・所在地:福岡県筑後市大字津島
・発注者:福岡県
・設 計:株式会社隈研吾建築都市設計事務所様
日本設計、井上、SUEP、産研設計業務共同体様
・施 工:株式会社古賀建設様
・構 造:木造・地上1階
・建築面積:184.30m2
・延床面積:165.51m2
・建物用途:芸術文化交流施設
・完 成:2012年
※第1回福岡県木造・木質化建築賞 木質化の部大賞
【設計趣旨】
当施設は、長年地元の市民に要望されていた、地域密着型の芸術交流の施設である。そのため、建築自体も筑後地方の文化産業に密着した物であるべきだと考えて、地元八女産の杉を主要材料にすることにした。また、敷地は新幹線筑後船小屋駅から見て目立つ位置にあるので、直接公園施設を利用しない人々にまで木の魅力を伝えるべく特徴あるデザインとした。
建築では国産杉材を約195m3利用している。また、家具や建具も含めて徹底的に県産材を使用した。
木造では今までにない持ち送りの梁を三方向展開した架構を採用している。これにより、木造建築の可能性を広げたいと考えた。
【建て方の様子】
三角形の集成材を組み合わせて屋根梁にしています。大479枚、小68枚を製造し、工場で仮組みを行ったうえで、現地建て方を行いました。集成材は八女産杉を約80m3使用しています。