2015年のホワイトデー。あんまりお天気がよかったので、チョコのお返しに山登りに行くことになりました。日本百名山のひとつ、薩摩半島の南端に座し、「薩摩富士」とも呼ばれる開聞岳山頂を目指します。
肝付から見ると南西、錦江湾を挟んでちょうど反対側になります。根占-山川フェリーで指宿山川に渡り麓まで移動するのが便利ですが、都合のいい便がなかったので、距離的には遠回りですが、陸路(東九州道経由)を使ってみることにしました。
笠之原インターからおよそ2時間半で指宿市開聞町、由緒ある薩摩一の宮「枚聞神社(ひらききじんじゃ)」に到着。
ここを参拝し、開聞岳を目指すのが正しい習わしのようです。確かに鳥居や本殿を正面から拝すると、その真後ろに開聞岳が美しい稜線をみせてそびえています。ここは、神社と御岳が一体なのでしょう。
枚聞神社から南へ2㎞ほど岳に近づくと「かいもん山麓ふれあい公園」(標高133メートル)に入ります。頂上の標高が924メートルなので、標高差は791メートルもあります。案内を見ると、頂上までは大人の足で3時間かかるとのこと。
途中でお茶休みして、2時頃てっぺんでお昼をいただくという無理をしない、ぶらりにふさわしいスケジュールとしました。ここの管理事務所に登山届けを提出し、登り口の2合目を11時ちょうどに出発。登山道は、照葉樹林の中、時計回りにループして頂を目指すルートです。
はじめ火山礫の径を単調な登りばかりが続きますが、5合目を過ぎた辺りから階段が増え、やがて大小の花崗岩を踏んでいく岩場になってきます。7合目に見晴らしのよい休憩所がありますが、人が多いのでスルーして8合目でお茶にしました。
私の仲間内では、40年余り前から、山にはビスコと決まっています。さくさくとした食感と塩味のあとにクリームの甘さがやって来るのが何とも絶妙で、これを超える行動食はないと勝手に言っている輩もいます。
入れ立てのコーヒーとスペシャルビスコで十分に英気を養って、頂上を目指しました。岩場が続き、9合目には高さ5メートルの大岩を超すための梯子が架かっています。ここは、上り下りの要所で、今回は登山者が多く順番待ちになりました。ここを過ぎるとすぐ上に頂上が見え、周囲の見晴らしも素晴らしいものになってきます。
ちょうど2時に頂上に到着。天気はとてもよかったのですが、もやがかかっていて屋久島や霧島連山などの眺望は楽しめませんでした。それでも、用意したおにぎりをゆっくりといただきながら日本百名山「薩摩富士」から下界をながめ、南薩の春を堪能したのでした。下山中、久しぶりに膝が笑い、2日後くらいに訪れる筋肉痛の予感がしてきます。
ここ鹿児島の登山後の楽しみはなんと言っても温泉です。今回は麓から車で10分ほどの指宿市山川ヘルシーランドの露天風呂「たまて箱温泉」に入ろうと決めていました。ここは開聞岳を望む絶景が自慢の温泉です。
いやはや、全くそのとおり。ゆったりと温泉につかりながら眺める、夕焼けに海と開聞岳が染まっていく情景は、雄大さと同時に優雅で柔らかな魅力に溢れていました。疲れ気味の筋肉を揉みつつ「この山と温泉にはまた来たいなあ」としみじみ思うことでした。
今日もいいぶらりができてよかったよかった。番外編 おしまい
(M田)
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梶原 茂 (木曜日, 16 4月 2015 18:55)
ウッディストのたより編集部の皆様
オーシカ梶原です。毎回素敵な便りを頂き、誠に有難う御座います。佐々木社長の大変勉強になる素敵なお話からCLTの最新情報を初め社内の皆様のお話、M田部長のぶらり旅、最後はプロのカメラマンが撮影したのでは?と思わせるような素晴らしい写真、、、、、毎回、無料で拝読させて頂いていいのだろうか?と思えるような素晴らしい盛り沢山の便りを頂き、本当に有難く感謝致しております。
ところで今回は、M田次長の開門岳登山の動機部分にちょっと疑問があり、コメントさせて頂きました。さりげなく「チョコのお返しに、、、」とありましたが、またまた見栄を張って、本当かな~などと思いましたので。(笑)
尚、次回開門岳に再挑戦される時には、是非お供させて頂きたいと思いますので、宜しくお願い致します。