去る12月22日(月)、岡山県真庭市において開催された「CLT住宅構造見学会」に参加してきました。私は大学生時代にも高知おおとよ製材株式会社様の社員寮の見学会に参加しましたので、今回で2回目のCLT住宅の見学です。
22日の早朝、榎原専務と一緒に会社を出発し、鹿児島中央駅より新幹線に乗って約3時間で岡山駅に到着。そこからはレンタカーで移動しました。街の中心で運転を任されたので、田舎育ちの私の手は緊張で大量の汗をかいておりました・・・。
14時前には集合場所である勝山文化センターに無事到着し、まず設計者・施工者からの説明を受けました。その際、建方報告をされていたのが、銘建工業株式会社の車田様でした。車田様は、私の出身大学の研究室の大先輩です。大先輩のご活躍を、社会人としての立場で拝見することができ、非常に感動致しました。私もより一層努力し、このような舞台で活躍できるような人間になりたいと改めて思いました。
説明の中で特に印象に残っているのは、建方のスピードが非常に速くなったという点でした。CLTパネル約110m3を使用した建物が、丸1日で建方完了したとのこと。これはCLTを用いた建物の大きな魅力の1つであると思います。ただ、建方前に行う地組みに時間がかかるということで、まだまだ課題はたくさん残っているようです。
説明が終わり、準備して頂いたバスに乗ってCLT勝山共同住宅の現場へと向かいました。バスから降り、ヘルメットと安全帯、軍手を装着し、建物を見上げると・・・1年振りの衝撃でした。一言で表すと、どーーーん!!!です。
やはり迫力がすごいです、CLT。
RC造並みの圧力を感じました。(私の勝手な感覚です)
建物内部の見学もさせて頂きました。
大きな金物と、引きボルトが目に付きます。
建方報告で紹介されておりました、建方速度の上昇につながったという、まぐさ受け材。
今回の見学会では、やはりCLTの優れた施工性を再確認することができました。
現在は、法20条第一号(時刻歴応答解析ルート)の設計ルートにより建てられていますが、今後、CLTの設計法が確立されれば、もっと色々な接合方法や金物の使用方法も見えてくるかと思います。
また、真庭市は木材の町であることを前面に押し出し、こうした事業支援を積極的に行われている印象を受けました。こういった体制は非常に重要であると感じました。
多くの課題はありますが、魅力の詰まった、将来性溢れるCLTの普及に、これからも目が離せません。
今回の見学会でお世話になりました、関係者の皆様には、厚く御礼申し上げます。
(建設部 中島)
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