メールマガジン第16号>役員挨拶

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★役員からのメッセージ    取締役製造部長 村田 忠

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旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。


昨年の業績を振り返りますと、住宅用材の販売には消費税引き上げ後の反動減による影響、原木丸太の高騰に悩まされましたが、公共工事を主とした大断面建築事業が旺盛で一年を通して大変忙しい年となりました。「住宅事業」と「非住宅事業」二つの事業分野をもっている強みが生きた年だったといえます。

(詳しくは、メルマガVol.12:社長メッセージ


今年もこの傾向は続きそうで、非住宅事業は「公共建築物等木材利用促進法」を背景としてさらに活発になっていくと思われます。住宅事業は、消費税10%への引き上げが先延ばしになったことで、円安のもと安定した国産材需用を期待したいところです。しかしながら、少子高齢化社会、人口減少問題を迎え、将来的には、新設住宅着工数の減少、ストック型社会へのシフトなど供給過多となる厳しい環境下にあります。そのような中、住宅の国産材比率のアップ、非住宅分野の木造化にむけた商品開発に力をいれていますが、スピード感をもって手を打てるものから着実に進めて行きたいと思います。


「商品開発」から「事業化」へ

CLTは、昨年1月のJAS施行に伴い、6月にJAS認定工場として登録をいたしました。SAMURAI集成材は、「ウッドストロング工法」(3/28日付で国土交通大臣認定取得)として第一号の試作棟を建設することができました。

スギツーバイフォー材の生産も12月から本格稼働が始まり、県補助や国の委託事業など設備や研究開発費のご支援をいただくことで、順調に開発が進み大きな成果を得た年となりました。

以前コンサルタントの先生から7割は今日食べるために注ぐ、2割は明日以降食べるために注ぎ、残りの1割は将来に向かっての種々の可能性を模索するために注ぐという「7:2:1」の原則について教わりました。一般の中小企業は、「1」にあてはまる将来に向かっての可能性を模索することが欠如していることが多いが、山佐木材はこれが逆で7割以上将来に向かって注力していると揶揄されたことが印象に残っています。バランスを考えながら、今年はいずれも事業化に向けた次のステップへ。実際に使用、販売できる段階まで進め、売上につなげていく年にしていきたいと思います。


今年の目標は「感動工場づくり」

読んで字の如く「お客様に感動していただける工場」を目指すものです。

感動工場の実現には、上っ面だけの美化・安全活動だけではく、従業員一人一人が自身や家族の健康に感謝し、喜びや誇りをもっていきいきとして働ける職場づくりが重要です。

たとえば、挨拶のときに自然に溢れ出る笑顔でお客様をお迎えすることができているか。愛着をもって機械設備を手入れしているか。私たちの心が豊かでなければお客様に感動を与えるような商品づくり、サービスはできないからです。実は十数年前に一度やりかけましたが頓挫しており、新しい社員も増え、業績も上向きな本年が絶好の機会ではないかと思い今年の目標に掲げました。

集成材部には、女性だけで構成される「塗装班」がありますが、彼女たちは、仕事に真面目、いきいきとしていて、周りを和ませる雰囲気を作り出します。〈家事や育児から解放される喜びもあってか?〉職場には常に満面の笑みがあります。今のところ目指す「感動工場」に近い模範になるような職場かもしれません。写真は女性陣の書初め?です。

本年も変わらぬお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

(取締役製造部長 村田 忠)