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★【シリーズ】CLT(Cross Laminated Timber)(57)
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新年度・令和のスタート 日本CLT協会の事業も始まりました
日本CLT協会の新年度の最初の行事として「「直交集成板の許容応力度と材料強度の告示改正」・「実務者のためのCLT建築物設計の手引き改訂」説明会が、令和元年5月20日(月)13時~16時にすまいるホールで開催されました。
内容は
大きく変わった(追加された)のは、基準強度関係と防耐火関係でしょうか。
詳細は、当手引書に記載されていますので 購入いただきご確認をお願いいたしますが、基準強度(CLTの場合 ラミナ強度ですが)の90,120向けの追加は、ともかくせん断基準強度を算出するにあたって、以前は、杉だけだったので破壊モードのⅠ・Ⅲでの確認で良かったのですが、モードⅡでの計算も追加されていますので、また複雑になったような感じもします。ただ、以前の杉と同じように一般的なラミナサイズとして厚さ30mm、幅105mm,120mmを想定した基準強度表が作られていますので、その仕様で使うのならば自分で計算する必要は無いのですが・・・
すまいるホール 200名募集に対して100名程度と少し寂しい感じでしたが、来られていた方(実は、私もですが)曰く、「概要については知っているので、本が欲しかった」とのことでした。説明会に来られなくとも、手引書を見ていただければ十分理解いただけると思いますので、是非ご購入下さい。
このPDFは、説明会で配布された中島史郎氏の説明で使われたものです。概要がギュッと詰まっています。
一般社団法人 日本CLT協会 社員総会が開催されました
平成26年6月の第一回目総会から数えて6回目となる「社員総会」が、令和元年6月3日(月)都市センターホテルにて開催されました。
今回の総会のメインイベントは、というと主賓の方々のご挨拶や協会活動報告などは、例年通り大切な内容でしたが、昨年度開催された「ブランド戦略WG」でCLTに関してのコアアイデア(いわゆるキャッチコピーですか・・・)が、総会に先立って開催された理事会にて決定がなされ総会の場で、書道家の先生による「書初め」が披露されたことでは、ないでしょうか。
「住む、働く、木の中で」
これから数年間は、この言葉の下 CLTが発展していくことを祈念します。
左が、書道家の先生に書いていただいた作品です。
この後に開催された懇親会でも大きく展示されていました。
これ協会の事務所に飾るのでしょうか?
額 高いだろうねと下賤な心配をしてしまいました。
総会の様子です
総会翌日は、技術報告会が開催されました
総会翌日の令和元年5月4日、すまいるホールにおいて「技術報告会」が開催され170名を超える方にご参加いただきました。
(一社)日本CLT協会が発足して早5年この報告会も4回目を迎えました。
最初から参加させていただいていたので感無量・・というよりもう5年も経ったのか、歳をとるはずだの方が、先に頭をよぎりました(笑)
今回の技術報告会では、設計・遮音・防耐火・施工・温熱などのWGの報告の後に福山弘構造デザイン代表の福山氏の講演もあり、年と共にCLT建築が洗練されていくのを強く感じました。
設計WGの発表
発表者は、大成建設(株)梅森氏
ダメという訳じゃないのですが、当初のCLT建築物と比べてしまうと年と共にデザインや使われ方が、変わってきているのが目で見られて、今後、どのように変わっていくのかが楽しみです。
そのためにも、協会の各WGの活動が重要だと思われるので、今後ますます頑張っていただきたいものと 期待しています。部外者みたいな 言い方でしたかね(笑)
常務取締役技術本部長 塩﨑 征男