秋です。吹く風も澄み切って きもつきの田園風景のはるかかなた、霧島連山がその姿をくっきりと見せ始める季節となりました。大隅半島からは、左手にどっしりとした韓国岳、右手に流麗な高千穂峰と連座しており、ちょうど中程に平成23年1月に噴火した新燃岳が望めます。
ある晴れた土曜日、霧島があんまり美しく見えているので、「これは山に呼ばれているなぁ」と思い込み、早速翌日早朝、高千穂峰に登ってみることにしました。
霧島連山は肝付町の真北に位置し、高千穂河原ビジタセンターまで約2時間。
やはり、この日もよく晴れていました。
駐車場のおじさんの話では、「土曜は少しガスっていたけど、今日は最高ですなぁ。」とのこと。これはラッキー。
登山口からしばらく森の中、石畳の道で足慣らし。樹海が切れたあたりから火山礫の砂利道に変わり、勾配がきつくなって来ます。日頃の運動不足から、息はあがるわ、膝は笑うわの有様でした。
しかし、お鉢にたどり着くと、その風景のすばらしさに元気が出てきます。錦江湾の桜島、その左向こうには開聞岳がうっすらと浮かんで見えます。やや東に目を移すと我が高隈山の勇姿も望めます。
ここから「馬の背」と呼ばれる火口縁の道を進むのですが、今日はガスッてないので安心して歩けます。いったんやや下って500mほど登ると高千穂峰の山頂(1,574m)に到着。ここに坂本龍馬が抜いたという伝説の「逆鉾」が刺さっています。これが天孫降臨の印なのです。
今日は風もおだやかで、ゆっくりと山頂でいただくご飯もご馳走に。
これから、紅葉の季節を迎える霧島。さらに多くの登山客が訪れることでしょう。
(つぎは肝付に帰るのか? M田)
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