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★【はたらく機械シリーズ②】キャンター&ギャングソー
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前回ご紹介した「ツインバンドソー」に続いて登場するのは、同じく製材部の「キャンター」と「ギャングソー」です。
ツインバンドソーで挽かれたタイコ材(両サイドに原木の丸みが残っている状態)を、集成材のラミナ等の板にカットする工程を担うのが、このペアの機械です。
「キャンター」は、「ギャングソー」の手前にあって、タイコ材を投入すると、その丸み脇腹部分をガリガリ引っ掻くようにチップにします。脇腹を削られた角材は、その奥にひかえる「ギャングソー」に送られます。
「ギャングソー」は、ノコが櫛の歯のようにたくさん並んでいる機械で、一度に何枚もの板材を挽くことができます。
間座(かんざ)と呼ばれるスペーサー金物が歯と歯の間にセットされており、間座によって間隔が決まり、板材の寸法が決まります。
ノコを固定し間座の寸法を決めるホワイトメタルは、工場内で鋳造しており、製造計画に従って、これを組み替えることで様々な寸法の板材を生産することができます。
キャンターから送られてきた角材は、ギャングソーから出てくるときには間座の枚数分の板材になっているわけです。
ちなみに、ギャングソーの「ギャング」は「群れ」を意味するgang、「ソー」は「ノコ」を意味するsaw、”群れを成すノコ”ということらしく、いわゆる悪そうなギャングとは違うようです。
キャンターとギャングソーが連携することで、最適な木取りを行うことができると同時に、板材の生産効率の大幅アップにつながっています。
当社では、この2台の機械で1分間にタイコ材を約3本、板材にして約18枚程度を生産しています。
現在、オペレーターは製材部の紅一点、チャレンジ精神があり、かつ慎重な坂口さんが担当しています。