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★【シリーズ】CLT(Cross Laminated Timber)(37)

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き塾 設立総会に出席しました

 先月号でご紹介しました「一般社団法人 き塾」の設立総会が、平成29年7月24日、東京都千代田区の都市センターホテルで開催され、出席してきました。

 会員になる・ならないの前に「き塾」とは?を知ってもらうための説明会のような会議でした。設立発起人である秋田県立大学 飯島名誉教授・東京大学 坂本雄三名誉教授、東京都市大学 大橋教授による講演が行われました。材料・環境・木構造といった違う分野の先生方ですが、「き塾」という組織の中で自分ができること、やっていきたいことについて説明がなされました。

 


 

 各先生方の講演の後、懇親会が開催されました。当社の佐々木社長が「日本集成材工業協同組合」理事長として来賓挨拶と乾杯の発声の後、会は約2時間続けられましたが、いつも思うことですが、こうした会では何となく同じメンバーがいて、話しているような気がします。

 さて、会員は何社位あつまるのでしょぅか?正社員の会費が少しお高いとも思われます。私は年1万円の個人会員に申し込もうかなと思っています。

 会の大きな目的が、若手の育成と掲げられているので、歳をとり、今更何を学べばよいのか?考えてしまう私より、今後の山佐木材の技術力を担うであろう若手をこうした会などに出席させて、まずは顔を売る(古い言葉ですかね?) ことをさせていかねば・・と考える最近です。

 


今度は、防耐火の協議会です

 先月に引き続き、「平成28年度補正 CLT建築物等普及促進 協議会が取り組む実証的建築支援事業」の協議会が開催されました。

 用途:共同住宅、 構造:S造+CLT床(ルート3)、 階数:10階建て、 延べ面積:3526.33㎡、 工事種別:新築、 竣工予定:H31.3という物件に向けた高層集合住宅の構造床等としてCLTを採用するが、現在 のところ耐火部材(2時間)としての仕様が限定され、また重 量床衝撃音性能を十分に改善する防振技術がない。さら に、CLTが架構の剛性に与える影響、柱・梁とCLTの合成効果(一体化効果)等が把握されていない。本事業で設置する 協議会では、CLTの汎用化・合理化を目標に、これらCLTの 課題について解析や実験を通じて検討を行う。※1

 という取り組みで 耐火2時間のCLTの床に重量床衝撃音に対する性能を持たせ、かつ鉄骨柱・梁とCLT床とに合成効果を期待するという試みです。

 

※1 日本住宅・木材技術センターHP採択一覧より抜粋 

 


写真左は、協議会の様子。右は試験終了後のCLT表面(2体目)で、上面加熱試験は合格です。表面が少し黒くなっているのは、プライマー処理をしたため その色がついたもので

変色したわけではありません。

 


 

上の写真は、CLT表面の温度を示します。左が1体目、右が2体目

この試験体は、同じ人(会社)で同時に作ったのに こんなに差が出てしまいました。

耐火被覆材の種類によっては、施工でこれだけ差が出てしまうという結果。よい勉強になりました。ものは何?は、まだ秘密です(笑) 認定が取れたら発表します。(笑)

 


山佐木材(株)新CLT工場 お披露目日程が決まりました。

 CLT新工場というのもありますが、H27年度CLT実証事業において採択していただき、H28年度に日本建築センターにおいて任意評定を受けた、SAMURAIの2棟目と言った方が、インパクトはありそうです。平成29年10月27日に「超高層ビルに木材を使用する研究会」の平成29年度総会に併せて翌日28日に山佐木材(株)の見学ツアーが、計画されています。

 総会では、基調講演やCLTの新プロジェクトなどのご紹介を含めたパネルディスカッションなど 盛り沢山の内容です。一応研究会の総会に合わせてですが、基調講演・パネルディスカッション・翌日の山佐木材(株)ツァーは一般の方も参加できますので、興味のある方は是非お越しください。

 募集や内容は、当メルマガの臨時号(8/8配信)でご案内しております。ご興味のある方は、是非お越しください。 

 


 

 外観は、平凡な切妻屋根の建物ですが、スパン25mのフレームには、SAMURAI集成材(21cm×60cm)、桁方向には、CLT耐力壁※1を使用しています。またCLT耐力壁は、H27年度実証事業において、実大の壁せん断試験を(一財)建材試験センター西日本試験所にて実施し、その結果を用いて設計がなされています。この試験結果等については、実証事業の報告会や報告書にて発表させていただきました。

 前日の基調講演では、SAMURAI集成材の開発者であり、当建物の構造設計をご担当いただいた鹿児島大学  塩屋教授による解説も予定しています。塩屋教授におかれましては、学生さんともども暑い中、SAMURI集成材の製造からお手伝いをいただきました。当メルマガ紙面をお借りして改めて御礼申し上げます。

 


東京に連絡所を開設しました

 常駐はしていませんが、東京出張の折、次の東京での業務への区間が短い時には、こちらで関東・東京への対応をさせていただこうと思います。

 電話・E-mailも設置しましたので、お問い合わせ・ご連絡をお待ちしています。

 

〒105-0004

東京都港区新橋2丁目20-15

新橋駅前ビル第1号館 6 階

BESTATION-SHINBASHI 内

 

TEL 080-8953-2014

E-mail y-tokyo@woodist.co.jp

 

電話、メール共 お盆明け位から

問合せ可能となります

 


常務取締役技術本部長 塩﨑 征男