとにご紹介いただきました。連装ビス打ち機など既に現場で活用がはじまっているものもあり、今後の展開が期待される内容でした。
パネルディスカッションの様子(左から稲田会長、五十田先生(京都大学)、早乙女氏(旭化成建材)、中島氏(清水建設)、桐野氏(山佐木材))
この研究会は、必ず懇親会もセットで開催され、非常に高い出席率になる特徴がありますが、今回も懇親会の方が先に定員に達し、賑やかに開催されました。
ご参加いただいた皆様、手伝っていただいた皆様、ご協力、誠にありがとうございました。
(事務局 佐々木 真理)
10月12日(金)、当社が事務局をつとめる「超高層ビルに木材を使用する研究会」の第6回総会、記念シンポジウムが下記のとおり福岡で開催されましたので、ご報告いたします。
■日時:10月12日(金)13:15~
■場所:TKP博多駅筑紫口ビジネスセンター701会議室
■内容
(1)13:15~13:45 超高層ビルに木材を使用する研究会 定時総会
(2)14:00~14:10 シンポジウム開会、主催者挨拶
(3)14:10~15:00 基調講演
<基調講演>「世界の動向 環境・木造・森林」
京都大学大学院建築学専攻助教 小見山 陽介氏
(4)15:10~17:30 パネルディスカッション
「大規模ビル型建物への木材の活用促進に向けての道筋-建設コスト削減と需要拡大-」
(5)18:00~20:00 意見交換会 博多炉端「野が海」
■ 第6回定時総会
研究会の定時総会は、シンポジウムの前に開催され、全議案が承認されました。
設立6年目を迎え、法人会員25社、個人会員46名となりました。
■記念シンポジウム
「大規模ビル型建物への木材の活用促進に向けての道筋 -建設コスト削減と需要拡大-」
■ 基調講演「世界の動向 環境・木造・森林」
(京都大学大学院建築学専攻 助教 小見山 陽介氏)
今回は京都大学の小見山陽介先生に、基調講演をお願いしました。
東京大学大学院を修了され、ロンドンの設計事務所勤務のご経験をもつ36歳の若き建築家として評判の先生です。
海外の事例や、ご自身がデザイン監修として携われた「松尾建設本店新社屋」の事例から、「なぜCLTが採用されたのか?」を中心にお話いただきました。
■ パネルディスカッション
基調講演のあと、稲田会長をコーディネーターとして、パネルディスカッションが行われました。
ディスカッションの前に、お一人ずつご発表いただきました。
「大規模ビル型建物への木材の積極活用に向けて」
超高層ビルに木材を使用する研究会会長
稲田 達夫氏
今回のディスカッションは、コスト削減を一つのテーマとしており、建設費のコストダウンや、CLTそのもののコストダウンなど、現在林野庁の補助事業等で取り組んでいる方法などが紹介されました。
「鉄骨梁とCLT床の接合方法の改良について」
福岡大学工学部建築学科
助教 倉富 洋氏
倉富先生からは、鉄骨梁とCLTの接合方法について、これまで研究会で実施してきたスタッドボルトとエポキシ樹脂による接合方法と、新たにLSBと高力ボルトを用いた接合方法の実験結果が紹介されました。
「CLTを用いた事務所建築事例」
株式会社 大匠建設
代表取締役社長 井上 真一氏
井上社長は、実際に自社事務所にCLT工法を採用されましたが、施工計画から完成までの工程説明、実際にオフィスとして使用している感想などお話くださいました。
「CLTを用いた集合住宅事例」
株式会社 センチュリーハウス
代表取締役社長 加治木 百年氏
加治木社長は3階建の共同住宅をCLT工法で建設されましたが、施工は簡単であったとの感想と、CLTの需要拡大にはコスト削減を徹底的に研究するべきとのことで、共同住宅で実際にかかった金額を開示してお話くださいました。
「大型ビルの可能性」
三菱地所株式会社
住宅業務企画部CLTユニット
主事 海老澤 渉氏
海老澤様からは三菱地所CLTユニットの取り組み、また現在宮城県仙台市に建築中の「(仮称)泉区高森2丁目プロジェクト」(木造+鉄骨造、10階建)について詳細に紹介いただきました。
パネルディスカッションの様子(右から稲田会長、井上社長(大匠建設)、海老澤氏(三菱地所)、倉富先生(福岡大学)、小見山先生(京都大学)、加治木社長(センチュリーハウス))
この研究会は、必ず懇親会もセットで開催され、非常に高い出席率になる特徴がありますが、今回は懇親会の方が先に定員に達し、賑やかに開催されました。
(事務局 佐々木 真理)
★当日配布した資料をこちらからダウンロードいただけます。
当社のCLT部が、テレビの取材を受けました。
※テレビ放送は鹿児島のみですが、MBCホームページで5月27日から1年間視聴可能となるそうです
https://blogs.mbc.co.jp/furukago/
当社で製造しているCLT(直交集成板)が、県内・県外の施設に使われていることについて、工場を取材にいらっしゃいました。
リポーターは以前製材部の取材にもいらっしゃった上園歩美さん。答えるのはCLT部の西牧リーダーです。
番組内では当社のCLTが使用されている鹿屋市の和光こども園様も紹介されるとのことでしたので、ぜひご覧ください。
弊社で平成29年3月から取り組んでまいりました、「平成28年度(補正)森林整備・林業木材産業活性化推進事業(力強い木材産業生産性強化対策事業)」による補助事業を中心とした設備整備事業が、11月22日に鹿屋市の完了検査を、12月14日に鹿児島県大隅地域振興局の確認検査を受検合格し、今後本格稼働に入ります。
この事業は、新規にモルダーラインとフィンガージョイントラインを導入することで、ラミナ生産量を増大してCLT製造量を高める一方、CNC加工機、プレカット加工機で加工能力を高め生産目標値を達成していくことを目的とし、約1000m2の工場建屋2棟の新築工事を含めた整備計画に基づいたものです。
補助事業計画を受理・実行下さいました鹿屋市・鹿児島県・林野庁など各機関、また、融資先の金融機関の皆様に衷心より深く感謝申し上げます。
また、7ヶ月という短い工期の中で、こちらの無理難題を聞き入れて、造成、建築、機械搬入等それぞれの業務を順調に進めて下さった業者の皆様のご協力があって、無事、本格稼働の運びとなりました。ありがとうございました。
これからが事業の本当の始まりですので、皆様、よろしくご指導、ご協力下さいますようお願い申し上げます。
(前田)
10月28日(土)、前日開催のシンポジウムのエクスカーションとして、肝付町にて当社の新工場見学会を塩屋先生の講演付きで開催しました。
前日、鹿児島市内に宿泊した私達は、鴨池港から8時15分発のフェリーに乗り、大隅半島へ移動しました。せっかくの錦江湾だったのですが、季節はずれの台風22号の影響で朝から雨模様。せっかくの桜島も雲で隠れています。ところが参加の皆様とお話しすると、大隅半島に行くのは初めてで楽しみ、フェリーから海を見ると癒される、鹿児島で台風に遭遇するなんて貴重だ、等々、何やら意外と楽しんでいるように見受けられました。
9時には垂水港で待っていた送迎バスに皆様をお乗せし、10時には山佐木材に到着。
工場見学会は定員を50名としていましたが、結局は70名もの皆様にお申込みいただきました。会場やバスの都合により、一部お断りした方もあり誠に申し訳ございませんでした。またの機会にお待ちしております。
■CLT工場棟の見学
CLT工場棟は、鹿児島大学の塩屋晋一先生開発の鉄筋集成材SAMURAIをフレームに、CLTを耐震壁に使用した建物です。特殊な工法ということで、時刻歴応答解析を行い、大臣認定を取得しています。設計については平成27年度「CLT建築物等新たな製品・技術を活用した建築物の実証事業」に採択されました。
CLTの加工を担う工場で、CLT専用の加工機が入ります。
(建物概要)山佐木材CLT工場棟
・延べ床面積:982.25m2
・構造:木造ラーメン工法+CLT耐震壁(※梁間方向 鉄筋挿入集成材)
・設計ルート:時刻歴応答解析(評定)
・CLT:耐震壁として使用。使用量:約12m3
サイズ:T150×W3,300×L1,895mm、T150×W1,955×L3,790mm(5層5プライ)
・設計:(意匠)有限会社建築支援ファイル様
(構造)鹿児島大学 塩屋晋一様、黒木構造デザイン事務所様
・施工:国基建設株式会社様
■モルダー棟の見学
こちらはSAMURAIではなく、通常の大断面集成材を使用した建物です。
ラミナの一次切削を担うモルダーラインが入ります。
工場見学後、高山やぶさめ館に移動いただいて、お弁当を食べたあと、塩屋先生の講演会です。
この日の受付は、みすず&あかねです。
■塩屋教授の講演会
高山やぶさめ館の多目的ホールで塩屋先生の講演会を開催しました。
塩屋先生は昨日に引き続き。途中で広い会場に変更しましたが、結局こちらも満席でした。
資料は3種類。
過去の木材+鋼材による集成材の研究をまとめた資料や、塩屋研究室の皆さんで視察された最近の海外の木質構造の動向についてもご紹介いただきました。
下2枚の写真は、午前中見学いただいた山佐木材に建築中の工場2つを比較したものです。
どちらも25mスパンの工場ですが、左は通常の大断面集成材、右は鉄筋挿入のSAMURAI集成材を使用しています。右写真のオレンジ色の部分はクレーンのガーターで、クレーンの荷重も耐えるように設計いただいています。並べると違いが分かります。
■懇親会
そして14時40分という明るい時間から高山温泉ドームの宴会場で懇親会。
塩屋先生から「森伊蔵」の差し入れをいただきました!(塩屋先生、ありがとうございました!)
先ほど昼食だったような気もしますが、気にせず「乾杯」!
懇親会の最中から、台風の影響で段々と風雨が強くなり、解散して送迎バスで空港へ向かった皆様から、飛行機欠航という速報が飛び込み、ある方は鹿児島にもう一泊、ある方は福岡まで移動して一泊、ある方は最終便に変更して深夜に帰宅、等々、皆様かなり大変な目に遭われたようで、大変恐縮しております。が、どなたも一言も不満をおっしゃらず、かえってこちらの心配などしてくださいました。本当にありがとうございました。
この日の翌日、会社の駐車場が大雨で湖と化し、「油断大敵」とM田部長が早朝つぶやいたとか。。
でもまぁ、製品や生産には影響なく、社用車の水没ぐらいで済んでよかった、、ことにしましょう。
(事務局 佐々木 真理)
10月27日(金)、当社が事務局をつとめる「超高層ビルに木材を使用する研究会」の第5回総会、記念シンポジウムが鹿児島大学で開催されました。
例年、研究会の総会にあわせて、ゲストをお迎えして講演いただいておりますが、これまでは本部を置いていた福岡大学で開催していました。今回本部所在地変更にあわせ、初めて鹿児島で開催してみようかということになり、4月に実施した理事会で、シンポジウムの内容を話し合いました。
いくつか進行中のCLTプロジェクトの担当者に話をしてもらったらよいのではないか、広報次第で人はかなり集まるはずなので大きな会場でやろう、せっかく鹿児島まで来ていただくのだから翌日に山佐木材のCLT新工場も見学できるようにしてはどうか等々、話が盛り上がり、鹿児島県も主催に入ってくださることになり、講師・パネリストの方々もお忙しい中、快くお引き受けいただいて、半年の準備期間を経て、添付のような魅力的なプログラムが実現しました。
会場は、研究会副会長である鹿児島大学・塩屋晋一教授に世話人を引き受けていただき、鹿児島大学内の「稲盛会館 キミ&ケサメモリアルホール」で開催できることになりました。
安藤忠雄氏設計の建物で、建物内に見えるたまご?の中がホールになっています。
ここに入るのは私達も初めて。当日手伝ってくれた鹿児島大学の学生も入るのは初めてということで、準備の前に、まず施設見学。
シンポジウムの定員は、当初150名と設定していましたが、結果的には県内外から220名を超える方にご参加いただき、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。鹿児島大学からも先生や学生さんに多数ご参加いただきました。誠にありがとうございました。
以下、内容を少しご紹介します。
■ 第5回総会
研究会の総会は、シンポジウムに先立ち、工学部の教室にて開催され、全議案が承認されました。
設立5年目を迎え、法人会員20社、個人会員46名になり、9月に開催した松尾建設様の新社屋の見学会には、研究会の皆様にも多数参加いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
■CLTシンポジウム開会
開会にあたり、3名の方にご挨拶賜りました。
・超高層ビルに木材を使用する研究会 稲田 達夫 会長
・鹿児島県環境林務部 次長 大重 健次 様
・鹿児島大学 副学長 近藤 英二 様
■ 特別講演「ヨーロッパを中心とした木造建築の潮流」
(鹿児島大学工学部建築学科准教授 鷹野 敦氏)
トップバッターとして、鷹野先生にご講演をお願いしました。鹿児島大学大学院を修了後、フィンランドのアアルト大学(旧ヘルシンキ工科大学)に留学して博士号を取られた評判の先生です。昨年鹿児島大学の准教授に着任されました。
今回は海外の状況から今後の木造建築の潮流についてお話いただきました。「木は21世紀のコンクリート」という、このシンポジウムのキーワードとなるようなワードを出していただきました。
■ 特別講演「鉄筋集成材SAMURAIによる山佐木材CLT工場棟の設計と建設」
(鹿児島大学工学部建築学科教授 塩屋 晋一氏)
塩屋先生が開発された鉄筋集成材SAMURAIを使用した建物について紹介いただきました。
SAMURAI第一号は18mスパンの倉庫(2014年7月建設)、そして第二号が現在建設中の25mスパンの山佐木材のCLT工場棟です。
これら2件の建設により、鉄筋集成材の構造性能および設計施工について、様々な検討が重ねられていることが分かるお話でした。
■ パネルディスカッション「大規模木造施設へのCLT利用の課題と展望」
講演のあと、稲田会長をコーディネーターとして、パネルディスカッションが行われました。
ディスカッションの前に、お一人ずつご発表いただきました。
「第5回総会・記念シンポジウムの開催に当たり」
超高層ビルに木材を使用する研究会会長
稲田 達夫氏
研究会発足当初「夢を語り合う」ことからスタートし、具体的に6階建て事務所の建設実現まで漕ぎ着けたことに対する御礼と、今後更なる改良についてもご支援賜りたいことについて稲田会長からお話がありました。
「三菱地所のCLTユニットの取り組み 沖縄の空港の建設プロジェクト」
三菱地所株式会社
住宅業務企画部(兼)新事業創造部
CLTユニット 三村 翔氏
2019年春に開業を目指す沖縄の下地島空港旅客ターミナルの屋根構造材にCLTを使用する計画についてお話いただきました。
沖縄のシロアリ被害リスクを想定し、防蟻実験を実施していることも紹介されました。
「(仮称)泉区高森2丁目プロジェクト」
株式会社 竹中工務店
木造・木質建築推進本部
部長 麻生 直木氏
S造マンション10階建ての床にCLTを使用する計画についてお話いただきました。2時間耐火の大臣認定取得に向けての取り組みも紹介されました。
「松尾建設本店新社屋建設プロジェクト」
株式会社 インフォメディア
代表取締役社長 山崎 心氏
佐賀の松尾建設様の新社屋6階建ての床にCLTを使用したプロジェクトについてお話いただきました。実際の施工の様子を動画で流しながら説明いただき、今回のためにつくられた専用スタッドなど工夫された点についても紹介されました。
「小・中・大規模施設における木材の活用事例」
株式会社 三菱地所設計
構造設計部 兼 デジタルデザイン室
主事 海老澤 渉氏
ご自身が担当された物件や、海外で視察した大規模木造建築についてご紹介いただきました。また、実際設計してみて木造に対して思うことなども率直にお話してくださいました。
パネルディスカッションの様子(左から稲田会長、三村翔氏(三菱地所)、麻生直木氏(竹中工務店)、山崎心氏(インフォメディア)、海老澤渉氏(三菱地所設計))
この研究会は、必ず懇親会もセットで開催されるという特徴がありますが、今回は鹿児島大学内の食堂「エデュカ」にて、約70名の方に参加いただきました。刺身、黒豚、鶏飯など鹿児島らしいものも用意していただきました。
会場となった鹿児島大学の食堂棟は、集成材を使用しており、以前に当社が手掛けた建物です。構造材だけでなく、壁のレリーフも当社木工部(当時)にて製作したのだそうです。今は木工部が無いので、このような製作は難しそうですが、20年以上経つ今も良い雰囲気です。
今回は、主に建築に関するシンポジウムでしたが、分野を問わず、多くのお問い合わせを頂戴いたしました。遠方からも多数ご参加いただき、関心の高さを感じました。今後とも研究会として様々な発信に努めたいと思います。ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
研究会に興味があられる方は、入会歓迎いたします。研究会ホームページ
(翌日「嵐の?エクスカーション編」につづく)
事務局 佐々木 真理
★当日配布した資料をこちらからダウンロードいただけます。
★日刊木材新聞にも紹介されました。
10月15日(土)、当社が事務局をつとめる「超高層ビルに木材を使用する研究会」の第4回総会、記念講演会が福岡大学工学部で開催されました。
この研究会は今年で設立4年目を迎えました。福岡大学工学部の稲田達夫教授を中心に、主に九州内の有志10名ほどで設立しましたが、会員の皆様からのご紹介や、趣旨にご賛同いただいた方々からの入会希望により、法人会員14社、個人会員51名になりました。事務局として皆様のご支援に感謝申し上げます。
例年、10月の総会にあわせてゲストをお迎えして講演いただいておりますが、今年は宇都宮大学の中島史郎教授と林野庁木材産業課の服部浩治課長補佐に講演をお願いしました。
■日時:10月15日(土)13:00~会員受付開始、14:00~一般受付開始
■場所:福岡大学 工学部11号館 1階1111教室
■内容
(1)13:30~14:00 総会
(2)14:15~16:00 総会記念講演会
<基調講演>「中高層建築物の木造・木質化の可能性」
宇都宮大学地域デザイン科学部建築都市デザイン学科教授 中島 史郎氏
<林野庁講演>「都市の木質化のための新たな技術の活用」
林野庁木材産業課木材製品技術室課長補佐 服部 浩治氏
(3)16:10~17:30 パネルディスカッション「鋼構造オフィスビル床のCLT化について」
<パネリスト>
稲田 達夫氏 福岡大学工学部教授
中島 史郎氏 宇都宮大学地域デザイン科学部教授
服部 浩治氏 林野庁木材産業課課長補佐
麻生 直木氏 (株)竹中工務店東京本店設計部構造部門部長
佐々木幸久氏 山佐木材(株)代表取締役
(4)18:00~20:00 懇親会 福岡大学内フォレスト(中央図書館1階)
以下、内容を抜粋してご紹介いたします。
■ 稲田会長挨拶
・研究会は丸3年経過。サステナブル建築物等先導事業に11件が採択されるなど、研究会が始まった頃に比べると、中・大規模木造建築に対する動きは非常に活発化している。来年は新しい建物の見学会等が活発に催され、それらが口火となって、今後大規模物件の木質化が急速に広まることを期待している。
・中島史郎先生について
自分が「木材工業」という雑誌に投稿した記事を、山佐木材の社長が読んだことが研究会設立のきっかけであるが、「木材工業」に寄稿しないかと仲立ちをしてくださったのが中島先生。 このことが無ければ研究会も無かっただろう。
■ 基調講演「中高層建築物の木造・木質化の可能性」(宇都宮大学地域デザイン科学部 中島史郎教授)
・6~10階建ての建物の3分の1を木造で建てると仮定すると、新たに55万m3の木材需要、11階以上の建物の3分の1の床を木質化すると仮定すると、さらに135万m3、合計すると200万m3の木材需要が生まれる計算になる。
→CLTを使用することにより更に木材使用量は増える可能性
【木造建築物の中高層化 国内事例】
つくばの建築研究所内に建設された枠組壁(2×4)工法6階建て試作棟
・1~2階は2時間耐火のため21mm厚の石膏ボードを3枚ずつ両面に被覆
・耐力を高めるため12mm厚のカラマツ合板を両面に張り、CN65釘を50mm間隔で千鳥打=壁倍率14倍相当
・内壁側に北米で開発されたMidPly Wallも使用
・通しボルト(タイダウン金物)を使用
【木造建築物の中高層化 海外事例】
カナダ ブリティッシュ・コロンビア大学の18階建て学生寮「Brock Commons」
・1階とエレベーターシャフト部分はRC造
・柱は集成材、床はCLT
・you tubeで施工の様子を見ることができるが、施工スピードはかなり早い
(音が入っていますのでご注意ください→)
・コロンビア州の法律Wood Fast Actにより木材を優先的に使うことを定めていることも背景にある
■ 林野庁講演「都市の木質化のための新たな技術の活用」(林野庁木材産業課 服部浩治課長補佐)
・2014年11月に国交省と林野庁が一緒になってCLT普及に向けたロードマップを発表
・今年は3/31付と4/1付でCLT関連の告示が施行され、材料基準強度、一般的な設計法、燃えしろ設計法が示された「CLT元年」と言える
・供給体制としては、現在、国内に7つのCLT工場
・鉄骨造の床や、耐震壁といった部分的利用にも期待
▲平成28年7月末現在のCLT工場分布図(平成28年9月に㈱中東もJAS取得)
■ パネルディスカッション「鋼構造オフィスビル床のCLT化」
防耐火、建設コスト、CLTの可能性、日本の林業経営、超高層ビルへの木材活用、先導的プロジェクトへの支援策のあり方等の課題について議論がなされました。
パネルディスカッションの様子(左から稲田会長、佐々木幸久氏(山佐木材)、中島先生、服部課長補佐、麻生直木氏(竹中工務店))
この研究会は、必ず懇親会もセットで開催されるという特徴がありますが、今回は福岡大学内のレストラン「フォレスト」にて、約40名の方に参加いただきました。大変盛り上がり、このあと二次会、三次会・・という方たちもいらっしゃったようです。(いつものこと)
当日の様子は、日刊木材新聞にも掲載されましたので、あわせてご紹介いたします。
ご参加、ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。研究会への入会希望は事務局までお願いします!
事務局 佐々木(真)
山佐木材の製材部が、テレビの取材を受けました。
※テレビ放送は鹿児島のみですが、MBCホームページで8月21日から1年間視聴可能だそうです
http://blog.mbc.co.jp/furukago/
鹿児島県工業技術センターの技術支援を受けている企業のひとつとして、ご紹介くださるそうです。
是非ご覧ください!
工業技術センター様のご支援により、製材歩留まりの向上に取り組んでいます。
そのあたりは、ぜひ番組でご確認ください!
(写真撮影:あかね)
今年も北海道より丸太が届きました。
天候の影響で入荷予定が定まりませんでしたが無事到着いたしました。
今回は80年生の間伐2.5ヘクタールからと、67~68年生の皆伐2.8ヘクタール両方から、合計約1300m3の原木が採材されました。
年数の経過の割には径級が想定よりも細かったらしく、伐採現場はこちらの要望の径級の採材に苦慮されたようです。いつもよりも目の詰まった材が多いのが特徴です。
少しでも付加価値の高い製品を生産しますので注文どしどしお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
(製材部 延時)
本日より25日にかけての3日間、かごしま県民交流センターにて「かごしま住まいと建築展」が行われておりますが、山佐木材もCLTの展示を行っております!
西牧リーダーと西胤係長の“西・西コンビ”がお待ちしておりますので、是非のぞいてみてください。
明日24日(土)11:00より、同センター内の県民ホールにて塩﨑常務がCLTについて講演いたします。(主に事業者向け「CLTパネルの活用について」)
参加費無料です。いま注目のCLT、その魅力と可能性に触れてみてはいかがでしょうか。
※明日からは「かごしま木材まつり」も同時開催されます。こちらにも出展しますので、どうぞよろしくお願いします!
新しい看板が出来上がりましたので設置してみました。
集成材を円柱加工したものに社名とロゴが彫ってあります。
なかなかいいんじゃないでしょうか。
お寄りの際はチェックしてみてくださいね。
2月26日、東京・新木場の木材会館にて「鋼構造オフィスビル床のCLT化」研究成果報告会を行いました。
これは、昨年3月に受託した林野庁委託事業の研究成果を発表するものですが、元々は平成25年に設立した「超高層ビルに木材を使用する研究会」で提案・検討してきた課題です。研究会のメンバーを中心に実施してきた委員会では、大変熱心な議論が行われてきました。
昨年8月には、山佐木材の敷地内にオフィスビルを想定した鉄骨柱・梁を設置して、実際にCLT床パネルを施工するという施工性確認実験も実施し、これが本当に実現可能なものであるというデータを得ることができました。
さらに昨年9月には、2時間耐火認定を取得するための委託事業も追加で受託し、森林総合研究所や建材試験センターで色々なタイプの試験体による加熱実験を行いました。
これまでの成果を、せっかくであれば東京で広く皆様に紹介したいということで今回の報告会を実施することに決まりました。
当初、どれだけ人が集まるだろうかと心配しておりましたが、蓋を開けてみれば、申込期限前に定員150名に達し、最終的には180名以上のお申し込みをいただきました。超高層ビルに木材を使用する研究会、全国木材組合連合会、日本CLT協会、日本木材加工技術協会、日本建築構造技術者協会に後援していただいたことも大きかったと思います。この場を借りて御礼申し上げます。
当日は、あいにくの雨ではありましたが、ゼネコン、設計事務所、メーカー、研究者など各分野の専門家の方々に多数ご参加いただきました。木材会館の7階ホールにいっぱいの参加者を見て、CLTをオフィスビルの床に利用するということについて、高い関心を寄せていただいていることを実感しました。
<当日のプログラム> ※敬称略※
・主催者挨拶 佐々木幸久(山佐木材㈱代表取締役社長)
・林野庁挨拶 小坂善太郎(林野庁木材産業課木材製品技術室室長)
・基調講演「我国初の木床超高層ビルの実現に向けて」稲田達夫(福岡大学教授)
・事業報告①「鉄骨梁とCLT床の接合方法」稲田達夫
・事業報告②「CLT床の2時間耐火の実現に向けて」倉富洋(福岡大学助教)
・事業報告③「CLTを用いた木床の施工性確認実験とCLTパネルの製造・加工」
村田 忠(山佐木材㈱取締役製造部長)
・特別講演「SAMURAI集成材の設計と施工」塩屋晋一(鹿児島大学教授)
▼当日配布した資料をダウンロードいただけます。
稲田先生が講演の中でおっしゃったように、既に実現可能なレベルまで来ています。近い将来、今回の研究成果をもとに当社のCLTが日本のどこかの高層ビルで利用されることを楽しみにしています。
事務局 山佐木材(株) 佐々木真理
毎週日曜日の朝に九州・沖縄のTBS系列各局で放送されている「世界一の九州が始まる」。この番組の9月14日放送分に、当社が取り組んでいる「SAMURAI集成材」が登場しました。
九州・沖縄の方しか見ることが出来ない番組ですが、この番組を提供されているキリン様から番組動画をいただきましたので、ホームページにアップしました。
15分番組ですが、制作のMBC南日本放送様が大変も熱心に取材してくださり、これから商品化を目指す私たちにとって、とても励みになる嬉しい番組になりました。
ぜひご覧ください!
10月18日(土)、福岡大学において「超高層ビルに木材を使用する研究会」の第2回総会と、講演会・シンポジウムが行われ、当社は事務局として参加しました。
■日時:10月18日(土)13:20~
■場所:福岡大学商学部2号館231教室
■内容:
(1)13:20~ 総会
(2)14:00~ 講演会「建築における木材活用の意義について」 神田 順氏
(3)15:00~ シンポジウム「超高層ビルにどうやって木材を使用するか」
<コーディネーター>
島田 泰助氏 全国木材組合連合会副会長、前林野庁長官
<予定パネリスト>(※五十音順)
稲田 達夫氏 福岡大学工学部教授
大熊 幹章氏 前農学会会長、東京大学名誉教授
神田 順氏 建築基本法制定準備会会長、日本大学教授、東京大学名誉教授
塩﨑 征男氏 山佐木材(株)常務取締役技術本部長、日本CLT協会技術部長
塩屋 晋一氏 鹿児島大学大学院教授
(4)17:30~ 懇親会(会費制)
14時からの講演会・シンポジウムには、超高層木材研究会の皆様をはじめ、日本木材学会九州支部からもご参加いただき、約70名の方にご出席いただきました。
基調講演は、神田順先生にお願いいたしました。
神田先生は、建築基準法に代わる「建築基本法」の制定にご尽力されており、耐震建築、建築構造等に幅広い知見をお持ちでいらっしゃいます。
今回研究会の主旨に合わせて「建築における木材活用の意義」についてご講演いただきました。
●木造=弱いというイメージが伝わってしまったきっかけの一つが日本建築学会の木造禁止決議。昭和34年伊勢湾台風の被害を受けて、防火・耐風水害のための木造を禁止した。木造だから弱いのではなく、安全をどういう形で考えて、どういう風に逸していくのかというのが本来のテーマである。
●2006年姉歯事件という構造計算書の偽装がきっかけで建築基準法の改正が行われた。ルールを細かくたくさん作ることによって規制が強化された。これは木造建築にとっては負の作用をもたらし、確認申請がなかなか通らないといったことも起こった。
●2003年に建築基本法制定準備会を200名くらいで発足させた。98年の法改正により建築の理念や関係者の責務が見えにくくなったことがきっかけ。
建築は安全でなければならないが、安全確保については専門家の責任がある。また建築主が責任を認識するということをどのようにして一般の通念にしていくか。
シンポジウム「超高層ビルにどうやって木材を使用するか」は、島田泰助氏をコーディネーターにお迎えし、パネリストとして稲田達夫氏、大熊幹章氏、神田順氏、塩﨑征男氏、塩屋晋一氏に参加していただきました。(各氏略歴は添付ファイル参照)
稲田達夫会長は、現在取り組んでいる「超高層オフィスビル床のCLT化」について、接合、耐火、施工性確認などの実験結果を紹介し、「イメージを持ってもらうために、30階建て程度の超高層オフィスビルで木床、木小梁を用いた試設計を一つ行い、資料をまとめたい」と話しました。
塩屋晋一副会長は、鉄筋を入れた集成材(SAMURAI集成材)による建物第一号の事例を紹介。塩﨑征男氏は、材料としてのCLTの特長や海外の事例等を紹介しました。
大熊幹章氏は自身が関わる虎ノ門地区のビル建て替えについて、実際に木床にCLT利用ができないか検討されていることを報告し、研究会に協力を求めました。
島田氏は、戦後日本は建築基準法にも見られるように「非木造の街づくり」=「災害に強い街づくり」を目指してきたが、今時代は逆に動いている。技術的にも「木造でも強い街づくり」が可能になっている。まず最初に木材を使うことを検討し、木材がダメなら他の材料を検討するという考えを普及させていきたいと話しました。
研究会は、九州を中心に法人会員12社、個人会員52名になりました。
現在も会員を広く募集しております。ご興味のある方は研究会ホームページまたは研究会事務局(山佐木材)までお問い合わせください。
(事務局 総務経理部 佐々木真理)
お知らせです!
「世界一の九州が始まる」に山佐木材が出ます!
http://www.e-jnn.com/sekakyu/home/
九州・沖縄のTBS系列局で毎週日曜日に放送されている15分番組で、当社が商品化に取り組んでいる「SAMURAI集成材」が紹介されることになりました。
■放送日:9月14日(日)午前10時15分~10時30分
「国産杉がコンクリートを超える!?」
■放送局:(鹿児島では)MBC、その他九州・沖縄のTBS系列局で放送されます
今度の日曜日の朝ですよ!お見逃しなく!!
今日はテレビ局(MBC様)の取材で当社にこちらがやってきました!
7月末に完成したSAMURAI集成材による試作棟を、このラジコンヘリで上から撮影するそうです。
私たちも興味津々で空撮の様子を見学させていただきました。
天気も良く、風もなく、撮影は上手くいったようです。
★MBC様がSAMURAI集成材について取材されている番組が9月14日(日)に放送される予定です。
番組名『世界一の九州が始まる』です。どうぞお楽しみに!
5月に地鎮祭の様子をご紹介していたCLT事業の「幅はぎ作業棟」
台風で延期になっていましたが、本日より棟上げ作業を行っております。
作業棟建設の様子は、今後も時々ブログでご紹介していきたいと思います。
来年の春、鹿児島県姶良市松原町に「松原なぎさ小学校」が開校予定です。
「建昌小学校」校区の児童増加により、分離新設される小学校です。
当社では、新しい小学校の体育館に使用する構造用集成材を製造・加工しています。その様子を取材したいということで、KTS鹿児島テレビの山本アナウンサーがいらっしゃいました。
今回の集成材には、地産地消に向けて、姶良市の市有林の杉が使用されています。地元の木材を子供たちのための学校に使おうという取り組みは最近増えてきており、姶良市では建昌小学校の子供たちが伐採の様子を見学したり、杉の苗木を植えたりといった「森林学習」も実施されました。(その様子も20日の「ゆうテレ」で放送されるそうです)
松原なぎさ小学校の建て方は3月下旬から始まる予定です。
新しい学校づくりの一端を担えることは大変うれしく、責任ある仕事だと感じます。安全第一で作業を進めたいと思います。
(おまけの話)山本アナウンサーは新人時代に山佐の研修所で新入社員研修の体験取材をされたそうです。入社したばかりの山本さんにとって、ほぼ初めての仕事だったので良く覚えているとのことでした。当時は相当厳しかったという逸話の残る山佐グループの研修、かなり大変な初仕事だったのではないでしょうか。
はやいもので、今年もあと残り1週間となりました。当社の年内の営業は12月28日(土)まで、仕事始めは1月6日(月)です。どうぞよろしくお願いいたします。
本日、季報「ウッディストのたより」新年号が刷り上がりました。今回は「次の時代への取り組み」というタイトルで、当社の技術開発特集号としました。
CLTや鉄筋補強集成材(SAMURAI集成材)、ホウ酸塩処理木材などについての取り組みをご紹介しております。
新年早々お届けいたしますので、どうぞお楽しみに!
山佐木材の関連企業体である『協同組合きもつき木材高次加工センター』が、テレビの取材を受けました。
放送は今月28日(土)11:15~11:30(ネット放送は9月29日から1年間MBC放送のホームページにて)だそうです。
笹原所長の雄姿、是非ご覧ください!
もう秋は来ないんじゃないかと思っていましたが、やっと朝晩が涼しくなってきました。夏の間は少なかった建て方の現場も忙しくなってきました。
現場の写真って、すごくカッコイイと思うのは私だけでしょうか。
いや、工場とか建設現場とか好きな人は多いと思う!
ということで、施工実績のページに無理矢理(?)現場写真コーナーを作りました。
★こちらも是非ご覧ください→リンク
今後も追加していきます。
芦北町地域資源活用総合交流促進施設
8月31日(土)、肝付町に新しくグループホーム「ありがとう」が誕生しました。
高山胃腸科外科の南曲(みなみまがり)院長が初めて取り組まれる福祉施設です。
8月29日(木)に行われた「ありがとう」の開設祝いに、当社社長夫妻がご招待を受けました。遅くなりましたが、そのときに南曲院長がおっしゃった言葉を抜粋してご紹介いたします。
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このグループホーム建設におきまして、昨年5月肝付町役場の許可をいただいて、まず取りかかったのが建設用地探しでした。今日立派な建物が完成したこの現場を見て、まず感謝を申し上げたいのが、私の高校の先輩でもある山佐木材(株)の佐々木幸久・佐和子社長ご夫妻です。
見学に来られた方々が皆異口同音に言われるのが、この施設のロケーションです。まるでグランドやプール、体育館などは私が作ったのではないか?と。遥かに望む国見の山々の雄大な自然の姿も作って作れるものではありません。こんな素敵な土地を私にご提供いただいた佐々木先輩には感謝の気持ちでいっぱいです。(以下略)
「ありがとう」という名前は、2年前に亡くなられた院長先生のお義母様の口癖”ありがとう”から名付けられたとのこと。「ありがとう」と笑顔があふれる素敵な施設になりそうです。
弊社が発行している「ウッディストのたより」夏季16号が刷り上がりました。
今回のテーマは「木造のオフィス」です。
上天草市松島庁舎様や(株)中九州クボタ様の研修棟について掲載しています。
さらに新商品として日集協の国産集成材厚板パネルやCLT、新しい取組として「超高層ビルに木材を使用する研究会」等をご紹介しています。
お手元に届きましたら、どうぞご一読くださいませ。
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★「ウッディストのたより」も早いもので16号目になりました。
2009年秋に創刊しましたので、もうすぐ4年です。
これまでの「ウッディストのたより」をアーカイブスに掲載いたしました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
山佐木材では、以前から木材の防腐防蟻に「ホウ酸塩」をお薦めしています。(ホウ酸塩についてはこちらをご参照ください)
今日は、社長自宅のシロアリ対策のために、ボロンDEガード工法によるホウ酸表面処理を行いました。
40度程度のお湯にホウ酸塩(ティンボアPCO)を溶かして薬剤を作ります。薬剤を噴霧器に入れて、施工士が床下に潜り、薬剤を吹き付けていくという作業です。
今回、依頼者が室内で見学できるように、当社のホウ酸施工士・M田君にはCCDカメラで撮影しながらの施工にチャレンジしてもらいました。
現在、日本で主として使用されている農薬系防蟻剤は、農作物の残留農薬問題を回避するため分解しやすく、木部処理の効果は、5年しか持続しません。5年毎の再施工が必要ですが、施工できるのは床下に露出した木材だけで、外壁構造材は5年でシロアリに対し無防備となります。ホウ酸表面処理は、塗布された薬剤が揮発や蒸散することがないため薬剤の効果は半永久的で、環境に負荷をかけずに建物の老朽化を抑制します。
皆様もご自宅のシロアリ対策にいかがでしょうか。
山佐木材のホームページは、1997年の2月から存在しています。とりあえずインターネットをやってみようという社内の有志(といっても2名)によって始められました。当時はHTMLもよく分からないまま形だけ作ったものだったそうです。
2000年にホームページ作成委員会が設置され、独自ドメインを取得し、本格的にホームページを運営していくことになりました。これが現在のhttp://www.woodist.co.jpの土台になっています。
今回、10年以上ぶりの大幅リニューアルに向けて準備中です。私は入社したばかりのため、まずは山佐木材の歴史を知るために過去の社内報を読んでいたところ、ホームページ作成委員会の記事を見つけました。先輩方の思いを引き継いでいけたらいいなと思っています。