にしつぐ日記・鹿児島県と大分県

 今回は山佐木材㈱がある鹿児島県と私の故郷である大分県を比較してみたいと思います。同じ九州なので、体感的に気候はさほど違いはないように思います(今年の鹿児島県の梅雨はよく雨が降りましたが)。


肝付町から大分市までは車で約5時間です。東九州道が開通したので、早くなったそうですが、一昔前は10号線をひたすら走り、大変だったと先輩方からよく聞きます。

 

面積と人口は鹿児島県が約92万ha、約160万人に対して大分県が約63万ha、約110万人。両方とも鹿児島が大きいですね。地図で見ると大きさは同じくらいに見えるのですが、実際車で移動すると県土の大きさを実感します。やはり、広いです!

 

 他に鹿児島の魅力は離島にもあるのかなと思います。奄美諸島や種子島、屋久島等。山の自然も素晴らしいですが、海がキレイ!


個人的には兄が屋久島在住のため、鹿児島にいる間に1回は行っとこうかなと思います。


 林業・木材産業で大まかに比較すると左図のようになります。地形や地理を考慮せず統計上の数字だけで判断すると、森林面積が広く、素材生産量が大分県より少ない鹿児島県は今後素材生産量を伸ばしていく可能性(伸びしろ)が大きいように思います。


 また、データは掲載していませんが、鹿児島県は人工乾燥材の割合が低いことが目立ちます。来年度からは㈱さつまファインウッドさんの影響もあり上昇していくでしょう。また、広葉樹の素材生産量が164千m3であり(大分は16千m3)、北海道、岩手に次いで全国3位のようで、全く知りませんでした。製紙用チップが主な用途だそうです。

 他の特徴として、山佐木材㈱が取り組む大断面集成材やCLT、SAMURAI集成材、㈱さつまファインウッドさんが取り組むツーバイフォー材の生産のように先進的な取り組みがあることです。如何に付加価値を高めていくかや国産材の新たな需要を生み出す取組はとても魅力的だと思います。スギ丸太の輸出国内No.1の志布志港があることもありますね。

 このように、中身は違いがありますが、両県とも林業が盛んな県です!


 また、似ているところで言うと温泉と焼酎です!

温泉では源泉数において大分県が全国1位、鹿児島県が2位、湧出量において大分県が2位、鹿児島県が3位。焼酎については、その原料で鹿児島県は主に芋、大分県は主に麦ときっぱり分かれますが、一人当たりの年間消費量が鹿児島県が1位、大分県が4位らしいです。

 九州の中では遠い2つの県ですが、似ているところが多いように思います。4月に鹿児島に来てすんなり馴染めたのはそのようなことも要因だったのでしょうか。

(西胤)