・所在地:大分県中津市
・完 成:2010年3月
・発 注:中津市
・設 計:DAN・松山設計JV様
・施 工:株式会社ミツワ様
・延床面積:974.61(m2)
・構 造:木造2階建
新世紀を迎えて 10 年が過ぎましたが、21 世紀末以上に進むグローバル化の中、あらゆる分野で多種多様な変化が見られます。建築においても、目覚ましい技術革新と共に複雑多様な思考経路が追求されています。
今回の鶴居小学校体育館建設においても、市長が「この事業は壮大なる実験である」といみじくもおっしゃったように、古来より我が国の木造建築の中で培われてきた伝統継手を、最先端の加工技術により、現代建築にどう再生し得るかの挑戦でした。
体育館のアリーナ部分は、アーチ梁を使った全長 20.7m の大架構 10スパンで構成されています。複雑多種な継手は、ドイツ製のK2という3D加工が可能な高精度の製材機械と、高度熟練な匠の手仕事により時代を代表する建築物を世に登場させることが出来たのです。まさに、伝統技術の保存と再生の課題に一石を投じた思いでありました。
(株式会社ミツワ 取締役総括設計部長 鴨川雅彦様より)