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★【シリーズ】CLT(Cross Laminated Timber)(50

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2018年度日本建築学会大会(東北)

 9月4日~6日 建築学会大会が東北大学で開催され参加してきました。

 仙台には、以前にはよく来ていたのですが、久しぶりに訪れた仙台の街はずいぶん変わっていました。基本的な部分は同じなのですが、お店や街並みがずいぶん綺麗になっていて浦島太郎状態でもありました(笑)

 

 会場の東北大学 何故か余り来たことが無く、昔大学時代に「樽商戦」「東平戦」などがあり小樽商科大学や東北大学に対して母校の運動部においてはにっくき相手という思いが、消えないのかもしれません。「七帝戦」というのもあったのですが、これは相手が他に6校あったのでそれほど印象が無かったのかもしれません。(笑)

 

 体調や他の業務も見えなかったので事前申し込みをせず当日会場に行ってみたら長蛇の列で、受付まで約20分程度待つことになりました。

 

 私が関わった発表などは、初日の午前中でほとんどが終了しました。5日の午前中もあったのですが、5日は東京での業務も有り、学会へは4日・6日の参加となりました。

 


 

 以前も書いたことがありますが、私が初めて建築学会に参加した当初には、木造関係としては構造関係で数件しかなく、防耐火においては木造関係は全く無かった記憶です。

  最近の学会では、構造・防耐火の関係に木造だけで 一日一教室以上という発表の多さです。

 木造建築が、建築の学問として重要視されてきたということで喜ばしい限りです。

 建築学会を4日のみとし、5日は、別件で東京に一旦戻り6日には、次の項でご紹介する「泉高森2丁目プロジェクト」の現場見学会に参加するため、5日夜には再度仙台に戻ってきました。

 


泉高森2丁目プロジェクト見学会

 以前、日本住宅・木材技術センターの「CLT実証事業」においてCLTの床2時間耐火認定の試験・申請のお手伝いをしましたが、その対象物件であった仙台市泉区高森地区に建設される鉄骨構造10階建の共同住宅の現場見学会が開催されましたので、参加してきました。

 

 作業所内の撮影は禁止でしたので柵の外側からの外観の写真です。

 

内部 鉄骨躯体の建て方は完了しており

前日 上面の耐火被覆(セルフレベリング材

SLプラスター)の打設が行われたそうです。

 

 5階までのぼりましたが、5階の天井の耐火被覆工事は、まだ施工されておらずCLTが見えました。

 施工者である竹中工務店様の開発された「燃えんウッド」も採用されており、無機質な壁・天井に囲まれた空間に1本だけですが、木の柱があると部屋の雰囲気は随分和らぐものだと感じました

 

左の写真の建物計画・概要が詳しく書かれた

資料も配布いただきましたが、竹中工務店様が作成された資料でもありPDFでのUPはいたしません。

 

詳細をお聞きしたい方は、直接お施主様である三菱地所(株)様、又は施工業者である(株)竹中工務店様にお問い合わせ願います。

 

私が参加させていただいた回だけだったのか

毎回なのか? 木造関係者のお知り合いの方が、多く参加されていました。

 


 

 当日、この回に参加を決めたのは、9月4~6日に東北大学で建築学会に参加し、この回の見学会に参加予定だと聞いていた 北海道の知人と合わせたのですが、当日朝に北海道で発生した大地震により終日欠航となった新千歳空港を避け、別ルートでの帰宅を選ばれたのか?と考えました。

 私の知人も北海道に多いのですが幸いなことに 苫小牧・新冠・平取の友人達の無事は、確認できました。被災された地域の方に心よりお見舞いを申し上げます。

 


福島県復興住宅 @福島市 見学

 福島に行く用があり、平成27年度から進められている「福島県復興住宅」の建設現場を見に立寄ってみました。


 

場所は、福島市北沢又2地区

小幅パネルを用いた3階建て共同住宅

 

福島県のHPによると、このエリアに

このような構造で130戸と記載されていましたが、見てきたこのブロックでは2棟が施工されていましたが、写真から1フロア10戸程度×3階×2棟で60戸ほどですので、近くに同じようなブロックがあるのでしょう。

 


全て小幅パネルを用いたCLTパネル工法で施工されていますが

何度となくこうした施工現場は、見ていますのでたくさん使っているな~という感想でした

 


まだまだ続く 床の耐火試験です。

 先に書きました建築学会(9月4~6日)、泉高森2丁目プロジェクト(9月6日)終了後、直接つくば市に向かい、9月7日、CLT床の2時間耐火試験を実施してきました。

 

 内容・結果は まだ秘密ですが、林野庁の事業の一環でもあり、ゆくゆくは、報告書・報告会で詳細にご報告できると思います。

 

 先月8月1日と2日に実施した時より涼しくなったとは言え、まだまだ暑く2時間の試験(2時間+6時間)の長いこと。いささか疲れました。

 


 本業としては、構造・施工のはずなのですが、いつの間にか 耐火試験の方が、構造の試験より多くなってしまいました。

 本年度も まだ 耐火試験が、7件予定されています。

 そろそろ 社内の次期担当に引き継いで本業に戻ろうか・・とも考える この頃です(笑)

 

常務取締役技術本部長 塩﨑 征男