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★【シリーズ】CLT(Cross Laminated Timber)(31)
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CLT元年が終わりました。今年は2時間耐火元年?
昨年1月のメルマガでは、「CLT元年、明けましておめでとうございます」と言っておりましたが、早いもので1年が経ちました。CLTへの関心も益々高まり、頂戴するご相談も、より具体的な案件が出てきています。
今年はどのような1年になるのでしょうか。1月1日の日刊木材新聞では、「2時間耐火元年」と表現されていましたが、日本各地で中高層の木造建築物が登場しそうです。「超高層ビルに木材を使用する研究会」で取り組んできた鋼構造オフィスビル+CLT床の第一号物件も今年佐賀に誕生する予定です。
また、今年は当社のCLT生産体制の強化を行うべく、現在手続きを進めております。来年の今頃は新しい設備で順調な受注かつ順調な生産ができていることを願っています。
松尾建設株式会社 新社屋完成予想図より
シリーズCLT(1)~(30) 閲覧数ベスト3は・・・
このコーナーも今回で31回目ですが、塩﨑常務が毎回CLTに関する(本当にほやほやの)最新情報をご紹介していることもあって、メルマガの中では閲覧数第一位をキープし続けている人気シリーズです。
今回はこれまでのシリーズCLTの中でも閲覧数の多いベスト3を調べてみました。
順位 | タイトル | 配信年月 | 閲覧数 |
第1位 | シリーズ(4)どこまで高く?木造ビル | 2014年10月 | 6,076 |
第2位 | シリーズ(5)日本国内に建てられたCLT建築物 | 2014年11月 | 3,348 |
第3位 | シリーズ(3)北米におけるCLT |
2014年9月 |
1,275 |
CLTの建築事例を検索されるケースが多いようで、特に「シリーズ(4)どこまで高く?木造ビル」はダントツの一位でした。このとき計画中とご紹介していた、カナダ(バンクーバー)のブリティッシュ・コロンビア大学の学生寮「Brock Commons」は18階建(53M)で建てられており、今年の夏に完成予定。
完成すれば、オースラリア(メルボルン)の10階建(32M)や、ノルウェー(ベルゲン)の14階建(49M)を超え、木造では世界一高いビルになります。
現在の世界一はノルウェー(ベルゲン)の14階建マンション「Treet」(49M)
http://www.timberdesignandtechnology.com/treet-the-tallest-timber-framed-building-in-the-world/
カナダの記録もまたすぐに抜かれることになりそうで、オーストリア(ウィーン)には24階建(84M)が建設中。
(The 84-metre HoHo project) こちらは2018年秋の完成予定。
http://www.thelocal.at/20161012/construction-begins-on-worlds-tallest-wooden-skyscraper
スウェーデン(シュレフテオ)に建てられるホテル「Kulturhuset」は木造19階建(71M)に決まりました。
こちらは2019年の完成予定。
どこまで高く?ということで言うと、ロンドンでは何と80階建(300M!)も提案されているようです。(Oakwood Tower)
各地に木造の建築物が出来そうで、完成予想図を見ているだけで楽しくなりますね。
どうぞ本年もよろしくお願いいたします!
(塩﨑常務代理一同)