渋柿会鹿屋支部
青字は読み方です。声に出して読んでみましょう。
分からない方は近くの鹿児島出身者に読んでもらいましょう!
(注)若い人は鹿児島出身者でもなかなか読めません
多か試験 神様と塾き 稼がせっ
うかしけん かんさあとじゅき かせがせっ
唱 神社ぇ詣ったい 塾き行かせたい
じんしぇめったい じゅきいかせたい
樋渡 草団子
【解説】今年は息子受験の年。神社への初詣にはお賽銭を奮発し、また、希望校の合格を願って早々に塾通いもさせて万全を期したつもり。親心とは言え神様や塾に稼がせたとは少し失礼ですかな。
入試時期 大声ん父を 手話で叱っ
にゅうしどっ うごえんととを しゅわでがっ
唱 家族中みんなで 気を使こ通えっ
けねじゅみんなで きをつこどえっ
津留見 酎児
【解説】ねじり鉢巻で夜遅くまで勉強している息子に腫れものに触るように気遣っていた父親の声がつい大きすぎたので、母親どのが口に手をあててたしなめている様子を『手話で叱っ』と面白く表現しています。
合格ったや 家の空気も ゆたっなっ
とおったや うっのくうきも ゆたっなっ
唱 テレビん音も 大と元て戻でっ
テレビんおとも ふともてもでっ
堂園 三洋
【解説】順番はどうであろうと合格は合格。一家久しぶりに開放された生活にテレビっも大きな声で聞かれるようになった安堵感が伝わってくる句です。
★解説は渋柿会鹿屋支部の有川南北氏にいただきました。
★写真:山佐木材写真部