10月19日(土)、当社が事務局をつとめる「超高層ビルに木材を使用する研究会」の第7回総会、記念シンポジウムが下記のとおり福岡で開催されましたので、ご報告いたします。
■日時:10月19日(土)13:15~
■場所:電気ビル本館 地下2階7号会議室
〒810-0004 福岡市中央区渡辺通2丁目1番82号
■主催:超高層ビルに木材を使用する研究会(https://tyoukousoumokuzai.jimdo.com/)
■内容
(1)13:15~13:45 総会
(2)14:00~14:10 シンポジウム開会挨拶
(3)14:05~15:00 特別講演
「CLTの抱える課題と今後の展開」
京都大学生存圏研究所教授 五十田 博氏
(4)15:00~17:30 パネルディスカッション
「進化する建築・進化する木質構造-CLTの課題と今後の展開-」
(5)18:00~20:00 意見交換会 「大名やぶれかぶれ渡辺通り店」
■ 第7回定時総会
研究会の定時総会は、シンポジウムの前に開催され、全議案が承認されました。
設立7年目を迎え、法人会員25社、個人会員40名となりました。
研究会に興味があられる方は、入会歓迎いたします。研究会ホームページ
■記念シンポジウム
「進化する建築・進化する木質構造 -CLTの課題と今後の展開-」
■ 特別講演「CLTの抱える課題と今後の展開」
(京都大学生存圏研究所教授 五十田 博氏)
今回は京都大学の五十田先生に、基調講演をお願いしました。
海外の事例紹介、そして日本の状況、告示や耐火規定等の改定などを踏まえ、今CLT建築はどのような課題を抱えているか、また今後どのような展開が期待できるかについてお話をいただきました。
■ パネルディスカッション
基調講演のあと、稲田会長をコーディネーターとして、パネルディスカッションが行われました。
ディスカッションの前に、お一人ずつご発表いただきました。
「林野庁補助事業へのこれまでの取り組みと今後」
超高層ビルに木材を使用する研究会会長
稲田 達夫氏
稲田会長からは、これまでの林野庁委託事業・補助事業における取り組み紹介、そして今年度の取り組もうとしている床専用CLTパネルの開発状況について紹介されました。
「山佐木材DOL実験棟の設計と建設」
山佐木材株式会社 技術開発室長
桐野 昭寛氏
弊社・技術開発室より、山佐木材工場内に建設したCLTによる実験棟の紹介が行われました。接合には平成30年度林野庁補助事業で開発したラグスクリューボルトを使用するなど、コスト削減を意識しています。
「CLT床2時間耐火被覆技術について」
旭化成建材株式会社 材料技術グループ長
早乙女 一美氏
早乙女様からは、CLT床の耐火被覆について、これまでの耐火試験から得られた結果と仕様を紹介いただきました。また松尾建設様工事により得られた重量面、施工面の課題についての検討状況についてもご紹介いただきました。
「建設現場におけるロボット等の活用」
清水建設株式会社 生産計画技術部主査
中島 忠大氏
中島様からは、建設現場の課題を解決するためのロボット開発状況を、実際のロボットの動画をもとにご紹介いただきました。連装ビス打ち機など既に現場で活用がはじまっているものもあり、今後の展開が期待される内容でした。
パネルディスカッションの様子(左から稲田会長、五十田先生(京都大学)、早乙女氏(旭化成建材)、中島氏(清水建設)、桐野氏(山佐木材))
この研究会は、必ず懇親会もセットで開催され、非常に高い出席率になる特徴がありますが、今回も懇親会の方が先に定員に達し、賑やかに開催されました。
ご参加いただいた皆様、手伝っていただいた皆様、ご協力、誠にありがとうございました。
(事務局 佐々木 真理)
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