・所在地:鹿児島県西之表市
・完 成:2013年
・発注者:社会福祉法人常盤会様
・設 計:ゲンプラン設計株式会社様
・総合施工:坂本・久永JV様
・建物構造:木造2階建(一部RC造)
・延床面積:5312.23m2
※海岸線を望む高台の中学校跡地に建てられた種子島で唯一の精神科病院です。「かごしま材利用推進事業」を活用され、木造2階建ての本館棟は、木材製品1,000m3使用しています。
撮影:株式会社アイオイ・プロフォート
撮影:山佐木材
大規模な木造建築物の主要構造部は、防火のため、建物高さ(13m以下)と軒の高さ(9m以下)、延べ面積(3,000m2以下)の制限を受けます。
せいざん病院は、高さ制限は二階建てとしてクリアしました。一方延べ面積5,300m2を超える規模が必要なため、中央を一部RC造とし、三棟を別棟とみなすことで面積制限を回避しています。
また、病院は火災に対する防火措置として、準耐火構造としなければなりません。壁や天井に使われている木材を強化石膏ボードなどで耐火被覆せざるを得ず、木が見えなくなってしまうことは少し残念な気がします。また、内装制限も受けるので、スギ板腰壁と床フローリングが現れるだけとなります。
しかし、現行の建築基準法の範疇で大規模な木造化を図るには、木材を現しにすることにとらわれていてはできないことだろうと思います。
木造化の材料として、軸組は大断面集成材と構造用乾燥製材で構成し、床材にスギ板を小端立て積層したパネル(厚120mm☓幅800mm☓長さ6m)を採用しました。これをスパン3mの受け梁上に並べ、専用の木ネジでとめていくだけです。床材として十分な強度と、タイトな工期に対応する施工性能を確保できました。
(ゲンプラン設計・増山社長にお話しお伺いしました)