6月のメルマガ委員会にて、片村次長から「せっかくだから二人も何か書いたら?」と言われてしまった新入社員の二人。編集長からは「みすず&あかねの工場探訪」という少し恥ずかしいタイトルをつけられ、やや(かなり?)無理やり新コーナーがスタートしました。
普段は事務所内にいることの多い二人ですが、メルマガの取材という大義名分のもと、工場地図を指差した場所を探検します。
初回の探訪先は朱音ちゃんが目をつむって指差した4号棟に決定。
建設部の片村次長が4号棟について説明してくださいました。
4号棟では建設部加工建て方チームが作業しており、主に大断面集成材のプレカットを行っています。
4号棟は20m×50mの1000平米の木造です。
なぜ1000平米なのかというと建築基準法により木造の建物には耐火性といった規制があるためだそうです。
・K2(Hundegger)
ドイツ製のCNCプレカットシステム【フンデガーK2】が2000年に日本に上陸
大断面用のプレカット機械(プレカットとは、建物を建てる際に必要な構造材を現場で使用しやすいサイズや形にあらかじめ工場で加工しておくこと)
・NC機械
Numerical Control Machiningの略
数値制御(NC)による機械の加工方法
木材のスリット(切れ目・隙間)を加工する機械
・超仕上げの機械
表面仕上げの1つ
面と平行に振動する砥粒を当てて鏡面状態に仕上げる加工機械
4号棟を見ていると材料ごとに色や番号をつけてありました。印の工程は、まず、設計をする人が図面を書く際に木材に番号を振り、加工建て方チームがその図面を基に加工し、色や番号をつけていきます。そして、現場の大工の方が図面と木材を基に建てていくそうです。木材に色と番号をつけることでそれがどの部分の材料なのかを一目でわかりやすくしたり、ミスを防いだりしているそうです。
木は生きているので雨や湿気により1mmや2mmは縮む事があるそうです。この1mm2mmの縮みにより建物全体が歪んでしまうため乾燥をすることはとても重要な事だそうです。
材の含水率
・一般加工品の含水率は20%以下
・集成材の含水率は15%以下
集成材は板の段階で乾燥機を使って11%を目標に乾燥して集成材にしているそうです。
この2つを比較すると集成材の含水率は低く、割れ・反りといったような変形をしにくいという特徴をもっていることがわかりました。
第1回目の工場探訪はとても楽しく木材について学ぶことができました。片村次長、加工建て方チームの方々、同行してくださった真理さんありがとうございました。
次回は、どこを指差し、どこを探訪するのかお楽しみに!
(みすず&あかね)