飯島先生のおかげで実現した、久しぶりの冬の秋田訪問です。
(飯島先生の講演会については前回のブログでご紹介しました)
能代一泊では余りに勿体ないと、能代をはさんだ秋田ツアーを計画しました。結局秋田市、能代市、鹿角市にそれぞれ一泊、計三泊することになりました。
永年の酒友、秋田市在住のHさんとも、久しぶりに直接に杯を交わしたいものと連絡を取りました。Hさんとのおつきあいも、思えば不思議なご縁です。
90年代後半、南九州で木造橋への関心が大いに高まった時期がありました。
秋田県は全国的な木造橋の先進地ですが、関係者の間で秋田県の事例を学ぼうということになり、交流した中に、Hさんがおられました。森林土木のご専門で、木造橋建設を直接ご担当、ご苦労なさったようです。
Hさんは無類の酒好きですが、対する私も一年のうちに飲まない日は無いという酒飲みです。北と南、秋田と鹿児島の遠距離、直接酒を酌み交わしたことは、幾度も有りません。しかしながら折に触れ、秋田と鹿児島の地酒を送り送られると言う関係が、数えてみればなんと十数年も続いたことに成ります。まさに「幻の酒友」と申しましょうか。
秋田といえばもう1人、是非お会いしたい人のが、鹿角市にお住まいで、私と同業の集成材メーカーA社を創業されたSさんです。決断力と経営手腕に富み、しっかりした人生観からくるのでしょうか、軽妙な処世術はまさに敬慕の至りです。
連絡したところ、ちょうど訪問予定の当日午後に帰着されるとのこと、かろうじてお目にかかれそうで鹿角市に一泊することになりました。
Hさんは飯島先生の会にも参加されるとのこと、そしてHさんの現在の勤務地が鹿角市にあるとのことです。ずっと休日であり、結局秋田市から能代を経て、鹿角市までの全行程をHさんの車に同乗させてもらうという、大変贅沢なことになりました。
この三日間が丁度連休で、日本海側の秋田市から秋田県を横断、岩手の近く鹿角市まで行くという長道中を、途中あちこち案内して下さいました。男鹿半島、港々、大潟村の干拓記念館、そして「道の駅」や産直市場を見るたびに停車して、珍しい秋田の産物を手にとって眺めました。秋田市でHさんお手製の鮎の干物が非常に美味しかったのですが、その鮎を捕ったHさんの漁場も見ました。
雪景色が何より珍しく美しく、雪を見て大喜びする私達を、そんなに喜ぶならと八幡平の高原まで連れて行って、道の両脇3メートルくらいの積雪を見ることが出来ました。
鹿角市の夜、Sさんのお宅にご招待を受けました。奥様の手料理を戴きながら、秋田の名物どぶろくを、夜遅くまで、そして心ゆくまで堪能しました。鹿児島は黒豚、黒毛和牛、黒麹の焼酎、黒さつまなど、「黒」のイメージと言われます。
今度の秋田では、雪、どぶろく、きりたんぽの圧倒的な「白」のイメージと、飯島先生の周りの方々、Hさん、Sさんとの温かい心のふれあいに満たされた満足の旅でした。
(代表取締役 佐々木幸久)
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