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★【はたらく機械シリーズ】人工乾燥装置(乾燥釜)
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こんにちは。
協同組合きもつき木材高次加工センターの笹原です。
今回は、”乾かせないモノは無い”を目標に掲げている「人工乾燥装置」をご紹介したいと思います。(以後、乾燥釜とします)
おおまかな工程としまして、前回ご紹介した「重量選別機」で重量分けされた材、または断面により乾燥時間が等しいグループの材を1釜ロットにて釜入れを行い、材料に適した乾燥時間・乾燥温度と湿度・風量を自動制御し、段階を追って乾燥させていきます。
だいたいの乾燥日数(一般的な断面)は1週間~3週間程度、乾燥温度域は120℃~50℃程の温度で、材料によって適正なスケジュールを設定し乾燥させています。乾燥日数は、断面によっても異なりますが同サイズの木材であっても重量・比重・水分量の違いなどでも違ってくるのです。
乾燥釜の仕組みを簡単に説明しますと、釜内上部に数本の蒸気配管が通っており、配管への蒸気供給を自動調節する事で釜内の温湿度も自動的に調節できる形となっています。
また、自動的に風量調節する事で乾燥をより促進できる仕組みになっています。
釜の大きさは、釜入れ材積で40~50m3入ります。よく道路で見かける大型トレーラー車(20t)を少し大きくした感じになります。
今度、道路でトレーラー車を見かけた際は想像していただけると少し楽しくなるかもしれません。
(協同組合きもつき木材高次加工センター 笹原)