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★【シリーズ】CLT(Cross Laminated Timber)(45)
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追加CLT告示が施行されました。
パブリックコメントは、出されていたのですが、ようやく告示として施行され設計に使えるようになりました。面外(積層方向)への 長期時の曲げとせん断の設計に使えるCLTの仕様が増えました。最初の告示では、強軸方向には、5層7プライと5層5プライ、弱軸方向では、3層3プライ、3層4プライだったのですが、強軸に3層3プライ、3層4プライ、弱軸に5層7プライと5層5プライが、追加されました。
たいして変わっていない様にも見えますが、これで1つのパネルで、強弱両方の荷重を負担できるようになります。→二方向跳ね出し
ただ、弱軸の強度が低いので あまり大きくは出せないみたいですが
次は、強度60以上の基準強度の告示施行が、待ち望まれます。
もう一つ、パブリックコメントが出されています。
耐火構造に関する内容「木造下地の1時間耐火構造」に関するものです。平成26年先に施行された外壁と間仕切壁に続き、床・梁・柱の木造下地の告示が、平成30年3月22日に建告第1399号として施行されました。
これによって個別認定を使わなくとも、1時間耐火構造の建物の建設が、可能となりました。
ただし、全てを強化せっこうボードで覆う仕様ですので木材は、見えません。
沖縄 下地島空港向けの材料が、着々と作られています
H28年度 CLT実証事業で採択され、接合などの試験をお手伝いさせていただき
お陰様で無事、受注となり、施工にむけ準備を進めている「下地島空港旅客ターミナル整備事業」向けのCLTの製造・加工は、6月の施工開始に向けて着々と準備が、進められています。
5月から宮古島に向けて運搬を開始するそうですが
私も一緒に積んで行って欲しいものです。
過去物件の旅 Part5
先日、松山に行く用があったので 愛媛県立武道館(http://www.ehimekenbudoukan.or.jp/)を見学に行ってきました。
この物件には、私は全く関わっていないのですが、山佐木材株式会社として製造・加工・納入をさせていただいたということと、市内で近いということで 訪ねてきました。
関わった物件としては、愛媛県歴史文化博物館(http://www.i-rekihaku.jp/)に行きたかったのですが、場所が遠く(伊予市)、移動の飛行機の時間もあり次回のお楽しみにおいておきました。
まぁ!
集成材がたくさん使用されていました。鋼板を集成材でサンドイッチした構造で構造設計は、鹿島建設(株)から播設計室に行かれていた(出向?)樋口氏が、ご担当されており 他に同じく鋼板挿入集成材で 長野オリンピックのMウエーブと樹海アリーナ(大館市立体育館)の設計も担当されました。
もう建設から15年くらい経っているのでしょうか?外部 雨がかり部分の木材は、傷んではいましたが、内部は傷みも無く 武道館としての尊厳な雰囲気が漂う、素晴らしい建築物でした。
さて 次回は、どこを訪問しようか?今月の出張予定表を見ながら検討中です。
是非、行ってみたいのですが、入れないだろうと 諦めている物件もあります。
そういう所こそ行ってみる価値は、ありそうですが・・・
京都市内 ノートルダム女子大学ユニソン会館大ホール(笑)
常務取締役技術本部長 塩﨑 征男