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★【特集】バイオマスについて(9) 代表取締役 佐々木幸久
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5月の初め頃のこと、帰ってみたら町内のTさんから、薪が届いていました。
Tさんは私達が冬には暖炉で薪をかなり使うことをご存じなのです。
Tさんは余技で、時にいろいろな仕事を引き受けていて、時々薪が出ると私のところへ持ってきて下さいます。今回は山中の自然遊歩道の整備を引き受けたようで、その時出た木材を程良い長さに切って持ってきて下さったのです。
しかしそれにしてもかなりでかい!しかも大変な量!
私も一応チェーンソーと、斧は持っていますが、小さいものやスギの角材(プレカットの残材など)は私も切ったり割ったりしています。毎日焚く風呂釜に使うのはスギでもヒノキでも、要はカロリーがあってくれれば全然構わないのです。それが暖房用として暖炉で使う場合、火持ちが良いこと、はぜないことなどが要求されます。これを満たすのは広葉樹に限ります。
しかしこの大きなものは、ちょっと私の力では割れそうにありません。
以前このくらいのものを斧で仕掛け、余りのことに断念、チェーンソーで縦割りを試みたところ、三本割った(切った)ところで刃をやられました。
それにしてもTさんならこれを割れるのかなあ。
メカトロチームのH部長に相談してみました。
明くる日、「ちょっと見に来て」とのこと。チームのS君が、あり合わせの古い部品で、休み時間にチョコチョコッとやってくれたとのこと。
H鋼の台に、20トンの油圧シリンダー、廃棄前のチップ切削用刃物が取り付けてあります。油圧シリンダーは小さな100vの油圧モーターで動かすようになっています。
休みの日早速割ってみたら、油圧シリンダーに比べたら油圧モーターが小さいのでスピードは少し遅いですが、スーッと割れていきます。
斧でやることに比べると雲泥の差です。
(代表取締役 佐々木幸久)