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★さつま郷句作品抄 渋柿会鹿屋支部
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題:相撲(すも)
青字は読み方です。声に出して読んでみましょう。
分からない方は近くの鹿児島出身者に読んでもらいましょう!
幼児を抱っ 田舎大関か 四股を踏ん
ちびをでっ いなかおおぜか しこをふん
唱 赤子ん足しも 土つ触らせっ
あかごんあしも つつさわらせっ
菖蒲谷 天道
【解説】大相撲大阪春場所では、若い遠藤が前頭筆頭で活躍しました。また九重部屋の千代丸、千代鳳兄弟の活躍も期待するところです。
例年、村の奉納相撲では幼児の健やかな成長を願って若者に抱かれての土俵入りで賑わっています。
避けきらじ 行司が真っ先き 土俵を割っ
よけきらじ ぎょしがまっさき どひゅをわっ
唱 間っ少ん事で ペシャっ 煎餅
まっとんこっで ペシャっ せんべい
塚田 黒柱
【解説】今は以前のような無気力相撲もすっかり影を潜め、闘志あふれる激しい勝負に危うく巻き込まれそうになった行司がヒヤリとした一幕でした。「間っ少ん事で」とは「もう少しの事で」という意味です。
楽な父 相撲を肴い 盃く乾せっ
だっなちゃん すもをさかない ちょくほせっ
唱 四時な野良かあ 帰っテレビ観
よじなはいかあ もどっテレビみ
鈴木 一泉
【解説】場所中は野良の仕事も手に付かず、毎日早々に帰宅し一杯やりながら、テレビ観戦の親父様、御守りもいらず楽なことです。
★解説は渋柿会鹿屋支部の有川様にいただきました。