・所在地:長崎県対馬市厳原町日吉地内
・完 成:2014年
・発注者:対馬市長 財部能成様
・設計・監理:株式会社 はなプランニング様
・総合施工:星野建設株式会社様
・木造躯体工事:三井住商建材株式会社様(サミットHR工法)
・建物構造:W造
・建築面積:726.57m2
・延床面積:664.04m2
山林が面積の9割を占める素晴らしい自然に囲まれた対馬市。国の天然記念物に指定されている原始林も残っています。
「厳原幼稚園」はこの自然と調和するように、子供達に木の良さを幼児期から肌で感じ取ってほしいとのことから、対馬産材を使用した木造になりました。
各部屋とも大スパン架構を実現した大断面集成材を使い、自然素材である木の持つあたたかさを活かした内部空間が広がっています。
【建て方の様子】
日本海の西の入り口にある対馬は、九州と朝鮮半島の間にあり、晴れた日には島の北部から遠く韓国の釜山が見えて、「国境の島」ともいわれています。
その対馬の南の玄関口の厳原町(いづはらまち)で、当社は11月5日から、元請の星野建設(株)様と一次下請の三井住商建材(株)様のご指示のもと建て方を開始しました。
今回は、地元の対馬産の杉を使い、集成材と異形鉄筋を組み合わせたサミットHR工法による建て方で広い木造空間を実現しています。当社は建て方から鉄筋接合部のエポキシ接着剤注入まで好天にも恵まれて、無事に無災害で終わらせることができました。
また、地元の対馬産杉を利用することで、地域経済の活性化につながり、子供や保護者たちが多く利用する施設であり、木の温かみや香り、肌触りを十分に感じることができます。地場産杉材を集成材に加工し、構造材に使用した木のぬくもりにあふれる幼稚園完成が私たちも楽しみです。
(建設部 加工建て方 森山)