LSB(ラグスクリューボルト)工法


新接合法「YMシステム」

YMシステムの特長

YMシステムはラグスクリューボルト(LSB)接合を発展させて「長孔付き鋼板添え板摩擦接合」(摩擦接合)と合体させた接合部仕様です。この組合わせを採用したことで以下のように双方の特徴を併せ持つ優れた接合法となりました。

  • 初期剛性が高く、高強度である。
  • LSBネジ部分の木材との接触面積が大きく、接触部木材側にめり込み変形が起こり難い。そのためガタつきがほとんどない。
  • 構造体外面に金物が露出しない、洗練された外観。
  • 降伏耐力はHTBのすべりによって決定される。HTBは木材に比べ材料個々で性質のばらつきが小さく、降伏耐力の設計が容易である。
  • LSBの引抜き耐力>HTBのすべり耐力、という設計にすることで高いエネルギー吸収性能を発揮する。
  • 高い靱性能力を持つ。大きな荷重を受けると急激に破壊せず、摩擦接合部のHTBがすべり降伏し摩擦抵抗を維持しながら滑らかに変形に追従(エネルギー吸収)することでLSBの引き抜き等を抑える(LSB単体の場合、荷重を受け引き抜き耐力に達すると接合部の木材の破壊やLSBの引き抜けが生じる)
  • 大地震等で部材が大きく傾いた場合でも、接合部における木材部の大きな破損を防ぐことが可能である(部材を元の位置に戻し鋼板添え板を交換することで建物の再利用が可能、大規模な修復工事が不要)。