平成27年4月1日より、大分県庁より当社に1年間研修に来られた西胤謙吉(にしつぐけんきち)さん。
技術本部係長として、佐々木社長や塩﨑本部長のもと当社のCLT関連事業に取り組んでくれています。
当社へご来社いただくお客様のご案内や、メルマガ編集などもお願いしています。
釣り部やソフトボール部からの勧誘も受けていて、結構充実した日々を送っているようです。
大分県中津市出身の30歳、西胤さんの日々の出来事を「にしつぐ日記」としてご紹介します。
★西胤さんの紹介記事はこちら!→にしつぐ日記特別編
早いもので、最後のにしつぐ日記になってしまいました。
1年間大分県から派遣研修として山佐木材で一緒に仕事をさせていただき、あっという間に1年が過ぎました。
研修を受け入れていただいた山佐木材の皆様には感謝の気持ちしかありません。また、CLT関連の事業を実施していく中で、県庁での仕事では出会うことのない多くの方々と一緒に仕事する機会がありました。
直接挨拶できなかった方が多かったので、この場を借りて、1年間関わったすべての方々に御礼申し上げます。
振り返ってみると、昨年4月1日に山佐に来たときはCLTについての知識はほとんどなく、我ながらよく予習もせずに来たものだな~と思います。。。
仕事面では技術本部係長という役職をいただき、平成27年度に山佐木材が行ったCLT関連の開発事業のほぼすべてに何らかの形で関わることができました。CLTに関して広範囲に実践的に学ぶことができ、このようなポジションを用意していただいたことにも感謝です。
また、1年間限定ですが係長ということで初めて役職に“長”がついてことも密かな喜びでした。
1年間と言うのは想像より短く、2、3月は自らの担当業務を優先し、いくつか業務をこなせず断ったり、後手に回り迷惑をかけてしまうこともありました。
1年間の思い出を個人名を挙げながら書き出すときりがないので一言で言うと仕事もプライベートもあっという間で最高な1年間でした!!そして、何よりもCLTに限らず、木構造建築について学び、今後も学び続けて行こうと決意しました。
このような経験を生かし、来年度はもっとスマートに深く研修ができるのですが、やはりそれは無理な話です。いくつか(いくつも?)悔いは残っていますが、これらの悔いを今後の仕事の原動力に変えて、働いていこうと思います。
山佐での生活の最終週は色んな部署で送別会をしていただき、最後の肝付を満喫することができました。
大分に出発する3月31日はほぼ満開の桜を散らすような雨模様でした。
お見送りしていただき、最後の挨拶の時は、一瞬泣きそうになりましたが、空が代わりに泣いてくれたようでした。
4月からは大分県日田市にある西部振興局というところで仕事をしていますので、大分にお越しの際は是非お声かけください。それでは、またどこかで。
(西胤)
平成28年2月25日~27日にCLT2時間耐火性能床において、歩行振動試験を実施しました。
この歩行振動試験は『かごしま木づかい推進交付金事業』を活用し、山佐木材敷地内で施工性確認試験を実施した鉄骨モックアップにCLT床を施工したものを活用し実施しました。
今回の試験は、東京工業大学の横山教授と学生4名、三井ホームコンポーネント開発営業本部の松尾技術部長の6名を東京からお呼びし、ご協力いただきました。
私は今年度、山佐木材に来て耐火やせん断試験等、様々な試験を経験することができましたが、どの試験も“燃える”や“割れる”のような目に見える変化がありましたが、今回の試験は“振動”ということで、非常に繊細な試験だと感じました。
CLTをオフィスビルの床に利用してくると、施工性や軽量化による様々なメリットが出てくる反面、遮音と歩行振動にはデメリットが生じることも懸念されています。実際に試験を行い、これらを把握することで、対策や説明をしやすくなると感じました。
また、横山先生とのお話の中で、振動や音の居住環境に関わる設計は、人命に直接関わる構造設計と異なり、国や学会が定めた基準等はなく、建築物使用者の考え方次第で要求水準が変化する。また、環境設計の適・不適は、その建築物を使い始めた日からすぐに明らかになる。という話がありました。まさにその通りだと思い、環境設計の重要性や難しさを学ぶことができました。
夜は、鹿屋の街で懇親会を行いましたが、そこでの学生の発言や立ち振る舞いが驚くほど立派で関心し、先生の教育が建築だけではなく、このようなところにも行き届いてるのだと感じました。自分の日頃の態度等を振り返り、反省する良いきっかけをいただきました。
試験結果を3月の中旬にいただけるということで、楽しみにお待ちします。
改めて、鹿児島までお越しいただき試験を実施していただいた横山先生、松尾部長、学生4名には感謝申し上げます。
1月末にCLT床2時間耐火性能評価に無事に合格し、今後大臣認定を受ける見込みであります。
この2時間耐火仕様のCLTでの歩行振動試験、遮音試験、施工性確認試験を実施しており、先週から施工性確認試験を実施しています。
2時間耐火仕様では上下面あわせて7枚の被覆材を貼るため、その手間とコストの削減やクレーンで吊る作業の安全性や被覆作業の正確性の確認等を目的に実施しています。
以前、山佐木材敷地内に製作していた鉄骨モックアップを高さ3mに嵩上げし、そこへCLTを施工していきました。
6つのグリッドに分けて合計12枚のCLTを施工していきます。被覆材の貼りつけを以下の4通りを予定しています。
①工場であらかじめ下面の被覆材を貼り付ける
②CLTを2枚スプライン接合したものに工場であらかじめ下面の被覆材を貼りつける
③CLTをそのまま鉄骨に建て込みした後に、下から被覆材を貼りつける
④グリッドのサイズに合わせた昇降機を製作し鉄骨の下から貼りつける
鉄骨への建て込みは朝から開始し15時頃には終了しました。
今後は上面・下面の被覆材の取り付けを行い、その後に歩行振動試験を実施する予定です。
試験の日程は2/19(金)に上記③、④の被覆材の取り付け、2/25(水)に歩行振動試験を実施する予定です。
また、これらの試験は「かごしま木づかい事業」を活用し、鹿児島県、大隅地域振興局からのご協力をいただきながら実施しています。
(西胤)
12月25日に鹿児島県工業技術センターにてCLTの各種強度試験を行ってきました。
大まかに2種類の試験を実施しました。
①某所からの依頼を受けて、ヒノキとスギのハイブリッドCLTを試作し、せん断、曲げ、座屈試験
②鹿児島大学工学部塩屋教授のご協力をいただきCLTの鉄筋引き抜き試験
詳細な試験データの取りまとめこれからなのですが、鉄筋の引き抜き試験では、木材の繊維方向と垂直方向に挿入した場合は、約200KNで鉄筋のほうが破断しました。
鉄筋が破断する際は非常に大きい音が出るため、迫力がある試験でした。
また、ヒノキとのハイブリッドは強度もあり、意匠的にも優れており、JAS等のハードルを越えていけば大いに可能性があるように感じました。
試験の結果データをまとめるのと同時に今月はCLT関連試験が目白押しです。(詳細は塩﨑常務のメルマガCLTコーナーで)
個人的には耐火、せん断、歩行、遮音、施工性の実績を3月中にまとめる作業があるため、各所と連携し試験後の結果をスピード感を持ってまとめていかねばという感じです!
(西胤)
埼玉県草加市の(一社)建材試験センター中央試験所にて、CLT床2時間耐火の上面加熱試験を行っています。12/7は9:00から試験体設置に立ち合い、12/8は8:00から加熱試験を開始します。
私は中央試験所は今回が初めての訪問なのですが、西日本試験所に比べると炉の数が多く、規模が大きいです。
弊社の試験以外にも柱や壁等の加熱試験が数件行われています。それらの試験にも興味がありますが、他社の開発事業であるため、そこは覗いてはいけませんね。
塩﨑常務は10年以上前からこの試験所にも出入りして開発プロジェクトを行っていたため、思い出話も聞けました。何を質問しても答えが返ってくるのは、このような経験の積み重ねなんだなと改めて実感しました。
試験体の仕様決定や試験体製作はもちろん、性能評価の申請・申請図書の作成等、非常に多くの方々のご協力があってこのように試験を実施することができています。改めて感謝いたします。
あとは2時間の加熱に変色がないように耐えて、無事に合格することを願うのみです。結果は後日お伝えいたします。
また、私個人としては、性能評価関係は、まず県職員では経験できない仕事です。『〇〇が〇時間耐火で大臣認定取得』という記事をよく木材新聞などで目にしますが、その取得には構想、仕様決め、要素試験、予備試験、本試験と多くのハードルがあることを身をもって知ることができ、非常に良い経験をさせてもらっています。このプロジェクトの一部を担当させてもらえていることに感謝です。 (西胤)
10月21日に大分県木材協同組合連合会主催で同小倉市場にて「第3回九州材フェア」が行われ、CLT部のM田部長と参加してきました。この九州材フェアは平成25年10月に第1回目を開催し、今年で第3回目となるイベントです。
主催している大分県木材協同組合連合会は、大分市内の他にも中津市と福岡県の小倉にも製品市場を有しており、大分県産の製品はもとより、九州各県の製品を九州や中国、関西、関東に販売しています。
私が知っている限りではどの県の県木連よりも生産性があり、活発だと感じ、私のひそかな大分県の自慢でもあります。(他がそうでないと言ってるわけではないです!鹿児島県の県木連さんも様々な展示会等に参加されたり、研修会を行ったりと非常に活動的です!)
当日は九州各県の製材所から約4,000(m3)の製品が集荷され、セリ等で各地に販売されていました。
一般流通材は1年のうちに1,2回毎年のように、住宅の着工数と丸太の搬出具合によって相場が乱高下してしまいます。このようなことを防ぐためにも、市場という所は大量の集荷(ストック機能)と人が集まることでの情報交換により、安定した相場を作る役目を担ってるのだと改めて感じました。
また、「九州材フェア式典」の中で宮崎県の井上林産さんと山佐木材の2社に情報提供の場をいただきました。
ウィング車の荷台の舞台から山佐木材のCLTへの取組について、早口にのせて随所に「えーっと」と「まぁ」を散りばめながら説明させていただきました。(どんなに気を付けてもなかなかこの癖は治らない…)
国の後押しや報道の力もあってCLTに対する認知度や関心が高まっているのを感じますが、それに比例して実際の物件数が伸びているのかというとそうでもないように感じます。法整備のスケジュール等もありますが、今後はいかにすればCLTを使うことができ、どのようなメリットを発揮するのかを発信していく必要があると感じます。
(西胤)
平成27年9月26、27日にマリンメッセ福岡で開催された「住まいの耐震博覧会」に出展、CLTを展示してきました。
住まいの耐震博覧会は、「木造住宅の耐震化」を推進するための提案と情報発信を行う国内最大級のイベントであり、地震国日本の住まいの安全を出来得る限り高めること、そしてその安全性を維持することをメインテーマに行われています。
昨年より、日本CLT協会の展示ブースを任されており、今回はCLT部の村田部長、西牧リーダー、私の3名でCLTパネルによる展示ブース設営にチャレンジしました。ユニック車のクレーンで吊りながらの設営でしたが、大きなトラブルも無く、無事に設営・撤収できました。
CLTを見たことがない方々にも、実物のCLTで空間を作り見ていただくことでイメージが掴みやすかったと思います。
2日間で来場者数約1万人、今注目のCLTということもあり、設計会社や工務店さん、様々な方々とCLTに関してお話する機会がありました。
その中で、「住宅をCLTで建設するとコストが上がるのでは?」という質問がとても多かったです。確かに住宅をCLTで建設すると材料費(おそらく建設費も)は上がります。
木造住宅の建設費は在来工法が最も安いと思います。その理由として、一般流通材の使用比率が高いことや歴史が長く関連業者が多いため、プレカットや施工は合理化が図られ、コストは最小限に抑えられているからです。
一方、CLTの場合はまず在来工法の2倍以上の木材を使用することになります。その為、必然的に材料費は上がります。その為、CLTを住宅に使用するならばCLT工法としてではなく、床や耐力壁として使用することでCLTのメリットが出てくるのだと思います。
日本では、住宅を建設する際は材料費を非常に気にする風潮があります。確かに安いということは魅力的です。しかし、安い高いにはそれなりの理由があると思います。CLTを住宅の2階床に使用し、遮音・歩行振動に関して高水準の住宅を建てられたり、CLTを耐力壁に使用することで、大きな開口部を設けることができ、より魅力的な住宅になります。
大抵の人にとって人生で最も大きな買い物である住宅をコストやデザイン性だけで考えるのではなく、もっと施主に多くの選択肢を与えて、性能面で優れた住宅を建設することで、日本の住宅産業が少しづつ良い方向に変わっていくきっかけになるのではないかと感じました。
興味を持って立ち寄っていただいた方々、主催されたナイス(株)のスタッフの皆様、各ブースで展示紹介されたメーカー様やご担当の方々、本当にありがとうございました。
(西胤)
平成27年9月1日に鹿児島大学産学官連携推進センターにて「SAMURAI+CLT木造橋研究会」の第1回委員会を行いました。
参加者は鹿児島大学塩屋教授、㈱建設技術コンサルタンツ様、と山佐木材㈱の3社です。
山佐木材では、湾曲集成材等を利用して各地の木橋を手掛けてきました。詳細はこちらの施工実績をご覧ください。
今回の研究会では、SAMURAIの剛性の強さとCLTの面材としての長所を組み合わせることで、よりスマートで頑丈な木橋を実現できるのでは、という佐々木社長のアイデアを如何に具現化するのかを検討していきます。
橋についての専門知識の豊富な㈱建設技術コンサルタンツの中村次長・牛堀次長に対して、SAMURAIの開発者である塩屋教授や佐々木社長が様々なアイデアを出して、熱い議論となりました。皆様の知識や新しいものを生み出そうという気概に感服しました。
私としては、橋や土木についてほとんど関わったことがなかったため、学ぶチャンスをいただきありがたく思います。次回は10月中旬に第2回目を開催でコストや今後の方針(モデルとなる小規模の木橋を製作し、強度試験を行うか等)についての協議予定です。
(西胤)
今回は山佐木材㈱がある鹿児島県と私の故郷である大分県を比較してみたいと思います。同じ九州なので、体感的に気候はさほど違いはないように思います(今年の鹿児島県の梅雨はよく雨が降りましたが)。
肝付町から大分市までは車で約5時間です。東九州道が開通したので、早くなったそうですが、一昔前は10号線をひたすら走り、大変だったと先輩方からよく聞きます。
面積と人口は鹿児島県が約92万ha、約160万人に対して大分県が約63万ha、約110万人。両方とも鹿児島が大きいですね。地図で見ると大きさは同じくらいに見えるのですが、実際車で移動すると県土の大きさを実感します。やはり、広いです!
他に鹿児島の魅力は離島にもあるのかなと思います。奄美諸島や種子島、屋久島等。山の自然も素晴らしいですが、海がキレイ!
個人的には兄が屋久島在住のため、鹿児島にいる間に1回は行っとこうかなと思います。
林業・木材産業で大まかに比較すると左図のようになります。地形や地理を考慮せず統計上の数字だけで判断すると、森林面積が広く、素材生産量が大分県より少ない鹿児島県は今後素材生産量を伸ばしていく可能性(伸びしろ)が大きいように思います。
また、データは掲載していませんが、鹿児島県は人工乾燥材の割合が低いことが目立ちます。来年度からは㈱さつまファインウッドさんの影響もあり上昇していくでしょう。また、広葉樹の素材生産量が164千m3であり(大分は16千m3)、北海道、岩手に次いで全国3位のようで、全く知りませんでした。製紙用チップが主な用途だそうです。
他の特徴として、山佐木材㈱が取り組む大断面集成材やCLT、SAMURAI集成材、㈱さつまファインウッドさんが取り組むツーバイフォー材の生産のように先進的な取り組みがあることです。如何に付加価値を高めていくかや国産材の新たな需要を生み出す取組はとても魅力的だと思います。スギ丸太の輸出国内No.1の志布志港があることもありますね。
このように、中身は違いがありますが、両県とも林業が盛んな県です!
また、似ているところで言うと温泉と焼酎です!
温泉では源泉数において大分県が全国1位、鹿児島県が2位、湧出量において大分県が2位、鹿児島県が3位。焼酎については、その原料で鹿児島県は主に芋、大分県は主に麦ときっぱり分かれますが、一人当たりの年間消費量が鹿児島県が1位、大分県が4位らしいです。
九州の中では遠い2つの県ですが、似ているところが多いように思います。4月に鹿児島に来てすんなり馴染めたのはそのようなことも要因だったのでしょうか。
(西胤)
平成27年7月1日から7月4日にかけて、佐々木社長に同行して高知県と愛媛県に行って参りました。
高知県では平成27年4月に開校した「高知県立林業学校」の短期課程の講師として、佐々木社長が「儲かる林業経営への道」と題して講演されました。
この「高知県立林業学校」は林業、木材産業等への就業者を確保し、及び育成し、並びに森林及び林業に関する知識及び技術を習得する優れた人材を育成することを目的に開校したそうで、林業の業界にとってとても素晴らしい取組だと感じました。
また、高知県は平成11年から4年間に渡り、毎年1名ずつの職員を山佐木材に研修生として派遣してきた実績があります。現在大分県から派遣研修中の自分から見れば先輩に当たるわけで、今回その方々にお会いすることができ、とても刺激になりました。
愛媛県では、「愛媛県CLT普及協議会第1回役員会」に参加致しました。ここでは、「CLT等を用いた木材用途開発」と題して、佐々木社長が講演されました。
高知県・愛媛県ともに木材の需要開拓には注力しており、近年特にCLTに関しては、県をあげて推進している県だと思います。この2県と様々な情報交換し、訪問できたことはとても有意義でした。
ご対応いただいた皆様、本当にありがとうございました。
(西胤)
平成27年6月23日から26日にかけて、森林技術総合研修所にて行われた「公共建築物等木材利用促進(意匠設計)研修」に参加しました。
この研修は林野庁主催で、公共建築物等の木材利用促進を図るため、中大規模木造建築物の設計に当たっての制度、木材や木質建材の特性等についての知識及び技術を習得し、意匠設計に活かしていくことを目的に行われています。
私の場合は意匠設計をすることはないのですが、木造に関わる建築基準法の概要や木造建築の防耐火設計、施工等について学び、今後のCLTや公共建築物の木造化に向けた取り組みに活かしていくことを目的に参加いたしました。
研修の内容は細かい意匠の話題になると理解できない所もありましたが、大半を占める木造建築に関する内容はある程度理解でき、とても勉強になりました。日ごろ、山佐木材にて、設計の方々との打ち合わせに参加させていただく中で出てくる内容を改めて学び、整理する良い機会でした。
上の写真は現地見学で見学させていただいた「明治大学 黒川農場」です。
構造はRC造と木造で、湾曲集成材やスギLVLが使用されていました。木造だけではないため、すっきりとした印象を受けました。
ちなみに、この研修の参加者は全国から25名いましたが、そのほとんどが建築・設計の方々で、林業系は私だけでした。通常の業務では、知り合うことがない方々と一緒に研修ができたことは非常に有意義でした。
また、講義の1コマで「木造建築物の施工」と題して日本CLT協会技術部長として塩崎常務からの講義もありました。日ごろの山佐木材での業務に加え、ここでもご指導いただき大変勉強になりました。
(西胤)
平成27年6月9日に大分県CLT等利用促進協議会の総会に出席しました。
この協議会は、平成27年3月にCLTの製造・利用及び原材料供給体制などの研究、また設計・建設業者を中心に、実際にCLT等の建築物を施工できる人材育成等を目的に設立されました。
設立当初は建築・建設、林業・木材関連団体及び研究機関、行政など、会員数は45団体だったのが、現在は74団体まで増えているようです。
ちなみにこの協議会と山佐木材の関係ですが、協議会副会長に日本CLT協会理事として佐々木社長、幹事に村田部長になっていただいています。
(今回は二人とも都合が合わず、私が代理として急遽出席することになりました)
今回の総会では、平成27年度事業計画等(4回程度の研修会やCLT製造工場の視察)の説明があり、無事に承認されていました。
総会の中で「山佐木材の取り組み状況について」という題目で、約20分ほど時間をいただきましたので、私から国内におけるCLTの現状や山佐木材のCLT製造に関して説明いたしました。
説明後に特に質問や意見が出なかったため、協議会会員の方々が求められていることをお話できたか、少し不安はありますが、今後もこのような機会をいただければ、しっかり話ができるように日々、精進していこうと改めて感じました。
(西胤)
鹿児島に来て早2か月が過ぎました。
鹿児島に引っ越してきた4月は桜が咲いており、春真っ只中といった感じでしたが、現在は鹿児島県は梅雨入りし、雨の日が多くなりました。
今回は仕事のことではなく“魚釣り”についてです。
山佐木材には釣り好きが多く、メルマガでも一部紹介されていますが、毎週のように釣り部の活動が行われています。
私も5月から釣り部の活動に誘っていただき、休みの日にちょくちょく釣りに行くようになりました。
大分でも、たまに船釣りに行っていたのですが、知り合いに船主はいないので(これが普通だが)、5~10人くらいで船を予約して釣りにいきます。
山佐木材には船主が2名もおり、わりと気楽に船釣りに行くことができるのです。
気軽なのは乗せてもらう側だけかもしれませんが。船の管理についてはやはり台風の時は大変のようです。
2週間ほど前は、錦江湾に釣りにいきました。
私の釣果はアジと小さいサバばかりでしたが、もう1隻のほうでは、大きなマトウダイを釣り上げていました。次回は私も大物狙いでいこうと思いました。
ちなみに釣果の一部を社長宅におすそ分けに行くと、見事に4品に調理され夕食をごちそうになりました!(写真を撮り忘れました・・・)
とてもおいしかったです(^^)/
ごちそうさまでした!
皆様、今後ともよろしくお願いします!
(西胤)
平成27年4月24日(金)10時から、「株式会社さつまファインウッド かごしま材JAS製品流通加工センター」の竣工式が行われ、山佐木材からは佐々木社長、榎原専務、小森リーダー、山田さんと私が参加しました。
さつまファインウッドと山佐木材の関係は原板供給、事務所や加工棟等の建屋の建設、また株主でもあるなど、非常に深いものがあります。
工場の印象としては、綺麗で広く動きやすいです!
完成したばかりなので、綺麗なのは当然なのですが、44,338㎡の広々とした敷地があり、大量の原板の天然乾燥も十分に行え、製品の安定供給は問題なく行うことができると感じました。また、工場内の動線は分かりやすくシンプルで無駄がなく、いかにして生産コストを抑えて品質の良い製品を生産するかが考えられていました。
現在、国内で建設されるツーバイフォー住宅に使用される部材のほとんどは、海外からの輸入材をしているのが現状です。さつまファインウッドには、新たな分野での国産材の利用拡大に大いに期待できると感じました。
(派遣研修中 西胤)