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★【大学研究室だより】 南京林業大学(その2)・小松幸平先生より
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ご無沙汰いたしております。
前回の報告(リンク)では、「次回以降の研究所だよりで水平加力実験他を報告できるかもしれません。」と書きましたが、残念ながら、実験装置を設置する場所の問題やその他諸々の事情で、まだ完成していません。次回ぐらいには、研究所報告らしい学術的な報告ができるかもしれません。
そんな訳で、今回はM田部長風に、学園の周りを「ぶらりと」見て廻った「見て歩記(あるき)」をお届けします。
南京市のある江蘇省には世界的に有名な「長江」と呼ばれる長大で大きな河が流れています。昔、学校では「揚子江」と習った記憶がありますが、こちらのネット情報によりますと、元来「長江」が正式名で、「揚子江」はどちらかと言うと上海付近から楊州辺りまでの河口に近い部分だけを指す名前だそうです。それが西洋に伝わった際、河全体(全長6000km以上あるそうです)を「揚子江」と定義してしまったようです。
とある休みの日に、ぶらりとバスに乗ってその長江を見に行きました。ちなみに、こちらの公共交通機関(地下鉄・バス)は非常に良く整備されていて、本数も多く、値段も安く(1回何処まで乗っても1.5~2元=30円ぐらい)、どこへ行くにも便利で、大変経済的です。
宿舎から4、50分の乗車で写真1の燕子矶(磯)公園という市民の憩いの場所に着きます。目の前に雄大な長江がゆったりと流れており、何隻もの貨物船や鉱石運搬専用船が縦横に並んで大河をゆっくり航行していました。公園では、バーべキューをしたり、ドローンを飛ばしたり、大勢の家族連れが楽しんでいました。海のような河だけに、凧揚げには絶好な浜風?が常に吹いていました。
面白かったのは、【写真2】のように、リール付きの釣り竿に糸を通し、その先端に鳥や様々な変形凧をペアで結び付けて、手許のスナップを効かせてペアの鳥がいかにも仲むつまじく楽しんでいるかのように操る凧揚げ風景でした。公園では、このような釣り竿式凧揚げを楽しむ人を数名見かけました。(余計な事ですが、釣り部の人も、釣れない時の余興として如何ですか?)
河岸で眺めているだけでは満足できなくなってきたので、対岸に渡ってみることにしました。公園の近くに、対岸に渡るフェリーの船着き場がありました。英語の出来そうな女学生に、「この船の運賃はいくらですか」と尋ねると、「2元です。バスや地下鉄と同じICカードが使えます」という答え。これはいいぞと思って、早速乗船口でフェリー【写真3】の到着を待ちました。
フェリーには、人と自転車とバイク(ちなみに、こちらのバイクは殆どが電気バイクです)が乗れますが、トラックは乗れません。船が動き出すとちょっとスリリングな航海を経験しました。貨物船などは当然流れに沿ってゆっくりと航行しています。フェリーは対岸に向かいますので、流れを横切らなければなりません。ゆっくり動いていたのでは流れに持っていかれるので、ややスピードを上げながら、最初下流45度ぐらいの斜め方向に進みます。途中、流れに沿って「俺の河だ、真っ直ぐ進むのだ」と威光を放つように直進している貨物船を「すり抜けて」、巧みに対岸近くまでたどり着き、最後に左側に大きく舵を取って流れに逆らうようにゆっくりと対岸の船着き場に着岸しました。幸い、この日は晴れていて見通しも良かったので何も問題はなかったですが、「天候が悪い時は乗らない方がいいかも。。。」、と後で少し反省した次第です。
今回はこの辺で。次回辺りには、実験風景を報告できればと思うのですが。
(小松)