前月掲載の過去動画「真夏の怪物に挑め!」(2021年)が、お陰様で好評を博しておりまして御礼申し上げます。今月も思い出釣行記(2020年)を未投稿の秘蔵映像とともにお届けします。T口田さんは何やら忘れられない悲劇と幸運の一日になったようです。


水面炸裂!磯マサスプラッシュ / 鹿児島県地磯編

釣行データ

釣行日:2020年9月26日

釣行エリア:鹿児島県大隅半島地磯

釣果:ヒラマサ、スマガツオ、ダツ

釣り人:T口田


(動画)※音量注意


 今月は、以前「デジタル魚拓」の回でご紹介した未投稿釣果の「ヒラマサ」回をご紹介します。

 

 この日は下げ潮と朝まずめの条件が重なり、6時頃にダツが何者かに追われ騒がしくなった矢先、フローティングミノー(DAIWA / LH130F)を引いていると、いきなりボンッ!と水面が爆発!強烈な引きでロッドが曲がった。 

 

 ヒットしたのは「ヒラマサ」。海のスプリンターと称され時速50Km以上に達すると言われる鋭く瞬発力のあるスピードと、グイグイとパワーで強引に根に引き込んで来るトルクの猛攻を受け、過去に釣り上げた若魚クラス(50cm台)のヒラマサ(この界隈ではいわゆるヒラゴ)とは別の次元を知る事となりました。来る途中で傷めた左膝をかばいながら無事ランディング。これまでで一番の荒磯の王者である。 

 

 続いてはスマがヒット。良型サイズで随分と引きが強い。大型魚になるとロッドを脇でなく股に挟み込み「てこの原理」で引きを凌ぐが、それでもロッドのグリップエンドが食い込んでとにかく痛い。「ギンバル」と呼ばれるグッズが各メーカーから発売されているが、マグロ、GT、ヒラマサ、カンパチをはじめとするビッグフィッシュ達と渡り合う際にはマストアイテムとなるのであろう。 

 

 スマのお味は「美味しいカツオを食べたいならスマガツオ」と言われるほど、知る人ぞ知る究極の美味。カツオとマグロの旨味を兼ね備え、柔らかく脂の乗りが良いため生食向きで刺身やタタキも最高。アラから取れるだしも実に旨い。

 

(あとがき)

 今回のポイントは水面までの高さが満潮時でも足下5m以上になる足場の高いポイント。あろう事か来る途中の崖の上で休憩中に膝を傷めてしまい、一番痛みが酷かった到着時には竿を杖替わりにしなければ歩行もままならない程の状態に・・スマを釣る頃には回復しましたが、捻挫くらいで大したこと無いと考えていたところ、手術しなければ治らない「半月板損傷」だったことが後日病院受診で判明。まさかこの日の出来事が4年後に生まれて初めての手術をする事態になろうとは当時知る由もありませんでした。

  K松さんがすぐ近くのポイントに居て救護に来てもらえる状態にしていたとは言え、一歩間違えば事故にも繋がりかねない状態であったと後々反省でした。足の方はお陰様で今は回復して、同ポイントにも気を付けながら元気に足を運べるようになりました。

(T口田)