荒尾高校と南関高校の再編・統合で設置され、この春開校した熊本県立岱志(たいし)高等学校。
この地域のシンボルであり、九州百名山にも選定された「小岱山」のように、社会に貢献できる若者の「大志」を育む学校であってほしいとのことから命名されました。
建設にあたっては、「木」本来の良さを取り入れた教育環境の向上、この地域の基幹産業のひとつでもある林業の振興、活性化を視野に入れて木造校舎の活用となりました。
今回完成した工芸実習棟は、建物全体が落ち着いた雰囲気に包まれ、白壁と集成材のコントラストが建物全体を引き締めています。木の醸し出す柔らかい空気に包まれた校舎は、木造建築の持つ深みのある伸びやかな空間構成を実現しています。