「あいさつを基本とした心の教育」を理念に掲げ、元気な子供たちを支えている根占町（当時：現在は南大隅町）。今回新校舎が完成した神山小学校について、「人づくりの場として、町最大の教育現場として発展することを祈ります」と町民の皆様からも大きな期待が寄せられています。

建設にあたっては、「木」本来の良さを取り入れた教育環境の向上、町の基幹産業のひとつでもある林業の振興、活性化を視野に入れて、木造校舎の採用となりました。

校舎全体が古き良き日本を感じさせる落ち着いた雰囲気に包まれ、人の視線を感じながら活動的かつ多目的に利用できる中庭など、地域に開かれた機能も兼ね備えており、文化性、創造性に満ちあふれた施設になっています。

大断面集成材をあらわしにして、より広い空間を確保したエントランスホールや音楽室は、子供たちの癒しの空間になることでしょう。また雨の日でも子供たちが楽しく過ごせるように、廊下を広げて多目的なスペースを確保するなど、様々な工夫が随所に取り入れられています。木の香り漂う校舎での新生活がこれから始まります。

（社内報「やまさ」2004年8月号より）