M田のぶらり肝付町の旅・新米と清流について思いを馳せる

 立冬を迎えると、ここ肝付の最低気温は11℃前後になってきました。このあたりの山肌の木々は紅葉する前に茶色く散ってしまうものが多いようで、南国の少し残念なところです。

 

 そんな山あいの風景にかこまれて、11月10日川上地区の産地直送物産販売所「やまびこ館」で新米祭りが催されるという看板が目にとまりました。地元の農家さんたちが作る季節の旬の野菜やくだものを提供してくれるうれしいお店です。新米祭りでは、地区の人が総出でお米の他、蜜柑や野菜、地元で山太郎がにと呼ばれるモクズガニまでお手頃価格で販売されています。

 

 

 まつりの呼び物の新米「川上清流米」は、この地区の山から冷たい水を、大きな機械が入らない小さな田んぼに引きいれ、ほとんど手作業で作り上げる美味しいお米です。5Kg入りで用意されていますが、午前中には売り切れてしまうほどの人気があります。

 

 「川上清流米」の「清流」には、山から引く冷水に加え、もう一つ、この地区自慢の滝にも由来するのではないのかとの説(M田推測)もあります。この販売所のすぐ北に川上神社という霊験あらたかなりと噂の高いお社が鎮座されており、その社殿の裏に大きくはありませんが、見事な瀑布と蒼い滝壺を持つ「片野の滝」があるのです。

 

 

 神社から滝まで続く遊歩道は、地元の皆さんが奉仕作業で整備されており、木の階段や手摺りなど歩く人への心配りを感じさせる、歩きやすい歩道です。神社の鳥居から200mほどで川面に下りることができ、オオタニワタリが自生している大木も左右に。大隅半島の植生の豊かさを実感できます。

 明るい冬の木漏れ日を浴びながら、河原でこの滝を眺めつつ、新米で炊いたおにぎりを頬張ってみたいと思うのはM田ばかりではないだろうなと思うところです。      

(次は冬真っ盛りだな M田)