皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
さて、新年に入り、当地はお天気に恵まれ、暖かく穏やかなお正月三が日でした。雨や雪でも降れば家の中でお屠蘇と称して、ちびりちびりごろごろ~ちびりちびりぐぅぐぅといきたいところですが・・・。
陽気に誘われた家人たちにはその楽しみは理解してもらえるわけもなく、初詣に引っ張り出されました。たまたま、私が節目の年を迎えたことも神社詣の理由でもあったのです。
まずは、四十九所神社へ。永観2年(986年)の創建と言われているので千年以上の歴史をもつ高山一位の郷社です。
さすがに、出店なども並んで賑やかで、参拝客も多く、年始めの挨拶が忙しいほどでした。社殿前には御神酒(樽酒)も用意されており、一すくいご馳走になりました。家人たちはお札とおみくじ、おまけにアメリカンドッグを購入しておりました。
さて、高山に来られればお気づきになる人はお気づきになるのでしょうが、この地には神社がやたら多いのです。四十九所神社から南へ1丁ごしに、御社神社、八幡神社と並んでおり、北と西には南方、竹田の2社が、東には護国神社、稲荷神社が鎮座されております。郷土誌によると中世に創建された主なものだけでも27社を数えます。
それで、他地区の神社(四十九所神社は新富地区)にも詣でてみようと言うことになり、前田地区代表 南方神社、後田地区代表天岩戸別神社(通称トガンサァ)に参拝しました。
南方神社は14世紀半ばの創建と伝えられ、立派な社殿が再建されています。元々は武神ですが今は縁結び家内繁栄の神様だそう。これはしっかりと祈願させてもらいました。
ここでご注目いただきたいのが、左右柱下の門飾りです。この地方の慣わしで、シラスの盛り土、その上に末広がりに置かれた堅木の割木(薪)3本と笹竹だけ、松とか梅はありませんが、すっきりとして気持ちがいいです。
後田地区白坂の天岩戸別神社(通称戸神様トガンサァ)はこの地区の守り神さま。天の岩戸開けの神々を祭ってあります。右手に大きな椎の木があり、家内は子供のころ、ここでドングリやコジイの実を拾うのが楽しみだったそうです。しみじみと静かな田舎のお社に、家に祭っていたお札を納めさせてもらいました。
3つのお社に詣で、去年の穢れを清めて、晴れ晴れとした気持ちになりました。
皆様にとって本年が素晴らしい年となりますように。
(次は春を探そう M田)
【おまけ】
後田の民家の門飾り(木戸かざい)
割れ木は飾らずへつらわず、堅く無ければならない。
竹は親勝りの竹の子。節がある。
ユズリハは代々譲り受け次ぐ。
シラスは土までも白く新たに。とか
今は残念ながら、この木戸かざいを飾った門口をほとんど見ることは無くなってしまいました。
参考文献 『高山郷土誌』1997年版
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