渋柿会鹿屋支部
青字は読み方です。声に出して読んでみましょう。
分からない方は近くの鹿児島出身者に読んでもらいましょう!
(注)若い人は鹿児島出身者でもなかなか読めません
出た塵で 隣の世帯繰ゆ 探い婆
でたごんで つっのしょてぐゆ さぐいばば
唱 そして悪口を 近所べ触れ回っ
そしてあっごを そべふれまわっ
松元 清流
【解説】世の中にはまことに意地悪な婆どのも居たもので、この様な人と関わっていてはろくな事はありますまい。
ひょかっ来て 姑御あ塵ぬ 目で拾っ
ひょかっきて しゅとじょあごんぬ めでひろっ
唱 猫撫声で 嫁女を苛っ
ねこなでごえで よめじょをいびっ
樋口 一風
【解説】ひょかっ来たとは『全く突然に』とか『ひょっこり』などの意味の方言で、新婚家庭を前触れなしで訪問した姑御が家の中の汚れをそれとなくチェックして様子を『目で拾う』と表現しているところが面白いと思います。
塵の山め 埋っちょいよな 不精が家
ごんのやめ いかっちょいよな ふゆがいえ
唱 困ったもんち 市でもお手上げ
こまったもんち しでもおてあげ
花牟礼 雲雀
【解説】梅雨の最中に更なる悪臭が....。だからと言って、基本的な人権問題が絡んでいては、解決の糸口も見え難く困ったもんですねえ。
★解説は渋柿会鹿屋支部の有川南北氏にいただきました。
★写真:山佐木材写真部