1976年（昭和51年）設立以来、鹿児島県の大隅半島・鹿屋市を中心に民間施設から官公庁施設まで多岐にわたり設計・監理をさせて頂いております。当事務所は、所長以下4名の技術者で構成されております。

先ず、人が生きる上の基本である『衣食住』の中で『住』に関わる部分、安全で快適な住環境・住空間を構築することが私共の担いです。

人間の生活に対する深い洞察力を培い、建築や都市、環境に対する広く深い価値観を多くの人々と共有できるものを建築していかなければなりません。

私共は生活環境の創造に関わります。その使い手側の道筋や未来あるいは企業の社運を左右する立場にあることを強く意識して日々の業務を行っております。

◇社会福祉法人 以和貴会　住宅型有料老人ホーム 年輪様

　木造平屋建　939.81㎡

計画段階から基本設計、実施設計を経て完成に至るまで数年かかることがほとんどです。平坦な道のりはございません。先ずは無事に完成迎えた時、発注者、施工者とともに安堵と喜びがあります。

発注者の多くは発注元である組織の代表の方です。企業や各種法人であれば社長や理事長、個人邸であれば多くは家族の代表のお父さんです。発注者とともに描いた建物は対外的な利用者への利便性は勿論、代表者から社員や家族への想いが考慮されたものです。そこにその建物を使う方々、例えば来客者や利用者の笑顔がある、従業員スタッフが快適に仕事をしている、子どもたちが家の中を走りまわっている、そのような日常風景が見られたとき、そして建物がまちの中に当たり前に存在したときに真の感動と仕事へのやりがいや感謝を得ることができます。

特に近年において鹿児島県の木材利用推進の施策を活用した多くの木造公共施設建築に携わらせて頂いております。その行程の中で山佐木材様の迅速なサポートを多分に賜りながら私共の業務を遂行しております。

鹿児島県産材をふんだんに利用した木構造や内外装における木質化により完成後のお客様や利用者からは、木肌のあたたかみや温もりを裸足や手や匂いで実感できる等多くの好感を頂いております。

住空間において幼児から高齢者、身障者まで人の直線的な感覚は普遍であろうと考えます。実例を踏まえ改めて木材が人の暮らしに適しているということを設計者としても実感できます。

私たちはこれからもお客様の一人ひとりが未来へ永きに渡り幸せに住み暮らすための良質な建築を構築していく所存です。そして大隅半島に高い技術力と組織力を併せ持ち、常に向上を続ける山佐木材様が在ることはとてもたくましく、ありがたく思っております。

今後とも地域のために、未来のためにご協力とご指導を賜ります様、よろしくお願い申し上げます。