こんにちは!ウッディです。行楽です!自然です!キャンプです!
というわけで今回も前回同様東串良町「ふれあいの森キャンプ場」からお届けします。
今回は焚き火にまつわる「木」のお話。
このキャンプ場は防風林が風から守ってくれる利用者に優しいキャンプサイトです。
海風、台風をしのぐためのこの「クロマツ防風林」が今回の目的。
「肥松(こえまつ)」さん探しです。
「こえ松」とは・・・
肥松とは、樹齢数百年の老松の幹の中心部分のこと。 気候が温暖で雨の少ない香川では、昔から良質のものがとれ、江戸時代から木工品が作られています。 脂分を多く含むため光沢があり、光にかざすと赤く透けます。
(参照:香川県HP「香川県伝統工芸品」/肥松木工品〔こえまつもっこうひん〕高松)
肥松は四国香川県が有名で工芸品に使われる木材です。「肥松木工」は年を重ねることで深みが増し経年変化を楽しめる木工品です。独特の縞模様がかっこいい!
肥松木工品をキャンプのお皿なんかで使ったら絶対映える!
ですが、今回は木工用ではありません。「着火剤」としての肥松さんを探します
肥松は英語で「Fat Wood」だそうです。なんだかそのままですね。
樹脂分を多く含むため古来より自然の着火剤として全世界で使われています。
明かりを取るための「松明(たいまつ)」に松が入っているのもこれが由来の様です
ライターやバーナーが簡単に手に入る時代、着火剤なんて必要なくなりつつありますが
Woodistを目指す身としては自然の着火剤を是非試してみたいという事でいざ肥松探し!
先ず探す場所ですが「立ち枯れ」している「アカマツ」の根本が最もおすすめです。
かなりの確率で肥松があります
肥松はクロマツ・アカマツだけでなくトドマツ、カラマツ、トウヒ、栂、モミ等からも取れるようです。脂っけの多い針葉樹達ですね。
九州の南部ではあまり見かけない樹種達です。
上:えびの高原のアカマツ林と下:志布志湾のクロマツ。表面も結構違う
しかし近所の「ふれあいの森キャンプ場」は海沿いの防風林の為「あか松さん」が居ない。。。
そもそもきちんと管理されているため「立ち枯れした松がない」。
仮に「マツの立ち枯れ」を見つけたとしても、立木を切るのは土地の持ち主の許可がいりますので注意してくださいね。
しかたないので枯れ落ちた枝の中から肥松化したものを根気よく探します
探す事10数分、それっぽい枝を発見。中身を確認してみます。
落ちていた枝を削っていくと半透明の琥珀色をした部分を発見。
においをかいでみると強いマツヤニの匂い。
キター!「こえ松さん」発見です!
小さいですが朽ち落ちているクロマツの枝にもちゃんとありましたよ。
燃やすとこんな感じ、杉では煙だけが出てうまく火が起きないことが多いのですがさすが「肥松さん」
自然の木の恵みに感謝しながらもっと色々調べていこうと思います。
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平川和邦 (金曜日, 29 10月 2021 15:04)
クロ松アカ松コエ松って膝栗毛の弥次郎兵衛と喜多八のやうなものかと思って、コエ松はしんどい・疲れる松のことだと飲み込みましたが、fat woodやったんですね。