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★【シリーズ】設計事務所さん、こんにちは!
株式会社 石橋建築事務所様(佐賀県佐賀市)
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シリーズ第二回目は、佐賀市の株式会社石橋建築事務所様をご紹介いたします。
創業は昭和49年、来年で創業40周年を迎えられます。
地元佐賀県の公共建築物の設計監理を主に手掛けていらっしゃいます。
代表取締役 野中 毅様にお話をお伺いしました。
スタッフをご紹介ください
技術者17名、営業2名、経理2名の合計21名です。
心がけていることや大切にされていることを教えてください。
創業者である”石橋房雄”はこのような言葉を言っております。
「時空創造」
われわれは、建築を精神的な行為としてとらえ、
あらたな感動と心のやすらぎを呼び起こし、
時間を超えた空間の創造に全能を傾注する。
四半世紀にわたり蓄積してきた技術と伝統を生かし、
常に真摯に豊かな感性をもって、
建築文化の昂揚と、社会の発展に寄与することに努める。
(創業25周年誌より)
このような言葉のもと、我々は日々切磋琢磨し、クライアントとの要望を考慮しながら設計を行っております。
これまでのお仕事の中で印象に残っていることを教えてください。
10年程前に佐賀市の北部の山間に富士南小学校の設計を受注したときの話ですが、町有林(杉、檜)を利用することが決まっており、丸太の立木調査、木取り、利用計画を策定し、校舎の設計を行いました。佐賀の木の特徴としては、ヤング係数が低く、部材断面が大きくなり、利用する部位に苦慮したことです。
また、以前学校に訪問することがあり、生徒さんと話す機会がありました。そのときの生徒さんの顔が生き生きとして、建物のいたる所に生徒さんが作った展示物が置かれており、建物を有意義に使ってもらっていると感じました。
建築設計の「大変なこと」「面白いこと」を教えてください。
大変なことは、クライアントの信頼を受けることです。クライアントの意思を汲み取り、形にするときに意思の疎通が十分でない場合や、思い過ごしを行い、先方に不愉快な思いをさせることがあります。そうならない為に、常に先手を打ち、相手の思いを超えるような提案を常に考えております。工事監理においては、現場の納まりを十分に検討し、不備が無く、苦情が出ないように心がけております。
面白いことは、クライアントと共同して創り上げていき、建築が完成して引き渡しの時、”ありがとう、よかったよ”と言われたときに設計は面白いと思います。
山佐木材に一言お願いいたします
我社と山佐木材さんとの関係は10数年になると思います。当時は、構造架構の相談に乗ってもらい、助かりました。
今後は、新しい技術や木材の基本的な事柄の勉強会、今後の動向等を教えていただき、木造建築の設計に役立てていきたいと思います。
株式会社 石橋建築事務所
代表取締役 野中 毅
▲富士南小学校様(佐賀県佐賀市)2005年
・設計・監理:石橋・白濱JV
<校舎>
・施工:中野・富士・菰田JV
・延床面積:2518.26(m2)
・集成材:杉肩付湾曲材7.79(m3)、杉通直材21.46(m3)
▲北山小・中学校様(佐賀県佐賀市)2007年
・設計・監理:株式会社 石橋建築事務所
・施工:松尾建設株式会社、谷口建設株式会社、
株式会社 辻組工務店、株式会社 中野建設(4工区に分けて施工)
※山佐木材では杉クロスパネルの製造・取付を行いました。
▲西九州木材事業協同組合様 製材工場(佐賀県伊万里市)2005年
・設計・監理:株式会社 石橋建築事務所
・施工:株式会社 中野建設
・延床面積:2490.58(m2)
・集成材:異樹種通直材119.41(m3)、杉通直材148.81(m3)