Ｑ1　御社のご紹介ならびにスタッフの皆さまをご紹介ください

設立は昭和41年で、現在まで官公庁、民間と幅広く設計をさせていただいています。スタッフは技術者7名、経理1名の合計8名です。

 

◇横川総合支所新庁舎

　木造平屋建683ｍ2の庁舎と、鉄骨造平屋建15ｍ2の時計塔で構成されてます。庁舎は執務室を中心にロビ－、多目的室等があります。

　外観は、国の登録有形文化財に指定された「横川駅」をモチ－フとし、木板張りの外壁と軒の深い下屋で落ち着いた和の雰囲気を出しています。屋根は粘土瓦と金属屋根の軽快な組み合わせにより、周囲の景観に溶け込む外観になってます。

内部は、木の架構をダイナミックに見せたロビ－、『丸岡公園のさくら』をイメ－ジした多目的室、旧横川庁舎の石を壁に利用したトイレなど、随所に『横川』らしさを出した建物となっています。

時計塔も、瓦葺きで、地面から突き出た4本の丸太と木ル－バ－で地域のランドマ－ク的な外観となっています。

　この庁舎は、地元横川の木材を使っています。限られた範囲での自然産物なので、一定品質の材料確保等大変難しい面もありましたが、かえって自然な風合いを醸し出す事により木のあたたかみも感じられ、周囲景観に溶け込んだ市民の皆様に愛される建物ができたと思います。

■完成しました！のページでもご紹介しております

 

Ｑ3　お仕事で大切にされていることを教えてください

　決まった予算、条件の中で、発注者様が最大限満足する、使い勝手の良い建物を地域住民の方の意見も踏まえて作ることを大切にしています。

　行き違いのないように、設計内容をなるべく詳しく、一般の方々の目線で説明するよう心がけてます。

　また発注者にとって何が一番良いことか、常に検討考察を行ない、一歩先を見据えた提案を行なうようにしてます。

　発注者、施工者、地域住民の方と信頼関係を作る事も大事です。互いの信頼がないと良い建物はできません。ご存じのように建物は、一度造ると何十年という期間生き続けます。技術者の前に人間として常に誠意を持って仕事にあたり、数十年に渡り、誰が見ても恥ずかしくない仕事をする事が大切だと思います。

 

Ｑ4　やりがいを感じるのはどんなときでしょうか

設計者の引く１本の線から、建物は生まれます。

　ゼロから作り上げる大変さ、重い責任感はありますが、自分の考えた机上のものが目の前で出来上がって行くのは、非常にわくわくして楽しいことです。

　また、発注者、施工者と力を合わせ、良い建物（空間）ができた時、特にこちらの意図したものを超越した空間が出来た時は、何とも言えない達成感を感じます。

やはり『下舞設計に頼んで良かった』と言ってもらえた時が、一番嬉しいです。

 

Ｑ5　山佐木材に一言お願いします

　最近も当社設計物件でもある霧島市横川総合庁舎、南種子町立中平小学校、知名町立田皆こども園等で木に関する面でサポ－トしていただき助かってます。

こちらの提案に対する技術的サポ－ト等含め、木に関するノウハウ、また一歩先を見据えた提案等、これからも宜しくお願いします。

有限会社 下舞建築設計事務所

取締役設計部長　日髙　雅人