沖縄などシロアリの食害の激しい地域では、屋根裏の小屋組みまでもイエシロアリの被害が認められた報告があります。
安全な家に、永く住むためにも「ホウ酸処理木材」のご使用をお薦めします。
安全性 |
ホウ酸は、シロアリや腐朽に高い効果を示す一方で、人体には安全な物質で、経口急性毒性は食塩と同程度です。これまでの動物実験でも、発ガン性、変異原性は認められておらず、人や動物に対して無害であると言えます。ホウ酸塩は今日でも洗眼剤や化粧品の防腐剤として使用されています。
耐久性 |
ホウ酸塩は、動物の体内の細胞レベルではじめて効力を発揮します。哺乳動物では過剰なホウ酸塩は、細胞へ送られる前に尿として体外に排出されますが、血液浄化能力のない下等動物では食物中のホウ酸塩がすべて細胞に運ばれ、限界を超えると餓死します。そのため、処理木材は高い防腐・防蟻効果を示します。
イエシロアリの食害の激しいハワイでは、1985年に木造建築構造材の防蟻処理が義務付けられ、その安全性の高さからホウ酸塩処理が80%以上のシェアを占めています。また、ニュージーランドでも、この50年間ホウ酸塩処理したラジアータパインを建材として大量に使用しています。
留意点 |
ホウ酸塩処理した木材を長時間液体の水にさらすと、ホウ酸塩が溶け出します。従って、ホウ酸処理木材を利用した木造住宅の設計では、次の点に注意が必要です。
竹富島ゆがふ館
美しい珊瑚礁の海と豊かな緑に育まれた竹富島。
この美しい島にある「竹富島ゆがふ館」の木材はすべてホウ酸処理木材を使用しています。シロアリの被害が心配される沖縄の島にこのような木造建築物が建設されたのは画期的と言えるでしょう。