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★部室長からのメッセージ
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私たちに出来ること
ここ数年、全国各地で集中豪雨による洪水災害が数多く発生し、多数の家屋被害や人命が奪われる被害が起こっています。また、日本海の海水温が2度上昇したことにより多量の水蒸気が発生したことでドカ雪となり車の立往生や雪下ろしによる墜落事故が発生したことは記憶に新しいところです。
2020年の平均気温は産業革命以前に比べると1.25度上昇したことが分かっています。海水温が高くなることで今後大型台風の発生も多くなり、日本に接近・上陸した場合は甚大な被害につながることが考えられます。これまで安全であった地域でも災害に備える必要が出て来るものと思われます。
気温が1度上昇するごとに、穀物の収穫量は5%低下すると言われており、トウモロコシや小麦などの主要作物の収穫量は毎年4000万トン減少して行くと言われています。この状況が続くと、発展途上国のみならず、格差社会の狭間で暮らす人々は更に生活困窮を科され、食料が行き届かず、飢えに苦しむ社会が現れることが危惧されます。産業革命は生産能力の向上と人々の労働能力の改善に大きな影響をもたらし、大量生産で裕福な安心安全な社会環境を生み出しました。しかし、その裏では地球温暖化を加速させる要因も輩出することとなり、現在深刻な問題となっています。
2016年には北極圏の気温が38度を記録したこともあり、北極圏の雪氷面積が毎年減少しシロクマなどの生態系に大きな問題を与えるようになりました。雪氷が融解することで、世界の海水面は徐々に上昇しており、太平洋諸島などの観光地では水没する危険性も出て来ています。2065年頃には海水面が24~30cm上昇すると言われていますので現実的な問題です。
現在、人類が免疫を持たない新型ウイルスに苦しめられている状況下にありますが、効果のあるワクチンが開発されても、変異して更なる感染を引き起こし、いつ収束するのか分かりません。地球温暖化が進むことで、シベリアなどの永久凍土が溶け出し、太古の未知のウイルスが出没することも懸念されている中で、12時間で1000倍に増殖するモリウイルスが発見されていますので、今後注意する必要があります。
永久凍土が溶け出すことでもう一つ心配なことは、CO2の25倍の温室効果をもたらすメタンガスの大量放出があり、これは何としても避けなければなりません。このまま何の対策も取らずCO2を拡散し続ければ、2030年には産業革命前に比べ1.5度を上回る気温上昇が想定されていますので、ここ何年かが正念場となります。気温の上昇は、屋外で働く労働者が熱中症にかかるリスクが高まり、1日数時間しか仕事が出来ない状態が生まれ、経済活動にもかなりの支障が現れ、大混乱が予想されます。
私たちは森林資源を使って、住宅や非住宅、屋外施設(デッキや木造橋など)に木材を供給していることから、今後も更に木材を使うことで地球温暖化防止に貢献したいと考えています。国内でもSDGsやカーボンニュートラルが囁かれる中、持続可能な社会に貢献する目的を持って事業を進めて行きます。
子供や孫の時代になっても、今の状態が持続し、人間や動物たちが絶滅することなく、より良い世界が残せるように、出来ることを一つ一つ実行して行きます。 私たち山佐木材は、地球環境に対して優しい素材である木材を取り扱う会社です。自信と誇りを持って、これから先も全員で頑張って行きたいと思います。
(営業部長 吉松 秀徳)