M田のぶらり旅・「新年は初詣 with 町中華!のおすすめ」

第24回 霧島市 「新年は初詣 with 町中華!のおすすめ 『なすの華』」

 いよいよ年の瀬を迎え、何かと気ぜわしい今日この頃です。

 弊社メルマガ新年号でご覧の皆様におかれましては 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 

 さて、私事ではあるが年が明けると、一刻も早く、神社に参詣したくなる。初詣に行かなくちゃ新年は始まらない気がする。旧年中のご加護への感謝はそこそこに、お賽銭の額にはこだわらず、一年の家内安全、商売繁盛、金運上昇など思いつく限りの願いごとが叶うよう祈願するのが慣わしになっている。

 世間にはそのようなやや欲深な慣わしの方々がとても多いようで、正月三が日の神社仏閣への参拝客の数が想像をはるかに超えて、社殿に行き着くことはもちろん、駐車場に入ることさえ大変で、胸一杯にふくらんだ願いごとがあえなくしぼんでいった経験をお持ちのむきも少なくはないだろう。

 その回避策としては、人出の多い時を避けるしか手はない。少なくとも三が日は初詣にでかけない決意が必要だろう。そうすれば、心に余裕もできるし、余録に預かることもあるかもしれない。2025年の正月からはそうしてみようと私は思っているが、いかがだろうか。

 

 そこで、どのお社に詣でるか今から考えておこう。初詣の予習だ。鹿児島県内で、社の由緒や風格、神社独特のお土産、自動車道やJRなどを含めた交通事情、駐車場確保そして重要なことは付近のおいしい食事処の有無を条件に考慮しなければならない。

 皆様からいろいろなご意見が出てきそうではあるが、M田のおすすめは、霧島市隼人町にまします大隅國一之宮 鹿児島神宮であります。

 平安時代に編纂された延喜式に「鹿児嶋神社」の名で薩摩、大隅、日向の中で唯一の大社と記されていて、「鹿児島」の地名発祥説も残っているという。現在では2月半ばに催される鈴掛馬の奉納される初午祭で有名な神社だ。本殿の天井絵は見事な極彩色で描かれており、参詣のときには、その美しさをじっくり拝観できるはずである

  

 

 また、境内の一画には厩があって、ご神馬「清嵐」(せいらん)が飼われている。こちらもその姿は美しく、とても人なつこくて、名前を呼べば近くに出てきてくれる。そして、希望者には餌を与えることができるシステムがあるのもうれしい。「近づきすぎると噛みます」との注意書きが貼ってあるのが愉快だ。

  

 

 社務所では、お守りの他にいくつかの信仰玩具が売られている。海幸彦、山幸彦の神話にちなむ鯛車、初午祭の絵柄も賑やかなポンパチ(初鼓)、八幡宮のお使いであるかわいらしい鳩笛など、いずれも素朴な魅力にあふれた逸品ぞろいだ。

 

 

 高速道路のアクセスも良く、溝辺鹿児島空港IC,隼人西IC、隼人東ICから国道にのれば20分以内に到着できる距離にある。駐車場も神社周辺にいくつも用意されている。JRは日豊本線・肥薩線隼人駅から徒歩15分という案内である。

 

 さて、初詣が終わったらその余録として、おいしい食事も入れていいのではないかと思う。鳥居から神宮参道を南東に下ってすぐ右、中国料理「なすの華」をご紹介したい。国道223号線沿いに建つ大きな看板が目印だ。広い駐車場の奥に入母屋屋根の店舗が見えている。

 

 

 昔から根強い人気がある町中華の店だ。店内に入ると聞こえてくるのは、厨房の中で注文とできた料理をチェックする静かな、しかし、しっかりとした調理人たちの声だ。中華風の音楽や演歌が流れていない。これがこの店の接客哲学を現しているようで、逆に頼もしく思えてくる。

 店内には、厨房に向かってカウンターに5席、左右に4人掛けのテーブルが7つ、広座敷に6人掛けが3つ並んでいる。天井は杉材を豊富に使った吹き抜け、カウンターには立派な丸柱が3本、桁を支えている。

 

 

 ランチセットメニューもバラエティに富んでいるし、このほかに一品の品書きも用意されているので、迷ってしまうこと請け合いである。どれもおいしいからなにを選んでも大丈夫だ。

 

 

 初詣のあとの食事ならば、年越し蕎麦に始まって、お雑煮、おせちとのんびりくつろいだ胃腸に喝を入れるために四川麻婆豆腐をチョイスするのもおすすめだ。タオル必携の辣さが喉から脳天を突破していくときの刺激は格別なはずである。

 

 

 ホイコーローは2024年夏から値上がりしていたキャベツを食べられなかった人にはたまらないメニューだろう。肉に下味がしっかり揉み込まれていて、ニンニクの芽といっしょに噛みしめたときに口中に旨さが広がってくる。味噌油で味付けされたキャベツをご飯に乗せれば、これまた別品の味わいだ。

 

 

 ちなみに、「なすの華」は12月31日から1月3日までは休業、4日初商いとのこと。

 

 2025年の年始休暇は5日までという方もいらっしゃるだろう。参詣客の多い正月三が日を避けて初詣するにはちょうどいいタイミングかもしれない。しかし、行ってみないと解らないのが人出である。鹿児島神宮 with なすの華をお勧めはするけれども、参拝の混雑や長い入店待ちが起きてもM田は一切関知しないのでそのつもりで。

 

 みなさま、よいお年を。

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参考 鹿児島神宮由緒略記 同HP 

   鹿児島県観光サイト 鹿児島の旅

なすの華 霧島市隼人町神宮5丁目1-5 TEL0995-43-2030

     教えてくれた人 A社長

 

(M田)

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コメント: 4
  • #1

    けんぞう (金曜日, 27 12月 2024 18:59)

    賛成❣️
    自分も初詣は少し遅らせて行ってます。(^^)
    町中華のメニューは美味しそうな物ばかりですね。

  • #2

    しよ (日曜日, 29 12月 2024 13:53)

    毎回楽しく読んでいます。
    そうですね、初詣は人が引いた辺りでのんびり行くのがいいですね。
    さてメニューの写真を見て、麻婆豆腐は無しだなと思ったのですが、読み進めたら麻婆豆腐が食べたくなりました。回鍋肉も美味しそうです!

  • #3

    しかまゆきこ (日曜日, 05 1月 2025 06:53)

    嗚呼、この記事を早く読んでいれば!初詣は2日にするもの、との教えに、巳年の今年は、奈良の三輪明神大神神社に詣でた私。この人生新記録の渋滞と人の波を経験する羽目に。たっぷりのご利益、きっと、あるでしょう。
    神社といえば中華なのですね。今日は初詣というより、京都でお気に入りの街中華ワンワンの新年初日へ。目の前は、上賀茂神社。人がほとんどはけた夕暮れのお社にお詣りして、神々しいひと時。おかげで、中華もひとしおの美味しさでした。

    懐かしい鹿児島神宮。子供の頃、父にもらった鯛車は、今も大切に持っています。
    で、なんと、そんな中華屋が潜んでいたとは!絶対行きたい!行く時は麻婆豆腐、と決めました。

  • #4

    ただフリ (水曜日, 08 1月 2025 08:18)

    鹿児島神宮になすの華、いいですねぇ
    久しぶりに足を運んでみたくなりました!

    ちなみに、自分は初詣は長島町にある行人岳にいってきました☆