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★役員からのメッセージ 常務取締役技術本部長 塩﨑 征男
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今年6月1日より山佐木材株式会社に入社しました塩﨑です。
気持も新たに当地において木構造の仕事を続けられることに喜びを感じ、声をかけていただいた佐々木社長はじめ役職員の皆様に感謝申し上げます。
難しい文章を書くのも苦手でもあり、本コーナー初登場ということで、今回は、自己紹介が中心となりますことお許し下さい。
話し方からだと判らないって方もいるのですが、コテコテの大阪人として少年期を過ごした大阪出身者です。しかし現在は、親姉妹・親戚と話していても大阪弁ってどんなだったかな?と話し方もすっかり忘れてしまったようです。
その後、北海道で学生時代を自由奔放に過ごし、良い意味であまり物事に拘らないという今の性格は、どうやらその頃に身についたような気がします。卒業後、最初の就職先であった三井木材工業(株)で集成材構造に出会い、結局27歳から現在57歳まで30年間同じ仕事を続けられているのも幸せなことと思っています。三井木材工業(株)をスタートとし、勤務した場所としては、北海道砂川市のサンモク工業、岩手県遠野市の遠野グルーラム、秋田県大舘氏の秋田グルーラム、東京の三井住商建材、そして鹿児島の山佐木材に辿り着きました。それこそ北は北海道から南は九州鹿児島での生活を送ることになりましたが、多分ここが私の仕事での終着点になるだろうと考えています。
※ 今までの会社も嫌いでとか、馘首されたとかではありません。念のため・・
1. 構造設計
やはり、基本は最初に始めた「木構造設計」がベースです。当時は、集成材の構造設計をやる会社も物件も少ない中、多くの物件を短期間で担当出来たのは、三井木材工業という会社のおかげであり、社内にそうした部署が設立された昭和58年に配属していただいた上司の方に対して今の自分があるのは、あの時その部署に呼んでもらえたおかげだと今でも足を向けて寝られないほど感謝しています。結局の所、学校では有機化学でリグニンを専攻していたのですが、30年経つと構造設計が仕事になっていたという、実は変わり者なのかもしれません。
平成元年頃、担当した
帯広営林局庁舎 3階建 4,800m2
接合には、小松先生の開発した
鋼板挿入ドリフトピン接合HTB接合型を採用させていただきました。
現在は、市の保険センターとして利用
上は、北海道上湧別町にある
「屯田資料館(ふるさと館JRY)」
建築家 渡辺豊和氏の作品
同氏の仕事は、龍神村林業者体育館と角館市立西長野小学校体育館を担当させていただきましたが、似たような木造トラスで設計・施工共に大変な苦労をした記憶があります。
2. 集成材工場
ある時ものを作るという事にも興味を覚え、自分が設計に使っている集成材を作る工場での勤務も増えました。サンモク工業、遠野グルーラム、秋田グルーラムと3つの工場での仕事も合わせると10年近くとなっていて、今回再び山佐木材での勤務となり、よほど集成材工場勤務が自分に合っているのかな?とも思います。
3. 防耐火
前述、私がこの業界に入るのに声をかけていただいた上司は、現在も現役で防耐火の業務他で活躍されています。三井木材工業時代も法第38条に関わる物件では、構造を私が担当させていただき、防耐火はその上司が担当していました。いわゆる「燃え代設計」当初から木造防耐火を担当されています。
自分自身である程度の構造設計の概要が判ったかなと思った頃、実は木造建築物の設計では「防耐火」が重要な問題であることに気づき(遅いですよね)、煩雑な防耐火設計は出来なくても、対応できる知識は知っておく必要があると考えて遅まきながら、勉強を始め現在も継続中です。
4. CLT
これもまた運が良いのか?現在日本CLT協会の事務局の手伝いもさせていただいていますが、佐々木社長よりお誘いをいただいたのは、CLT協会の話より前でした。社長からの話の中で「山佐木材のCLTの仕事も担当する。」ということで興味もあり、その気になった所にCLT協会からのお話もいただき、いつの間にか毎日が会社でも協会でもCLT漬けに近い生活となっています。
これについての、運が良かったのか?の判断はもう少し先に考えることにして、今は一日も早いCLTの利用・普及に向けて頑張って走り続けることにします。
私が生活し働いていた地域は北日本が多く、出張でほぼ全国に行っているとは言え、九州それも鹿児島に勤務して暮らすのは、初めての経験です。
まだ2か月と少しですが、その間だけでも驚いたこともいくつか・・・
1. 桜島
鹿児島には桜島!があることは、当然知ってはいましたが、住んで聞いて調べてみると、なかなかとんでもない山であることを知りました。
鹿児島県民の方には、普通のことなのでしょうが、噴火の回数が半端じゃない!
私の知識では、活火山だけど噴火は年に数度ってイメージだったのですが、何とここ数年は、年に千回近いらしく、約1日3回噴火しているのですね。すごいぞ!桜島。桜島には、これからも驚かされそうな予感です。
鹿児島では、一年中雪ではなく灰が降るという生活を始めることとなりました。
灰さえ降らなければ 良い景色には見えますが・・・
2. LCCの安さ
出張で東京に行く機会と留守宅が千葉の為、鹿児島~東京への飛行機利用が増えました。以前に乗った事が無かった JETSTARやPeachというLCCの鹿児島路線があります。最安値 えっ!こんなに安いのってびっくりです。
もちろん繁忙期や休日前後は、価格も上がるのですが、平日それも先に予約すると、鹿児島~成田が5980円位、鹿児島~関空で\4,590などというのがあります。
某大手航空会社1か月先の特割で\15,390です。 LCC 恐るべしです!
次に自分では、今まではこうしてきたし、これからも変わらないだろうと思う自分のやり方や性格について書いてみることにします。
・・・あまり良い性格とは言えませんね
この歳になっての中途入社です。求められることや、やらなければならないことは、十分に自覚しており、精一杯対応していく所存です。しかし私一人では何も出来ません、社員全員が一丸となって新しい事にも取り組む意欲を皆と共有したいと思っています。
8月1日の合同朝礼において、村田取締役製造部長が話したこと「TVや新聞で最近取り上げられている自社に関するニュース、自社のメルマガなどを見て、自分の仕事が、どういった使われ方をし、社会でどのように評価されているのかに興味を持って欲しい」と言われましたが、まさにその通りと思います。またそうした事で自分の仕事に対しても自信が持てると思います。
入社する前から、山佐木材という会社を知っており、製品・対応の良さに加え、佐々木社長の新しい発想や物作りに対する意欲・真摯な姿を見てきており、その会社で働くこととなり、新しい事に対してのチャレンジする意欲が、更にわいてきている入社2か月での気持です。
今は、一日も早く会社の皆さんの中に溶け込み、山佐木材の社員として認めていただけるよう頑張りたいと思っています。
宜しくお願いいたします。
余談ですが、今年は、急な仕事が入り参加できませんでした。来年は、再び北海道を歩きに行きたいと思っています。
「山佐木材(株)100KMウォーキング同行会」会員募集中です。
(常務取締役技術本部長 塩﨑 征男)