メールマガジン第42号>役員挨拶

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★役員からのメッセージ          取締役CLT部長 村田 忠

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 いつもご愛読いただきありがとうございます。

年度末ということもあり、慌ただしく過ごされていることと存じます。 

 CLT告示が施行され1年が経とうとしています。建築においては、期待値が高かっただけに、告示の内容がわかりにくい、使い勝手が悪い、施工はどのようにやるのかというようなこと、生産においては、価格や供給力不足の懸念についてご意見をいただく機会が多くなって参りました。話題にあがるだけ関心が高い証拠で、悪いことではないかと思いますが、これらご意見に対して反応良く答えを出していくことが重要だと思います。

 

「日本再興戦略2016」リンク)では、

林業の成長産業化

①新たな木材需要の創出

②原木の安定供給体制の構築

とうたわれており、それらを網羅する形で「CLTの普及に向けた新たなロードマップ」~需要の一層の拡大を目指して~が公表されていますが、この中でも、ここ数年でそれなりの答えを出さなくてはならないことが読み取れます。

「CLT活用促進のための政府一元窓口」より

http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/cltmadoguchi/

 

 今、業界に何が足りないか、また業界だけでなくお客様のニーズがあってのCLTですから「普及(流行)」から「定着」へと繋げていくために、重点的に何をしていかねばならないか、考えていかなくてはなりません。まずは、一点突破の戦略が必要かもしれません。まだまだ、CLTの良さ・魅力を十分に伝えることができていないように思われます。

 釈迦に説法ですが、マーケティングでは、クリティカルマスとされる普及率は市場の約16%といわれています。16%を超えると一気に普及率が跳ね上がると言われる数字です。これを目指して様々な策を講じないといけません。

 

 先日、お会いしたお客様、一方は山林所有の年配ご夫婦、もう一方は新築住宅を購入された若いご夫婦、想像以上に森林や木材に関心をもたれていて驚いたのですが、「最近は木材でビルも作ることができるってテレビで観ましたよ、凄い技術ですよね」と、「たしか岡山の会社で・・」。CLTの取り組みは、メディアの露出の多い銘建工業さんの方が本県でも有名な様子で残念ですが、木材に関心をもっていただけて嬉しい話。CLT建築をはじめ森林資源の重要性については、一般の方にも少しずつではありますが浸透していることを実感したところでした。まずは、皆で競争し合える土壌づくりに精を出していきたい。家庭菜園ではありませんが、まずは良い土づくりから。

 

 新年度は、CLT関連の設備投資を行う、大変重要な位置づけの年になります。導入までに、操作上起こりうる事態を想定し、円滑に稼働するように努めなければなりません。特に、仕事が集中する秋口までに1日も早く生産を軌道に乗せること、お客様にご迷惑をおかけすることのないように「段取り8分の仕事2分」を肝に銘じて取り組んで参りたいと思います。

 皆さまご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

(取締役CLT部長 村田 忠)