メールマガジン第6号>役員挨拶

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★役員からのメッセージ  代表取締役 佐々木幸久
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新年度を前に

 当社の決算は4月末です。5月1日から始まる新年度(平成26年度)の見通し、事業計画を作成するのが、今のこの時期です。 

当社の経営に影響する外部状況としては、主に次のようなことがあげられます。

  1. 4月から消費税増税が実施される
  2. 旺盛だった駆け込み需要の反動から、年内、恐らく春から夏にかけて、住宅向け商品の需要が一時的にかなり減少する。
  3. 為替政策の変更で円安となり、輸入材の価格が上昇、相対的に国産材の競争力が向上する
  4. 一方、輸入品の価格上昇により、電気料、資材等の値上げが続く
  5. 非住宅関連は、前年に比べ、今期の受注見通しが高い

 

新しい事業のスタート

一方、当社では今年度から次の事業をスタートすることにしています。

  1. CLTのJAS認証、生産体制の整備
  2. それと付随して、幅はぎ材の生産
  3. ツーバイ材の生産
  4. ウッドストロング工法の実用化

 

CLT、幅はぎ

 CLTについては、当社としては6月にはJAS工場の認定が受けられるように作業を進めます。そして秋までには幅はぎ装置を設置し、本格的な生産体制に入る予定です。

 幅はぎ装置は、中小径木から大断面集成材用のラミナを作ることにも出来、こちらのコストダウンに役立つと考えています。家具用材、内装材にはこれまで余り対応出来ていませんでしたが、幅はぎ能力の飛躍的向上により、十分供給が可能となり、新しい用途が開けると考えられます。 

 このようなことから、幅はぎ装置の稼働は、CLTの供給体制を整えると共に、製材歩留りの向上やコストダウン、新しい利用方や客先の開拓に貢献するものと思います。

 

ツーバイ材について

 さる2月17日霧島市と新設会社「(株)さつまファインウッド(代表取締役社長林雅文氏)」との間で立地協定の調印式が行われ、当社からは有馬常務が出席しました。大東建設様を主とする大手住宅メーカー向けに、スギツーバイ材等を供給することを目的に設立された会社です。(株)伊万里木材市場(林雅文社長)が筆頭株主、当社、鹿児島県木材協同組合連合会(柴立鉄彦会長)も出資しています。

 

 来年平成27年4月から契約数量を供給予定で、秋口から部分的に操業、当社からは製材原板を供給することになっています。これまでツーバイフォー建築は、使用する木材の殆どが輸入材でしたが、円安と国産材の成熟とを受けて、これから国産材が一定のシェアを担うようになると考えられます。同社の経営活動はまさにその嚆矢となります。

 

ウッドストロング工法(サムライ集成材)

 今年夏までに当社工場内に試験棟が建つ予定です。鹿児島大学工学部塩屋晋一教授の永年の研究成果を実用化しようとするものです。

 大臣の個別認定を受けての建設で、既に建築センターでの評定作業は終了し、近く大臣宛認定申請の予定です。建設時には見学会を行いたいと考えています。これを一般化出来れば、木造建築の広がりが非常に増えてくるものと期待しています。

 

新しい用途開発を力強く進める

 人口減から従来の木材用途は長期的に減少見通しと言われています。当社ではこのように平成26年度からは、スギ材の用途を大きく拡げる方向に舵を切ります。これらの新しい動きを如何に力強く推進していくか、私達の力が試されます。多くの皆さま方の強力なご支援ご協力が必要だと思っております。なにとぞよろしくお願いします。

 

代表取締役 佐々木 幸久