1月初め、今年2回目の釣行です。
今回のメンバーは弊社OBのH野氏とF留氏と私3名での釣行でした。
朝、7時半出航。ポイントは高須沖の少し南側。
朝一でアジが釣れたので、早速泳がせて釣りの準備、30分位したらすぐ鈴の音がしたので振り向くと、私の竿が弓なりに曲がり何かかかった様子。
早速リールで巻き取りにかかりました。どうも鮫の引きに似た感じで期待はしていませんでしたが、上がってきたのは3~4kgくらいの魚、クエかと思いましたが、後で調べたら、クエと同じハタ科のオオスジハタという魚でした。
(クエも珍しいですがオオスジハタもとても珍しい。どちらも高級魚です)
アジとサバは入れ食い状態、たまに泳がせの仕掛けを切るような当たりは、きっと鮫・・
帰りに港で例のハタを半身にして分けようか言ったのですが、皆さん他にサバとアジでクーラーいっぱいで、その処理で大変ということで、H野氏提案で「社長に持って行こうか」ということになりました。
迷惑だと思いましたが社長宅へH野氏に宅配して頂きました。(たいへん喜んでいただきました。)
魚は寒い時がおいしいです。同行したい方は御一報を・・・。(釣果は時の運ですが・・)
K森 記
1月11日休日の昼下がり、釣り師平野君から携帯電話。
平野君はNHKの番組「すご技」出演で、この頃すっかり町の人気者に。
その平野君、「一緒に釣りに行った小森君がクエ(※実際は「オオスジハタ」)を釣ったんですよ。4,5Kg位あるかも。いりますかあ」。「そ、そんな高級魚を!何とかして捌いて自分たちで食べれば良いのに」と私。
結局有り難く頂戴することに。
暫くして平野君の車到着。すごすぎる風貌に、思わずたたらを踏む。
さっと水洗い、まな板に乗せ暫し向き合う。
思いおこせば、昔々さる料亭の主に「クエの捌き方」を聞いた覚えが。
そう、思い出した。あの魚はな、鱗が難敵でな、鱗落としでは落ちないんだ。包丁で削るように剥がしていくんだよ。
出刃を丁寧に研ぐ。小森君に感謝しながら、ふきんで魚体を静かに拭く。
出刃を鱗に当て、こうかな?と頭をひねりながら、上下に押し引きしながら尾の方から頭の方へ丁寧に引いていくと、あら不思議、実にスムーズに包丁が入っていって、層状になった鱗がきれいに削られていく。リンゴの皮をむくとき、皮が途中で切れないよう少しでも長く、と言うのと同じ、皮状の鱗が少しでも長くなるように出刃包丁を引く。なかなか楽しい。
裏表鱗を剥がすと、後にはまっ白い皮を残すのみ。膨らんだおなかを開き、頭を落とすのだが、割と落としやすい。
三枚に下ろすところは普通の魚と同じ。
頭を割るのがブリや鯛とは少し異なる。
下あごに鋭い歯があるが、別に鰓にくっついて歯が上下つながってぐるりと回っている。観察しながら鰓と歯の一体化したもの、、それから頭(上あご)、下あごを包丁の刃を入れながら外していく。
下あごはばらすことが出来たが、頭は私の柔な出刃ではばらせず、一体のまま鍋に入れて水煮した。
後でこの出汁で味噌汁にしたけれど絶品でした。
刺身は実に素晴らしいものでした。普通いつもなら数切れで箸が止まるのが、いつまでも止まらない。
大皿一杯の刺身を意地汚く最後まで箸が争った次第。
糖尿を恐れていつもは控え気味の日本酒が、すいすいとのどに落ちていきました。
小森君、平野君に乾杯!
(佐々木社長)