秋のお彼岸がすぎると、南国肝付も秋らしさが増してきます。
田んぼの稲の収穫は終わり、シラス台地の上に広がる広大な畑地では、焼酎やデンプンの原料となるサツマイモの収穫が本格的に始まりました。今年は24号、25号と9月末から10月はじめに掛けて立て続けに襲来し、ほかの農作物への被害も出ているようですが、サツマイモはさほどの影響は無かったように聞いています。
台風が過ぎると、九州は大陸からの高気圧におおわれ、澄みきった青空が広がります。この時季になると、夏鳥は日本で生まれた幼鳥を伴って南方へと渡っていくのです。なかでもサシバという鷹の仲間は、おもに大隅半島を通って、佐多岬から南西諸島伝いに、インドネシアやフィリピンへと南下することが知られています。
日が昇り始めるころから発生する上昇気流をとらえて、数十、数百ものサシバが帆翔することで上空へ舞い上がっていきます。その様子は縦長であったり、ボールのようであったりするので鷹柱と呼ばれています。高度を得たものから順に滑空をしながら渡っていくのです。
自宅上空では10月2日、3日の2日間で約1000羽を見ることができました。また、県立大隅広域公園の観察会では10月7日2160羽、8日2350羽をカウントしたそうです。
年々その数が減少していると言われているサシバですが、繁殖地の保全や越冬地での密漁禁止などの活動が広がっており、絶滅危惧種への保護意識は高まっているようです。
サシバの渡りを追いながら、いつまでもこの町の上空で舞ってほしいものだと祈らずにはいられません。
(次は海かな M田)
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e (日曜日, 10 2月 2019 02:25)
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e (日曜日, 10 2月 2019 02:27)
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