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★【シリーズ】CLT(Cross Laminated Timber)(51)
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CLT設計者の育成講習会
日本CLT協会で受託した林野庁事業の本講習会の第1回東京会場が
平成30年10月4日と5日に開催され、4日 CLTパネル工法の概要とルート1に関する内容について
午前・午後合わせて約4時間お話をさせていただきました。
テキストの表紙は右写真の感じです。
内容・対象者としては、初めてCLTに触れるような意匠設計者様を対象としていて、既に設計をされたとか、「設計施工マニュアル」講習会に参加された方には、少し物足りない内容かもしれません。
今後も各地域で開催が予定されています。
詳細は日本CLT協会のホームページをご参照ください。
今月も耐火試験
9月28日、再びつくばでCLT床の予備試験を実施しました。
前回、9月7日に実施した試験もですが目的は、耐火被覆材の施工合理化です。
いかに現場での耐火被覆工事を簡便化し 施工期間を短縮しコストダウンを図れるか?が目的です。
前回9月7日と違う仕様の耐火被覆材を用いての加熱試験です。
一番の問題点としては、工場で下面の耐火被覆材を取付けてしまいますので、
① 突き付け部の処理
② 運搬可能
辺りが重要な課題で・・2つの試験とも2~3仕様をためしたのですが、前回の合格率は1/2 今回は1/3 でした。
今後 12月に性能評価試験を受ける予定ですが、さてどちらの仕様で試験に向かうのか、
延期するのか?は・・・これからの検討課題です。
過去物件の旅 Part 10
長野県に行った折、長野市の松代小学校に
立寄ってきましたが、平日でもあり周りで写真を
写したり、校内に入ったりなど 怪しい行動もとれ
ず外観だけの見学でした。
この物件の特徴としては、以前所属していた会社の代理店様の営業で契約に至りましたが、施工図・部材の製造加工・建方工事・管理一式を地元のS木材工業様にお願いし、口だけを出して一次下請けになったという、何から何までお願いだけで施工したというトホホな物件でした。(笑)
代理店様の依頼も有り構造設計は、所属していた会社で担当していましたが、特殊な工法や接合はダメとのことで、鋼板を挿入してドリフトピンで止めるという、木質構造設計規準に書かれている通りの設計と接合だったのですが、応力が大きくなったためか? 妙に鋼板が大きくドリフトピンの本数も多く、施工には苦労した物件ではありました。
この小学校の歴史は古く、あの真田家ゆかりの学校でもあります。真田家、松代藩の文武学校として江戸時代に開校された由緒ある学校で隣には、
当時を紹介する文武館の施設や真田宝物館さらに
真田公園などがあって 施工代理人としてかなり常駐していた私は、工事の合間にこの辺りを見て回ったものです(笑)。
真田家のあの「六文銭」にが、各所に掲げられています。
NHK大河ドラマ放映中には、上田・真田の辺りには観光客が多く訪れたそうです。
常務取締役技術本部長 塩﨑 征男