第26回 霧島市 「ほたる温泉で暖めようか春待ちのこころ」
立春のあと、日本列島に寒波が襲来し、南国薩摩にも雪が積もった。慣れない雪に県北部の高速道路、国道は通行止めとなり、チェーン規制も敷かれるのである。6時間で何十センチも積もった北国の皆さんからは想像できないほどの慌てようであった。その後も寒さが残り、しばしば低温注意報も発令されている。
それでも、バレンタインデーを過ぎた頃から、道沿いの庭では梅の花がほころび始め、メジロが蜜を求めてさかんに訪れてはさえずっているようだ。春は近づいているのだろうが、寒い。松任谷由実のあの歌を口ずさみながら春を待っている今日この頃である。
さて、前号で霧島グリーンロードをご紹介した。この道の終点側、栗野町でも2月初めの積雪で交通止めになった箇所があり、予定していた日程をやむなく変更されたむきもあったとお聞きしている。この栗野と関平鉱泉所のちょうど中真ん中あたりに、ほたる温泉はちんまりと建っている。
おそらく、個人で運営されているのだと思われるが、かわいいと言えば失礼になるような小さな建物で、看板を見なければ集落の集会所風のたたずまいである。
向かって左手に貯湯施設があり、ここで源泉を適温に冷ましているのだろう。駐車場は、20台以上は入る広さがある。と言っても枠線などはなく、入浴に来た順に近いところから停めていく。おおらかな受け入れ体勢がうれしい。この時季は山茶花の花びらが一面に散っている。
看板は何ヶ月か前に替えられたようで、それ以前は目立とうという気持ちなどは、ほとんどうかがえなかった。今は「源泉掛け流し」と胸を張って、自販機を従えている。
入浴客の出入りなどを管理する人はいないし、番台もない。入り口の中央に券売機が置いてあるだけだ。大人150円の入浴券を購入したら下に置いてある箱に入れる。見える化・ガラス張りシステムだ。
サッシ戸を開けると、すぐ6畳ほどの脱衣所になっており、衣類かごと棚が用意されている。思った以上に清潔で湿気もない。もちろんヘアドライヤーも泉質表もない。こんな感じを近頃では「クール!」と表現するのだろうか。
浴室は5坪ほど、無色透明な掛け流しのお湯が張られた浴槽と、シャワー栓がふたつ。あとは湯気を初春の陽射しが白く輝かせているだけである。少しぬるめの湯加減にゆっくり浸かれば、冷えていたからだも芯から温まっていく。石鹸もシャンプーもなくて良い。手拭い一本で十分だ。
温泉だけというシンプルな心意気で、春待ちの心まで暖めてくれるのがほたる温泉なのだ。
ここから手打ちそば蛍までは、車で5分もかからない。身も心も温まったまま、川の上のテーブルで冷風に吹かれながら冷やしおろしそばをいただけば、すこしだけ春が近付いてくるはずだ。
150円で、この贅沢な気分を味わえる温泉。まさにCooooL!です。
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ほたる温泉:霧島市牧園町万膳1145-1
ほぼ年中無休
営業時間 13:00〜20:30
大人150円 こども100円
TEL 0995-76-9177
(M田)













コメントをお書きください
徳田 新之助 (水曜日, 05 3月 2025 16:02)
CooooL!!!!
行ってみたいリストに追加しました。
姶良市蒲生町の無人天然温泉「滝の湯」も中々にCooooLですよ
よろしければ是非♪
けんぞう (水曜日, 05 3月 2025 21:12)
Oh! that’s cool!
¥150は何とも良心的過ぎる(^^)
春はもうすぐですね�
しよ (水曜日, 05 3月 2025 22:56)
またまた行ってみたい気にさせられました笑
150円、何もないただ温泉だけという潔さが実にクール!
春よ、来い!