山佐木材「写真部」ファンの皆様!昨年は大変お世話になりました!!
新春特別企画・写真部座談会では、写真部「今月の1枚!」を振り返りつつ、2023年を振り返ってみたいと思います。
参加メンバーは、写真部不動のエースN野さん、今年ちょこっと復活した釣り部との兼任T口田さん、M森の三人でお届けします。
(注)イラストはイメージです
T口田:本当に一年が過ぎるのがあっという間ですが、始めたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。通常は年一回の写真部座談会ですが、今年はちょっと変則で4か月ぶりの写真部座談会です。4か月前に写真部掲載100回記念の特別座談会を行いましたね。
M森:新春規格の座談会は前年の写真の裏側がメインになりますが、100回記念の特別座談会では、1回目から今までの100回の流れっていうのも個人的に知れて面白かったですね。またその時にもいろいろとリクエストもしました。
T口田: あと読者の方々からメールをもらうことがあります。温かい言葉をいただいて、たくさんの言及をいただいてるんですけども、本当にありがとうございます。
M森:写真部も含め、例年よりもなんか全体的にコメント多かったですよね。
N野:ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
T口田:それでは本題に。写真部コーナーで毎月紹介してきた「今月の一枚!」から2023年を振り返っていきたいと思います!
T口田: 2月号の1枚は2022年11月8日に撮影した「皆既月食からのターコイズフリンジ」です。ちょうど1年くらい前ですね。
N野:まず皆既月食の説明からすると、太陽、地球、月が一直線に並び地球の陰に月が隠れる現象ですね。月食の途中で、だんだん明るくなり始めるときに、月本体は赤銅色になり外周部分が青くなる現象ですね。
M森:まさしく、ターコイズ・ブルーの「ターコイズ」と輪っかやへりを意味する「フリンジ」ですね。
T口田:ターコイズフリンジて珍しい現象なんですか?
N野: 肉眼ではなかなか確認しづらいですね。望遠レンズのカメラで見ていると何とかわかるんですけどね(笑)。現象が現れる時間としては体感1~2分程度でしょうか。
T口田:ネットで調べてみると、「ターコイズフリンジというのは、地球の成層圏上部のオゾン層に赤っぽい光が吸収され、青っぽい光だけがオゾン層を通過する。その青っぽい光が月面を照らしてターコイズフリンジになる」ということで、分かったようなわからないような感じです(笑)。
T口田:3月号の1枚は12月4日撮影の「儚き美しさ」です。これは水面に浮かぶモミジですね。下の方に沈んでいるモミジと、水面に浮かんでいる赤いモミジの葉ということで、いろんなコントラストが楽しめる写真ですね。
M森: 撮影場所は霧島市のどこですか?
N野: 霧島神宮の池。これが当然、狙って撮ろうって行ったわけじゃないので、行き当たりばっかりのいろんなところ歩き回って撮れた1枚ですね。この時にはほかにも霧島神宮でモミジの写真を撮っています。
M森:他のモミジを撮った写真も掲載されていますが、この1枚だけはテイストが異なるなという感じを抱きました。
N野: 普段は撮らないような写真かもしれないですね。
T口田:4月号の1枚は2023年1月1日撮影の「初日の出はやがて、もっちりしたダルマ朝日を見せた」です。
N野: 海からちょっと飛び出した初日の出が、このようにくびれて見える様子は「だるま朝日」と呼ばれていて、蜃気楼の一種ですね。元旦に地平線まで晴れてるっていうのはなかなかないので珍しかったです。
M森: 撮影場所は?
N野: 南大隅町の竹之浦海岸ですね。本土最南端の佐多岬の近くです。
M森:竹之浦海岸という事は、夫婦岩のあいだに昇る初日の出ですね。
T口田:絶景ポイント景勝地ですよ。
N野: 結構初日の出を見に来ている方も多かったのですが、写真に撮るなら夫婦岩のあいだを昇る初日の出が撮りたかったので、結構早めに行ってスタンバイしてました。
M森: 天気が良くて本当に良かったですね。
T口田:少しでも曇っていたり雨だった日にはこの写真は撮れませんでしたからね。
T口田: 5月号の1枚は3月4日撮影の「水面駆けるオオバン」です。水面を今から羽ばたこうとしているオオバンの姿ですね。羽根の一枚一枚美しく映っていますね。どんな撮り方でこの姿を撮れるんでしょうか?
N野: これは和田井堰公園の横に川があるんですけど、その川面の近くまで行けるんですけど、川の水面ギリギリからねらって、オオバンがこうパパ、パパパッと走るんですよ。水面を走っている感じですね。
M森: 羽ばたきながら水面をかけるようにすごいですね。
N野:狙って撮るっていうのもなかなか難しいんですけど、うまくタイミングがあってシャッタースピード早めにして撮りました。躍動感というか、羽のしなり具合とか、その中でもしっかりピントが合っている部分と速いところがぶれて若干ぼやけていたりとかして動きっていうのが、水面の水しぶきとか、足から跳ねているかき上げている水しぶきとかで伝わってくる写真だなと思ってます。
T口田: 7月号の1枚は3月に撮影の「桜とニュウナイスズメ」です。可愛らしいスズメさんですね。
M森:普通のスズメとニュウナイスズメってどう違うんですか?
N野: 普通のスズメだと顔のほほの部分に黒い模様がありますが、ニュウナイスズメにはその黒い模様がないんですよ。だから、見分けは簡単につきますよ。
T口田: ネットで調べると「にふ(斑)・・・スズメによくみられるほほの黒い模様」がないスズメで、「ニフナイスズメ」がなまって「ニュウナイスズメ」となったという説もあるようです。
M森: シルエットも普通のスズメに比べると細見というかスリムな感じがしますね。なんかすごく春らしくて色合いも鮮やかで、この桜ともマッチしてるような良い色合いの写真ですね。
T口田:8月号の1枚は4月撮影の「桜で囲う弥五郎どん」です。弥五郎どんと満開の桜を1枚の写真に切り取っていますね。
M森:実は、「桜と弥五郎どんを一緒に撮ってほしい」と、以前リクエストしていました。こんな素敵な写真が出来上がるとは思ってもみませんでした。
T口田:手前の満開の桜と奥の弥五郎どんの場所はかなり離れていませんか?
M森:多分数十メートルは離れてますよね。
N野:そうですね。これをスマートフォンのカメラで撮っても、こんな感じにはならないですね。やはりデジカメならではの写真だと思います。
T口田: この弥五郎どんの周りは公園になっていて、春には約1500本の桜で咲き乱れるそうです。
T口田:9月号の1枚は4月に撮影した「光の氷壁」です。今までにも何回か出てきた謎シリーズの新作ですね。
M森:撮影方法は?
N野: ヒミツです(笑)。一応ヒントを出すと、一人で撮影しているため2回に分けて写真を撮っています。
M森:色も綺麗で素敵ですね。ちなみに光の氷壁の高さはどれくらいですか?
N野:大体5mくらいです。
M森:かなりのスケール感ですね。
T口田:どうやって撮影してます?
N野: そこは皆さんの想像にお任せします。
M森:そういえばこの月にもリクエストしていた「紫陽花」の写真が掲載されました。リクエスト前に調べてみたんですが、色だけでも赤・紫・青・ピンクなどのほかに白色もあったり、また花弁もかなり種類があるようでした。
N野:ざっと200種類くらいだそうです。いままで紫陽花の花としか認識していませんでしたが、注目してみて写真を撮ったら案外面白かったです。
T口田:10月号の1枚は7月9日撮影の「轟の滝は夏の避暑地」です。轟の滝(とどろのたき)は肝属川の支流の一つである荒瀬川にある滝ですね。緑に囲まれた三段からなる滝ということで、いろいろ歴史のある場所ですよね。
N野:落差6メートル・幅30メートルの滝が三段に連なっているそうです。
M森:以前も紹介したゲゲゲの鬼太郎でもおなじみ「一反木綿」が出没するという言い伝えが残っていることでも有名な場所ですね。
N野: 冷たい山水やマイナスイオン。こういったものが楽しめる夏の避暑地という先人の知恵が感じられる場所です。
T口田:ここは天然のウォータースライダーになっていて、小学校のころ滑りに行った記憶があります。
M森: この風景からは想像できないかもしれませんが、そんなに山奥ではないんですよね。国道からわずか1km程度入った場所です。
T口田: 11月号の1枚は7月に撮影した「夜になると雰囲気も一変する」というこで、鹿児島の夏の風物詩「六月灯(ろくがつどう)」ですね。
N野:鹿児島市内の照国神社の六月灯で、灯籠が特徴的です。
M森:六月灯って鹿児島というか、旧薩摩藩の地域(鹿児島県と宮崎県都城市近辺)の夏の風物詩で、旧暦の6月現在の7月に県内各地の神社を中心に開催されます。
T口田:撮影場所は?
N野: 鹿児島市内の城山からですね。
M森:照国神社って鹿児島市の繁華街である天文館のすぐそばで、歩いても5分~10分程度の街中にあるんですよね。
N野: 出店も沢山だし、花火も打ちあがるんです。
T口田: かなりの人で賑わうわけですね。
T口田: さあ最後の12月号の1枚は9月30日に撮影した「土手を埋め尽くす彼岸花(夜)」というこで、伊佐市(いさし)ですね。雰囲気が会社の横の肝属川の土手に似ていますね、
N野: 肝属川の土手にはこんなに彼岸花はありませんね。
M森: タイトルに「夜」とついていますが、明るい写真ですね。実際の明るさはどんな感じでしたか?
N野: そうですね、満月の夜ではあったのでそこまで暗くはなかったのですが、写真でもわかる通り街頭一つない場所なので、写真を撮る前に自分の目を暗さに十分慣らしてからいざ撮影という感じでした。
T口田: 逆にだから明るすぎるとここまで効果が出ないというか、ある程度周りも暗いところじゃないと、月明かりがあるからこそこの赤い色がよく見えるということだもんね。
M森:月明かりがないと全然この色が見えないと。
N野:その発色とかが落ちる。ちょっとシルエットになる感じですかね。結構な距離に渡って全部彼岸花があるっていうのはびっくりしました。
M森:個人的にはこの月のほかの写真にアゲハ蝶と彼岸花があって、絵になるというか結構きれいだなと思いました。
T口田: 彼岸花の花言葉って「 別れ」とか「寂しさ」「悲しき思いで」なんですね。あとは、「独立」という意味もあるようです。
N野:実は、彼岸花って赤色だけでなくピンクやオレンジ白色などがあるんですよ。
M森:赤色の花というイメージが強いですね。赤色以外の彼岸花も見かけますか?
N野: 黄色やオレンジもよく見かけますね。
T口田: そう言えば、11月の写真で「この中にハートが隠れています」という写真があったんですが、メールで「どこに隠れているか教えてください」と問い合わせがあり、急遽12月の配信で答えの写真を掲載しました。
M森:メルマガに掲載準備をしている時点でも掲載した後でも自分も「どこにある?」って、全然わかりませんでした。隠れ〇ッキーみたいなかなり小さなものを想像していたのですが。
T口田:正解はビックリするくらい大きかったですね。
N野:あまり小さいと自分も気づかないです(笑)。でも、あの場所は今まで何度も通っていて今回初めて気づいたんですよ。ある意味自分もビックリでした。
T口田:今後もたまにこのような仕掛けがある写真を撮ってもらえませんか?
N野: 頭の中には考えがあるので、今後タイミングが合えば写真を撮ってきますよ。
M森:どんな感じです?
N野: こんな写真ですって言ってしまったら、お楽しみがなくなるので、ぜひその時まで待っていてください(笑)。
T口田:掲載100回記念の座談会でも少し話したんですが、新型コロナもだいぶ収まってきたので年末年始に超遠出をお願いできますか?
N野: 今まで撮影場所がほとんど鹿児島県と宮崎県に限られているので、熊本県の阿蘇あたりは自分でも撮影スポットそして考えています。
M森:楽しみに待っています。また、逆に近場で行くと肝付町内にある辺塚海岸ですかね。確か白い砂浜が広がるいい場所ですよね。
N野: 夏の青空と組み合わせるといい写真になるかもです。
T口田:N野さんの撮りたい写真は?
N野:掲載100回記念の座談会でも話したのですが、冬とか雪景色が撮りたいですね。鹿児島県内でも伊佐市あたりは相当寒くなるので、そのあたりを狙っています。
M森:そういえば今年は暖冬ですね。12月でもあまり寒くないですね。
N野:寒くならなければ写真が撮れないしどうしよう(笑)。
まだまだ話は尽きないのですが、今回はこの辺で!
レギュラーのメルマガ写真部コーナー用の写真も鋭意撮影中ですので、どうぞお楽しみに(^^♪
本年もよろしくお願いいたします!