7月24日頃、気象庁は九州南部の梅雨明けを発表しました。確か北陸当たりまで同じ頃の梅雨明け宣言だったようです。今年の梅雨は長かった、雨も多かった、だから涼しかった。
思えばあの頃はよかった。いまはただ、真っ赤に燃える太陽に夏を乗り切る力を試されている毎日です。
さて、我が町肝付には、あの初代「はやぶさ」を打ち上げたJAXA内之浦宇宙空間観測所があります。ここで暮らしている町民は「全国的に見ても、宇宙に一番近か町の筆頭と威張っても良かくらいだ、種子島とは歴史が違う。」と密かに誇らしく思っている風であります。たとえば、鹿屋市から肝付町への入り口には、イプシロンロケットの実物大模型がトーテムポールのように立って訪問者を見下ろしていますし、内之浦地区に入るとその風はさらに強くなり、小学校の大外壁に宇宙遊泳する子供たちの姿が描かれていたり、ランチの美味しい定食屋さんは「ニューロケット」だったりと、ロケット関連満載の町並みになっているのです。
とある休日、熱中症対策として塩分補給のため、あの「まつわきラーメン」を食べに行きました。旧内之浦町民のソウルフードを美味しくいただき、夏の海をながめながら南にドライブ。橋の親柱の形状が気になっていたのですが、いつもスルーしていました。この日初めてじっくり見てみました。
なんと、観測所で打ち上げた人工衛星をモデルにした親柱でした。大きな花崗岩を成形したうえに、英語・カタカナ・日本語訳をひらがなで橋名を刻むという念の入れようです。。街に一番近い橋がヴィーナス(金星)、その次はマーズ(火星)。
この二つのモデルは同じ衛星のようです。火星がちょっと斜に構えてますが。
次はと見ると、
ジュピター(木星)です。この大胆なデザインはドライバーの目を釘付けにしそうです。
あれあれ、もしかして太陽に近い方から惑星を並べてあるところでしょうか?水星橋はまだ未完成なのですね。地球は、今いるから飛ばしたと。では次は・・・
土星でした。この橋からは、宇宙空間観測所自慢のパラボラアンテナも見えてきます。
銀河系の外へと広がってきました。最後はやはり天王星橋(ユウラナス)です。
5つの橋の名に、街を太陽に見立て惑星を順にならべるとは、感服致しました。
いつも何気なく通り過ぎている道沿いに、街のほこりや思い入れが込められていることを改めて知ることができました。今夜はジュピターでも聞きながら、はやぶさ2に思いを馳せてみましょう。
(次は、山も良いかもね。 M田)
※参考 肝付町ホームページ
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