メールマガジン第6号>設計事務所紹介

--------------------------------------------------------------
★【シリーズ】設計事務所さん、こんにちは!

 有限会社 本田建築設計事務所様(熊本県人吉市)

--------------------------------------------------------------

今回は、木造建築に強い興味を持たれ、いち早く構造材に集成材を取り入れるなど、斬新で積極性にあふれ、地域発展にも取り組んでいらっしゃる有限会本田建築設計事務所様をご紹介いたします。

代表取締役本田利廣氏にお話をお伺いしました。 

 

Q1 御社のご紹介ならびにスタッフの皆さまをご紹介ください
1979年(昭和54年)設立、熊本県の西人吉駅近くに事務所を構える一級建築士事務所です。スタッフは技術者6名、事務職員2名の8名です。
 
Q2 心がけていることや大事にされていることを教えてください
当社の会社理念は『誠心誠意の建物づくり』です。
昭和54年の開業以来、「誠心誠意」の仕事を信念としております。
建物をつくるとき、最も欠かせないものはお客様との「信頼関係」だと考えております。
 大切な建物づくりに関わらせていただく以上、これまで培った経験と高い技術力をもって業務を遂行することは当然のことながら、お客様の「希望」「夢」を実現し「不安」「不便」を取り除くよう、多くの対話の中で信頼関係を作っている事が大事だと考えます。

 

 私たちは、建物そのもに強い個性を持たせることよりも、その「土地」「気候」「景観」「住まい手、利用者」に合った建物をつくることを目指しています。そして、それはその建物が長く利用され続けるために必要なことであります。

 「土地」「気候」「景観」に合う、ということは、建物の耐久性を高め、過ごしやすさを生み、また地域の町並みを美しくします。「住まい手、利用者」に合う、ということは、その建物で過ごすことに喜び、快適、満足を感じ、そこで過ごす人の和を生み、建物への愛着をも育みます。

 

Q3 これまでのお仕事で印象に残った建物をご紹介ください
◇五木中学校・人吉高校五木分校(熊本県五木村)
・設計:(有)本田建築設計事務所
・施工:【校舎】光進建設(株)、【屋内運動場】有江建設(株)
・中学校校舎床面積:木造(一部RC)2階建て 1,871.45(m2)
・分校校舎床面積:木造2階建て 773.96(m2)
・屋内運動場:木造1階建て 903.23(m2)
 
ここは、中高一貫校に近い中高連携校です。
校舎は熊本県産材をふんだんに使った木造2階建て。中学校と高校の校舎が棟続きになっており、屋内運動場は両校共用です。
村や学校、PTA、設計者によるワークショップで、どのような学校がよいかが話し合われ、木造にすることや、中学校と高校とを隣接させることが決定しました。中高共用における利便性からみても隣接タイプの方が合理的であり、景観的にも、校舎を並ばせた方が統一感が図れている点で有効でした。 
★第14回熊本県木材利用大型施設コンクール くまもと県産材振興会賞受賞
★平成20年度 バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰
        内閣府特命担当大臣表彰奨励賞受賞
手前が五木中学校、奥が人吉高校五木分校
手前が五木中学校、奥が人吉高校五木分校
屋内運動場(中学校・高校共用)
屋内運動場(中学校・高校共用)

 

◇相良村立 相良北小学校(熊本県相良村)
・設計:(有)本田建築設計事務所
・施工:光進建設技建日本建設工事共同体
・延床面積:2308.46(m2)
・構造:木造2階建て一部鉄骨造
 
周囲を山と川と緑に囲まれた大自然の中の学び舎は、木造校舎にするのが自然と考え、主体構造は大断面集成材構造とし、鉄骨耐火建築物を挟んで3棟からなる建物とすることで木造化が実現できました。外壁およびテラス、内部の床、腰壁、天井、階段等、木材を最大限に活用し、木の持つ温かさ、優しさ、高い調湿効果により、子供たちの豊かな感性を育て、また快適な環境を提供できるようにしました。
★第9回熊本県木材利用大型施設コンクール くまもと県産材振興会賞受賞
廊下を4.5mと広くとってある
廊下を4.5mと広くとってある
 
Q4 お仕事の中で面白いこと、やりがいを感じるのはどんなところでしょうか

 私たちは建物づくりの専門家です。お客様は建物づくりに関して分からないことだらけではないかと思います。

そのサポートをさせていてだくのが私たち建築士の仕事です。時代の流れと共に、建築に関する様々な状況が変わっていきます。法律が変わったり、新しい技術・材料が開発されたり、物価変動があったりと、私たちは変化に次々と対応していかねばなりません。

 そのために、私たちは建築士会や設計事務所協会などに所属し、様々な研修・勉強会に参加し、日頃から情報共有や技術向上に努めています。また、他の専門業種との連携も大切にし、各専門分野の「匠」のネットワークを広げ、より質の高い建物の実現に寄与します。

 これが、「やりがい」でしょうか。また緊張感をもって達成したときに達成感の喜びが生まれるのではないでしょうか。

これから益々求められる「安心安全な建物」を提供できるよう、「誠心誠意」の建物づくりを信念として、日々研鑽していきます。

 

Q5 山佐木材の印象をお聞かせください
山佐木材様とは、20年前からのお付き合いをさせていただいており、これまでに一緒にお仕事したのは10数件以上になりますが、本当にお世話になっております。私も数回木材検査にお伺いさせていただきました。
とにかく手広くされていることに感心し、佐々木社長の寛大さ(寛容さ)、社員教育には感服しています。山佐木材様の今後益々のご活躍をお祈りします。

有限会社 本田建築設計事務所

代表取締役 本田 利廣


〒868-0086 熊本県人吉市下原田町荒毛1339-1

電話(0966)24-8618

FAX(0966)24-8610