渋柿会鹿屋支部
青字は読み方です。声に出して読んでみましょう。
分からない方は近くの鹿児島出身者に読んでもらいましょう!
(注)若い人は鹿児島出身者でもなかなか読めません
振込詐欺に 鹿児島弁で 吠えたてっ
ふいこんに かごしまべんで ほえたてっ
唱 こいなばったい 騙しが効かじ
こいなばったい だましがきかじ
市来 流星
〔鹿児島弁で振り込め詐欺にひっかからない!?〕
『爺ちゃん元気ね。オレ』『じいちゃんげんきね。おれ』
「お前や誰け」 「おまやだいけ」
『俺や太郎じゃがね』 『おやたろうじゃがね』
故郷の爺様、咄嗟の勘がはたらいて電話口での確認テスト。
「よかか、かねて使こ言葉で鹿児島ち言てみれ」 「よかか、かねてつこことばでかちしまちゆてみれ」
『鹿児島』 『かごンマ』
「×違ご」 「ちご」
『鹿児島』 『かごしま』
「×それは普通語だ」
県内出身者であれば鹿児島の「し」と「ま」の発音が微妙に違うので真偽判断の参考までに
蹴ったなあ 通い都度し吠ゆい 隣の家
けったなあ といかしほゆい つっのいえ
唱 物ん陰かあ 怖気った声で
ものんかげかあ びびったこえで
仲間 紫麓
【解説】隣家の前を通るたびに喧しく吠える犬に一発蹴りを入れたら前にも増して
吠えるので、いささか辟易している様子を詠んだ一句です。
客手前へ 女房て吠えちょい 敷かれ亭主
きゃってまえ おかてほえちょい しかれとと
唱 客が帰れば 奥方て土下座
きゃっがもどれば おくがてどげざ
前村 泰山
【解説】たとえかかあ天下であっても外来のお客様には主人の身を立てて三ツ指で対応される奥様。
その点の違いを心得ているご主人であれば問題はありますまいが、調子に乗ると後で恐い仕打ちが待っていると
心配でなりません。
★解説は渋柿会鹿屋支部の有川南北氏にいただきました。
★写真:山佐木材写真部